
パニプリ
Pani puri/Golgappa/PhuchkaCrisp hollow puris with spiced water
空洞のプーリーにじゃがいもや豆を詰め、香草と香辛料で味を付けた水「パニ」を入れる南アジアの軽食。殻がふやける前に、一粒を一口で食べる。ゴルガッパ、プチュカなどの呼び名があり、具と水の配合も変わる。
空洞の揚げ玉に、水を入れる
ぱりっとした殻に具を詰め、香草と香辛料の水を注ぐ。食べる直前に完成する軽食だ。
小さな丸いプーリーの上を割り、じゃがいもや豆を詰め、味を付けた水「パニ」を入れる。パニプリの器は食べられるが、薄い殻なので水を長く保つことはできない。受け取ってすぐ、一口で食べるところまでがこの料理の形だ。
ムンバイのパニプリ、北インドのゴルガッパ、西ベンガルのプチュカ。名前が違っても、空洞の殻と具、味の付いた水を合わせる仕組みは共通する。具とパニの配合には地域や作り手による違いがある。

ぱりっと割れて、冷たいパニが広がる
薄い殻と柔らかな具、その間から酸味と辛味のある水が広がる。
ミントや香菜の香り、タマリンドの酸味、唐辛子の辛味。甘いチャツネを足す作り方もあり、単に辛い水を飲む料理ではない。料理家Renu Dalalのレシピは、ミントと香菜のペーストを冷たい水に混ぜ、タマリンドのチャツネを加える。
水を含むと、殻のぱりっとした状態は短くなる。具もパニも用意してから、一つずつ穴をあけて詰める。Googleの料理紹介も、ふやけたり漏れたりする前に素早く一口で食べることを勧めている。


ぱりっと割れて、パニが広がる。具と水を用意したら、最後に一粒ずつ。殻がふやける前に、一口で食べる。
薄く均一にのばし、ふくらむまで揚げる
セモリナと小麦粉の生地を、薄く均一な円に。空洞の殻づくりが土台になる。
Dassana Amitのプーリーのレシピでは、細かいセモリナに少量の小麦粉を合わせ、水を加えてよく練り、休ませてから薄くのばす。弾力があり、割れずにのばせる生地を目指す。粉の配合は一例であり、すべての地域の決まりではない。
円盤状の生地を油に入れると、ふくらんで中が空洞になる。厚さにむらがあるとふくらみにくく、厚いままだと内部が柔らかく残ると同レシピは説明する。写真では、油の中の平たい生地が丸くふくらむ工程を見られる。
殻ができたら、冷まして密閉容器へ。具を詰めるのは食べる直前にする。殻を作る工程と、水を入れて仕上げる工程を分けることが、ぱりっとした食感につながる。


51種類の味が、Googleのゲームに
2015年の51種類の記録を、2023年のGoogle Doodleが紹介した。
Googleは2023年7月12日、パニプリを題材にした遊べるDoodleを公開した。客の注文に合わせて味と個数をそろえるゲームで、具や水の違いを小さな丸い料理に表している。
同社の紹介によると、2015年の同じ日にインドールのIndori ZaykaとDainik Bhaskarが、Neha Shahの指導で51種類の味を提供し世界記録を達成した。51はその催しの味の数で、パニプリ全体の種類を数えた数字ではない。
発明者や誕生年を一つに決めることはできない。料理家Dassana Amitも起源が分からないと記している。古い起源物語と、日付の確認できる現代の催しは分けて読むと、現在の広がりが見えてくる。

Googleが紹介したインドールの催し
7月12日、味と個数を合わせるゲーム
屋台の一粒を、家でも組み立てる
殻、具、パニを別々に用意して、最後に一粒ずつ仕上げる。
写真の屋台には、大量のプーリーとパニの容器が並ぶ。小さな空洞の殻を先に作り置きできるため、売り手は具を詰める手順に集中できる。浜辺で立って食べる風景もあり、皿を置いてゆっくり食べる料理とは違う姿が見られる。
家で作る料理としても紹介されている。Renu Dalalは市販の殻を使い、ゆでたじゃがいも、黒ひよこ豆、緑豆を合わせる。具と水を別に準備して、殻の口を割り、詰めてからパニにくぐらせる手順だ。
食品メーカーHaldiramの国際向けサイトにも、パニプリの商品が掲載されている。市販品と家庭の配合が並び、屋台と同じ組み立て方を別の場所へ持ち出せる。掲載写真はインド各地の例で、ニューヨークの特定の店で撮影されたものではない。


