
富士山
湖に映る山から、頂上の火口まで
富士山は、遠くから見る山と、上に立つ山がまるで別物だ。湖に映る白い三角と、五合目から上の赤黒い砂と岩。この記事は山麓を一周してから吉田ルートで頂上に立ち、下りて静岡側に抜けるまでを、時間と値段つきで順番に追う。
金額はすべて日本円。2026年8月時点の各公式発表による/料金・時刻は2026年8月時点の目安
い ま こ こ

CHAPTER 01
バスタ新宿から、二時間で湖に着く
新宿→河口湖 高速バス2,200円・約1時間45分
富士山へ行くと決めたら、まず決めるのは登るか登らないかではなく、どちらの県から入るかだ。山梨県側から入れば河口湖と忍野と新倉山があり、吉田ルートの登山口に着く。静岡県側から入れば白糸の滝と浅間大社があり、富士宮ルートに着く。この記事は山梨側から入って登り、静岡側に下りて抜ける。
起点はバスタ新宿。河口湖駅までの高速バスは片道2,200円、所要およそ1時間45分で、上下あわせて1日49便走っている。特急「富士回遊」を使うと新宿から河口湖まで最速1時間53分、乗車券2,580円と特急券1,620円で合計4,200円。速さはほぼ同じで、値段はバスが半分だ。ただし富士回遊は全車指定席で自由席がない。
五合目までバスで直行することもできる。新宿から富士スバルライン五合目までの直行便が片道4,800円、約2時間35分。往復割引の設定はないので、単純に往復9,600円になる。2026年は7月3日から9月9日まで、バスタ新宿を23時25分に出て午前2時に五合目へ着く深夜便も走っている。こちらは5,800円、ウェブ割で5,500円。



駅前の広場には五合目行き、忍野八海行き、周遊バスの乗り場が並んでいる。周遊バスの共通フリークーポンは1日券が大人1,500円、2日券が2,000円。河口湖・西湖・本栖湖の三方向に走るレッド、グリーン、ブルーの三系統に乗れる。湖のまわりを二か所以上まわるなら、片道ずつ払うより安い。
登山シーズンのマイカー規制は2026年7月3日18時から9月10日18時まで。この間、富士スバルラインは一般車が入れない。車で来た人は富士北麓駐車場(富士山パーキング)に停めて、シャトルバスに乗り換える。駐車料金は1台1回1,000円、シャトルバスは大人往復3,400円、片道2,000円。車内での清算はできないので、乗る前に買っておく。



桔梗信玄餅 2個入471円/6個布袋入1,425円(税込) / 桔梗屋(山梨県内の土産店・駅売店で広く扱う)
きな粉の香ばしさが先に来て、あとから黒蜜の甘みが追いかける。黒蜜は砂糖の蜜に精製糖を加えて炊き上げる製法で、色も味も濃い。餅はやわらかく、きな粉が口の中の水分を持っていく。
一口目はきな粉の粉っぽさが勝つので、黒蜜を先にたっぷりかけておくといい。風呂敷を開き、餅を黒蜜の容器に移してから、付属の楊枝で絡めて食べるのが定番の作法。賞味期限は製造日から約12日と短い。

末広富士最中 140円 / 東京屋製菓(富士吉田市)
富士山の形をした最中で、餡の甘さは素直に強い。皮はぱりっと軽く、噛むとすぐに割れる。
一口目は皮の香ばしさだけが来て、そのあと餡が来る。1個140円なので、富士山干菓子500円やコーン富士・チョコ富士(各150円)と一緒に、富士吉田市が公式に紹介している富士山型の菓子をまとめて買う人が多い。

- 高速バス
- 新宿→河口湖駅 2,200円/約1時間45分(1日49便)
- 高速バス
- 東京駅八重洲南口→河口湖駅 2,300円(ネット決済2,250円)/約2時間5分
- 特急
- 富士回遊 新宿→河口湖 合計4,200円/最速1時間53分(全車指定席)
- 直行バス
- 新宿→スバルライン五合目 4,800円/約2時間35分
- 周遊バス
- 共通フリークーポン 1日1,500円/2日2,000円
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CHAPTER 02
湖に映る山を、まず見る
河口湖畔 ロープウェイ往復1,000円
河口湖は富士五湖でいちばん人の多い湖で、北岸から見ると山と湖が正面で向き合う。朝のうちは風がないので湖面が鏡になり、水に映った山がもう一つ立つ。風が出ると消える。だから逆さ富士を見たいなら、朝いちばんに湖畔へ出るしかない。
湖の南側から〜河口湖〜富士山パノラマロープウェイが山に上がっている。往復は大人1,000円、小人500円、片道なら大人600円。営業は8時30分から17時まで、7月20日から8月31日だけ18時まで延びる。遊覧船とのセット券は大人1,700円。