名前と具の違い、ヨーグルトの親戚
ゴルガッパのパニ、ラグダの具。殻が同じでも中身が変わる。
Dassana Amitのデリー風ゴルガッパは、じゃがいもとひよこ豆の具に、ミントやクミンなどで作るジャルジーラの水を合わせる。ムンバイ風には、豆の煮込みラグダを詰める作り方がある。写真のラグダ入りでは、玉ねぎも見られる。
同じ殻を使うダヒ・プリにはヨーグルトをかけ、細い揚げ麺セヴやチャツネを重ねる。パニプリの香辛料の水とは、仕上げに加えるものが違う。殻だけを見るより、中に何を詰め、最後に何を注ぐかで区別しやすい。
グラスにパニを並べた写真は、家庭での変わり種の例だ。原典の撮影者は、殻を油で揚げず塩の中で加熱し、5種類のパニを用意したと説明している。すべてのパニプリがこの作り方なのではなく、基本の殻と水を変化させた一例として見比べたい。


基本情報
- 国・地域
- インドを中心に南アジア各地
- 現地名
- Pani puri、Golgappa、Phuchkaなど
- 主な材料
- セモリナや小麦粉の殻、じゃがいもや豆、香草・香辛料の水
- 仕上げ
- 食べる直前に殻を割り、具とパニを詰める
- 食べ方
- 一粒を一口で、殻がふやける前に
- 近縁の料理
- ヨーグルトとセヴを加えるダヒ・プリ
出典
- Google Doodles「Celebrating Pani Puri」(2023年の公開、2015年の51種類の記録、地域名と食べ方)
- Renu Dalal「Pani Puri」(冷たいパニ、香草ペースト、豆とじゃがいもの具、家庭での組み立て)
- Dassana Amit「Puri For Pani Puri」(殻の配合、練る・薄くのばす・揚げる工程)
- 同「Pani Puri Recipe」(パニの味、ラグダや豆の具、直前の仕上げ、起源は未確定)
- Haldiram「Pani Puri」(メーカーによる市販品の掲載。一般的な栄養値の根拠には使用しない)
- Dassana Amit「Golgappa Recipe(Delhi Style)」(デリー風のひよこ豆・じゃがいもとジャルジーラ)
- 同「Dahi Puri Recipe」(ヨーグルトとセヴを加える近縁料理の違い)
写真(11枚)
- 1. 揚げたプーリーとじゃがいもの具、緑と赤のパニ。パニプリの一式 / Apoorva Jinka / CC BY 2.0 / 原典
- 2. 丸くふくらんだプーリーと、パニを入れた壺 / Shaifali Sood / CC BY-SA 4.0 / 原典
- 3. 指で穴をあけ、緑のパニにくぐらせたプーリー / PJ.wikilovesfood / CC BY-SA 4.0 / 原典
- 4. 穴をあけたプーリーにじゃがいもなどの具を詰めた盛り付け / Rajeeb Dutta / CC BY-SA 4.0 / 原典
- 5. 油の中でふくらむプーリー / Rajesh9992000 / CC BY-SA 4.0 / 原典
- 6. ボーパールの屋台に積まれたゴルガッペ / Suyash.dwivedi / CC BY-SA 4.0 / 原典
- 7. デリーの屋台に山のように積まれたプーリー / Irfan ali k c / CC BY-SA 4.0 / 原典
- 8. 「COLD PANIPURI」の看板を掲げた屋台 / Marco Zanferrari / CC BY-SA 2.0 / 原典
- 9. 西ベンガル州ニュー・ディガの浜辺でパニプリを食べる人々 / Biswarup Ganguly / CC BY 4.0 / 原典
- 10. 温かい豆の煮込みラグダと玉ねぎを詰めた、ムンバイ風のパニプリ / Sarabpreet Singh Bahi / CC BY-SA 4.0 / 原典
- 11. グラスに5種類のパニを入れた盛り付け。原典では、殻は油で揚げず塩の中で加熱したと説明されている / Shaili Sharma / CC BY-SA 4.0 / 原典
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