湖の東側には河口湖大橋が架かっていて、橋の歩道からも山が正面に見える。バスで湖を一周すると、この橋を渡るたびに全員が同じ側の窓を向く。
湖畔には桟橋と貸しボートが点在している。釣りをしている人がいちばん多いのは早朝で、霧が出た日は湖面と山の境目がなくなる。





季節を変えると、同じ場所がまったく違う顔になる。夏に来ると山肌は黒く、雪はほとんど残っていない。写真として有名なのは、むしろ夏以外の河口湖のほうだ。






ほうとう 1,150〜1,700円(不動ほうとう1,320円、甲州ほうとう小作のカボチャほうとう1,150円、ほうとう蔵 歩成の黄金ほうとう1,650円) / ほうとう不動 河口湖北本店ほか、河口湖周辺に専門店が多数
味噌仕立ての汁に、かぼちゃの甘みが溶け出している。農林水産省の郷土料理百選にも選ばれている山梨の代表料理で、うまいもんだよかぼちゃのほうとう、と言われるほどかぼちゃが主役になる。麺を打つときに塩を混ぜず、下茹でもせず、打ち粉を付けたまま煮込む。だから汁にとろみが出て、幅広の麺はもちっとしながら角が崩れている。
一口目は味噌より先にかぼちゃの甘さが来る。汁にとろみがあるぶん冷めにくく、鉄鍋のまま出てくるので最後まで熱い。一人分ずつ鉄鍋で出るのが普通。ほうとう不動の河口湖北本店はメニューが不動ほうとう1,320円の一種類だけで、途中から辛い薬味を足して味を変える。



黄金ほうとう 1,650円 / ほうとう蔵 歩成(山梨県)
同じほうとうでも店ごとに味噌の配合が違い、この店のものは汁の色が濃い黄金色になる。麺の幅と厚みは店によってかなり違う。厚い店ほど、噛んだときの粉っぽさが残る。
一口目に来るのは味噌の塩気で、かぼちゃの甘みはそのあとから追いかけてくる。同じ店で甲府鳥もつ煮660円を頼み、ほうとうを待つあいだにつまむ人が多い。
甲府鳥もつ煮 660円(単品の相場は700〜1,000円前後) / ほうとう蔵 歩成ほか。発祥は甲府の蕎麦店・奥藤(大正2年創業)
醤油と砂糖の甘辛いタレを強火で一気に煮絡めるので、味は濃く、照りが出る。2010年のB-1グランプリで初出場初優勝した一皿。砂肝はこりこり、ハツはしっかり、レバーはほろりと崩れ、きんかん(生まれる前の卵)だけが黄身のようにねっとりする。
一口目は砂糖の甘さが立つ。そのあと醤油の塩気とレバーの鉄っぽさが来る。四種類の部位が混ざっているので、きんかんは最後に残しておくと味の落差が出る。
料金・営業時間は2026年8月時点の各公式発表による目安。訪問前に各施設の公式情報で確認してください。
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CHAPTER 03
湧いた水を、そのまま見る
忍野八海 入場無料(底抜池のみ有料)
忍野八海は、富士山に降った雪と雨が地下を通って湧き出す八つの池だ。村の中に点在していて、見学は無料、時間の制限もない。八つのうち底抜池だけが有料で、榛の木林資料館の入館料に含まれる。大人300円、子供150円、幼児100円。
池の水は、底の砂粒が一つずつ見えるほど澄んでいる。深いところは水色に沈み、浅いところは緑に見える。魚が泳ぐと影が底に落ちるので、水の厚みがそこで初めてわかる。



駐車場は民営が多く、公式に金額を確認できるのはオサダ駐車場の普通車300円(大型1,000円、バイク100円)と、売店で500円以上買うと無料になる忍野屋駐車場くらいだ。ほかの駐車場は現地の表示で確かめることになる。
池の向こうに富士山が入る角度があり、そこだけ人が固まっている。



忍野そば 600〜1,000円前後(店により異なるため現地表示で確認) / 忍野村内のそば店。村公式が地区の名物として紹介している
添加物を使わない素朴な味で、村公式は富士の胎内から湧き出る名水がおいしさの秘密だと説明している。忍野村は山梨県内でも良いそば粉の産地とされる。コシのある麺が自慢とされ、噛むとしっかり返してくる。
一口目は水の匂いがない。硬水も軟水も感じない、味のない水で締めた麺という感じがする。湧水で締めるので、つゆに長く浸けずに手前だけつけて食べるほうが麺の香りが残る。
八海とうふの豆乳ソフトクリーム 300〜400円前後(店頭表示で確認) / 八海とうふ(忍野村内野537-4、8:00〜18:00、無休)
忍野の湧水と北海道産大豆、大島産の海精にがりで作る豆腐屋のソフト。豆乳の甘みだけで、乳の脂の重さがない。口に入れた瞬間はしっかりしていて、溶けると水っぽくならずに大豆の粉っぽさが残る。
一口目に来るのは砂糖ではなく大豆の香り。店内には試食用の温かいおぼろ豆腐が置いてある。豆腐は添加物も消泡剤も一切使わない。ソフトを食べる前に、まず温かいほうを一口もらうと味の差がわかる。
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CHAPTER 04
398段の上に、あの一枚がある
新倉山浅間公園 入園無料・階段398段
五重塔と富士山と桜が一枚に収まる写真の場所が、新倉山浅間公園の忠霊塔だ。入園は無料で24時間開いている。ただし塔の高さまで登るには「咲くや姫階段」を398段上がる。途中に踊り場はあるが、日陰はほとんどない。
市営駐車場は2025年4月から有料になった。第1・第4が6時間1,500円、第2・第3が6時間1,000円、バイク750円。なお富士吉田市は2026年の桜まつりを開催しないと決めていて、市長が有料化と予約制の導入を検討すると表明している。金額も時期もまだ決まっていない。




この場所が世界中に知られたのは桜の季節の写真によるもので、実際に桜と塔と山が揃うのは年に一週間ほどしかない。それ以外の季節は、塔と山と街だけになる。



階段を下りて富士吉田の市街に入ると、うどん屋の看板が急に増える。市内には2024年現在で43店舗ある。看板を出していない民家のような店も多い。

吉田のうどん 500〜900円台(麺’ズ冨士山の冨士山うどん670円など) / 富士吉田市内。桜井うどん、手打ちうどんムサシ、くれちうどん、ふじや、麺’ズ冨士山ほか43店舗
つゆは醤油と味噌をブレンドしたものが一般的で、店ごとに配合が違う。市公式が日本一硬い!?と打ち出すほど麺が硬く、噛むほど小麦の甘みと出汁の旨みが出てくる。とにかく硬い。硬さの由来は昭和初期の織物業で、男性が腹持ちの良い昼食として力強く練ったことにある。具の茹でキャベツは、硬い麺と合わせるとやみつきになる食感だと市公式が説明している。
一口目は噛み切れない。顎で押し切るように噛むと、そこで初めて小麦の味が出る。卓上に「すりだね」(ゴマ・山椒・唐辛子などを合わせた薬味)が置いてある。店ごとに調合がまったく違うので、まず何も入れずに一口食べてから、後で好みで足すのが市公式のすすめ方。



肉うどん(手打ち) 600〜900円前後 / 手打ちうどんの店(手打ちうどんムサシは特に麺が硬く、つゆは関西風で上品と紹介されている)
馬肉を醤油・砂糖・酒・みりんで甘辛く煮たものがのる。つゆの塩気と、肉の甘辛さが別々に来る。馬肉は脂が少なく、噛むと繊維がほどける。麺の硬さとは対照的に、こちらはやわらかい。
一口目は肉の甘さ。うどんだと思って食べると、思ったより味が濃い。馬肉とキャベツを先に食べきってしまうと麺だけが残って単調になるので、少しずつ配りながら食べる。

冨士山うどん 670円 / 麺’ズ冨士山(富士吉田市)
同じ吉田のうどんでも、店によってつゆの味噌の比率が変わる。味噌が強い店ほど、後味が甘く残る。キャベツと肉と、店によってはわかめや天かすが加わる。麺の硬さは共通している。
一口目はつゆから飲むと味噌がわかる。麺から行くと硬さしかわからない。670円という値段は市内では標準的で、500円台の店もある。昼だけ営業して売り切れたら閉める店が多いので、13時を過ぎると選択肢が急に減る。
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CHAPTER 05
千円札の富士山を、探しに行く
山中湖・本栖湖 周遊バス1日1,500円
富士五湖のうち、山中湖はいちばん標高が高く(湖面標高982m)、本栖湖はいちばん深い。本栖湖の北西岸から見た富士山が、千円札の裏に描かれている構図だ。実物の前に立つと、紙幣より山が小さく見える。
山中湖は湖畔の道路が広く、湖のすぐそばまで車で行ける。本栖湖は湖畔に建物がほとんどなく、道から少し歩く。






本栖湖のとなりの富士本栖湖リゾートでは、春に富士芝桜まつりをやっている。2026年は4月11日から5月24日までで、入園は大人1,000〜1,300円、小人500〜700円。駐車料金は別。夏は5月25日から8月28日まで入園も駐車も無料になり、8月29日から10月12日は虹の花まつり(大人1,000円、子供500円、駐車無料)に切り替わる。
ワカサギの天ぷら 800〜1,500円前後(店頭表示で確認) / 山中湖畔の和食店。お食事処大豊(山中湖村山中865-919、月曜定休)など
山中湖観光協会は、釣りたては臭みや苦みがなく、頭も骨も丸ごと食べられると説明している。旬は冬から春先で、7月と8月は禁漁期にあたる。山中湖観光協会の表現ではサクサクっと軽くて、身はフワフワ。衣が薄いほど、身のやわらかさが際立つ。
一口目は衣の油。そのあと身の甘みが来て、最後に頭の苦みがわずかに残る。塩で食べる店と天つゆの店がある。頭から尾まで一口で食べるのが基本で、途中で噛み切ると身が崩れる。
あさぎり牛乳ソフトクリーム 400〜500円前後(店頭表示で確認) / あさぎりフードパーク(富士宮市根原449-11、工房9:30〜16:30)/まかいの牧場
標高およそ900mの朝霧高原にある朝霧乳業の牛乳工房で、公式が不動の一番人気と書いているのがこのソフト。牛乳の甘さがそのまま出る。空気の含みが少なく、密度が高い。溶けかけると、口の中に膜が残る。
一口目は冷たさより先に乳の香りが立つ。工房ではウエルカムミルクの試飲ができ、製造工程を見学通路から見られる。牛乳を飲んでからソフトを食べると、同じ味が濃くなっただけだとわかる。
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CHAPTER 06
標高2,300mから、上を見る
富士スバルライン五合目 入山料4,000円
富士スバルライン五合目は標高およそ2,300m。ここまでバスで上がれてしまうので、登山の格好をしていない人のほうが多い。売店と食堂と土産物屋が並び、団体客が写真を撮り、その脇を登山者が装備を広げている。
ここから上に行くには、2026年は山梨県側で通行料4,000円を払う。以前は通行料2,000円に任意の保全協力金1,000円という形だったが、2025年に4,000円へ改定されて一本化され、任意の協力金は廃止された。静岡県側の三ルートも同じ年から4,000円の入山料を取っている。金額は同じでも、山小屋の宿泊料には含まれない。




吉田ルートのゲートは14時から翌3時まで閉まる。山小屋に泊まる人以外はこの時間帯に通れない。閉まっているあいだも下山はできる。1日に登れる人数は山小屋宿泊者を除いて4,000人までで、内訳は事前予約3,000人、当日枠1,000人。予約は任意だが、予約すると通行料4,000円をその場で決済することになる。
2026年からは五合目で装備チェックが明文化された。防寒具、上下セパレートの雨具、登山靴。この三つを持っている人だけが通される。スニーカーとレインコートでは止められる。




富士山めろんぱん 1個300円/3個入スーベニアボックス1,000円 / 五合目 AMANOYA(富士スバルライン五合目)
富士山の形をした大きなメロンパンで、上にビターなココアとシュガーがトッピングされている。ココアの苦みがあるぶん、生地の甘さが直接には来ない。外側のクッキー生地はざらりと崩れ、中のパンはふわりとしている。標高が高いので、焼き上がりの膨らみ方が平地と違う。
一口目はココアの苦み。そのあとで砂糖の粒がじゃりっとくる。3個入りの箱は土産用。ここで1個買って、登る前に食べてしまう人が多い。

山小屋のカレーライス 1,400円 / 山口山荘(富士宮ルート元祖七合目、食堂9:00〜14:00。宿泊者以外も利用できる)
山の上の食堂は、どこも大鍋でまとめて作る。味の系統は家庭のカレーに近い。米はやや固めに炊かれる。標高が高いと沸点が下がるので、平地と同じようには炊けない。
一口目に感じるのは味ではなく温かさで、外の気温が低いほどそう感じる。同じ食堂に牛丼1,400円、カレーうどん1,300円、うどん900円、富士宮やきそば900円、おでん800円、カップラーメン800円、みそ汁600円、コーヒー600円が並ぶ。値段はどれも平地の倍前後で、これは荷揚げの費用が乗っているため。
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CHAPTER 07
森を抜けると、色がなくなる
吉田ルート 五合目から山頂まで登り約6時間
五合目を出てしばらくは森の中を歩く。ここだけは土が黒く、木の根が階段になっている。六合目を過ぎると木がなくなり、そこから上は赤黒い砂と岩だけになる。緑が視界から消える瞬間が、はっきりある。
登りはジグザグに折り返す。斜面が急なので直登できず、同じ景色の中を右へ左へ振られながら高度を上げていく。下を見ると、さっき自分がいた場所が真下にある。



山小屋は八合目付近に集中している。素泊まりで8,000〜14,000円、2食付きで10,000〜17,600円が相場だ。吉田ルートでは御来光館(八合五勺)が素泊まり14,000円・2食付16,000円、鳥居荘(本七合目)が素泊まり10,450円・2食付12,650円、日の出館(七合目)が素泊まり8,800円から。富士宮ルートの雲海荘(六合目)は素泊まり8,000円・2食付10,000円で、金土祝前日は各2,000円上がる。
泊まる人は、たいてい夜のうちに一度起きて出発する。ご来光に間に合わせるためだ。逆に、山小屋に泊まらずに夜通し登る「弾丸登山」は規制されている。山梨県側は宿泊予約のない人が14時から翌3時までゲートを通れず、静岡県側も同じ時間帯の入山は山小屋宿泊が条件になる。通行料を買うときに同意する誓約13項目にも、弾丸登山をしないことが明記されている。








富士山パン アンパン 400円 / 本八合目 トモエ館
富士吉田のパン店サンクルーと提携して作っている、富士山の焼印が入ったあんパン。保存料を使っていないので日持ちせず、個数が限られる。標高3,400m付近で食べるので、袋は空気圧でぱんぱんに膨らんでいる。パンそのものはやわらかい。
一口目は甘さより先に、酸素の薄いところで固形物を飲み込むことの重さが来る。行動食としては水と一緒に少しずつ。ここで買えなかったら次に食べ物があるのは山頂になる。
マサラチャイ 200円 / 本八合目 トモエ館
香辛料入りのミルクティー。山の上では、砂糖と乳と香辛料が同時に来る飲み物は少ない。熱い。冷えた手で紙コップを持つと、それだけで体温が戻る。
一口目は熱さで味がわからない。二口目からシナモンと生姜の系統の香りが立つ。同じ館の富士山パン400円と一緒に頼むのが定番。合わせて600円で、山小屋の食事より軽く済ませられる。
砂走館の手作りカレー 1,500円(おかわり自由) / 砂走館(御殿場ルート七合五勺、日の出〜20:00)
宿泊者の夕食にも同じものが出る。山の食堂としては珍しく、おかわりが自由。御殿場ルートは他のルートより人が少なく、食堂も混まない。座って食べられる時間が長い。
一口目は塩気が強く感じる。汗で塩を失っているぶん、平地より濃く作ってあるのだと気づく。同じ小屋に朝定食1,500円、ラーメン・うどん各1,000円、ぶた汁800円、コーヒー600円、ビール700円が並ぶ。ペットボトルは500ml一律500円。
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CHAPTER 08
火口を、一周する
剣ヶ峰3,776m お鉢巡り一周約90分
登り切った先にあるのは頂上ではなく、火口の縁だ。富士山の山頂は一点ではなく、直径800mほどの穴のまわりをぐるりと回る道になっている。これがお鉢巡りで、一周に1時間半ほどかかる。最高地点の剣ヶ峰は3,776m。
火口の底は赤茶色と黄色が混ざり、内壁に残雪が筋になって残っている。8月でも消えない雪だ。ここまで来ると風が強く、立っているだけで体温が下がる。






お鉢巡りの道は2026年は7月10日に開通した。7月9日までは通行止めで、それ以前に登っても一周はできない。吉田ルートの登山期間は2026年7月1日から9月10日まで。須走口も同じ7月1日から、富士宮口と御殿場口は7月10日からで、いずれも9月10日で閉まる。





火口の縁には浅間大社の奥宮があり、吉田ルート側の下山口には久須志神社が立っている。神社のまわりに売店が集まっていて、霧が出ると、そこだけ人の密度が跳ね上がる。



山頂の自動販売機のコーラ 500mlで600円 / 富士山山頂の自動販売機
味は平地と同じ。違うのは値段だけで、平地の税込定価237円のおよそ3倍になる。気圧が低いので、開けた瞬間の泡の出方が平地より激しい。
一口目は炭酸が強く感じる。山小屋の経営者は、荷揚げのブルドーザーの配送費だけで500mlあたり約300円かかると説明している。高いと思う前に、これがどうやってここまで来たかを考えると納得がいく。
山小屋のうどん 900〜1,000円 / 山頂および各合目の山小屋の食堂
出汁は濃いめ。汗をかいた体には、この塩気がちょうどよく感じる。麺はやわらかい。硬い吉田のうどんを食べた後だと、同じうどんとは思えない。
一口目は汁から。冷えた体に熱い汁が落ちていくのが、喉から胃までたどれる。山口山荘では900円、砂走館では1,000円。カップラーメン800円との差は200円ほどで、どちらを選ぶかは器の温かさで決める人が多い。
登山期間・入山料・規制内容は2026年8月時点の山梨県・静岡県および富士山オフィシャルサイトの発表による。出発前に必ず最新情報を確認してください。
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CHAPTER 09
下りて、静岡側に抜ける
富士宮 浅間大社・白糸の滝ともに拝観無料
下山して静岡県側に抜けると、山を見上げる角度が変わる。富士宮の市街から見る富士山は、河口湖から見るそれより裾野が広く、頂上が近い。
富士山本宮浅間大社は全国の浅間神社の総本宮で、境内は無料で入れる。境内の湧玉池は、山に降った水が湧き出したものだ。ここも忍野八海と同じ水系の水になる。


浅間大社から車で20分ほどのところに白糸の滝がある。入場は無料で、市営駐車場が乗用車500円、バイク200円、大型バス1,000円。9時から17時(冬季は16時30分)まで年中無休。
幅150mほどの崖の全面から水が糸のように落ちる。これも富士山に降った水が地層の境目から染み出しているもので、滝壺に川が一本もつながっていない。





富士宮やきそば 並700円/大900円 / お宮横丁 富士宮やきそばアンテナショップ(浅間大社そば、10:00〜17:00、駐車場なし)
旨みの核は肉かす(豚の背脂からラードを絞った後に残る副産物で、旨みが凝縮している)と、仕上げに振る削り粉。削り粉は主にイワシで、由比・蒲原の鰯削り節を作るときに出る粉末を香りづけに使ったのが起源とされる。一般の焼きそばよりコシが強い。市公式によると、蒸した後にボイルせず強制的に冷やし、油で表面をコーティングするため水分が少なく、独特の歯ごたえが生まれる。
一口目は麺の硬さに驚く。噛んでいるうちに肉かすの脂が出てきて、そこから味が濃くなる。麺は市内4社(マルモ食品工業・曽我めん・叶屋・さのめん)のいずれかの蒸し麺と決まっている。令和3年度に文化庁の100年フードに認定され、2006年と2007年のB-1グランプリでゴールドグランプリを連覇した。

にじます魚醬の富士宮やきそば 750円 / お宮横丁 富士宮やきそばアンテナショップ
富士宮市は富士山の湧水で育てるニジマスの全国屈指の産地で、その魚醬を使った変わり種。醤油より角がなく、後味に魚の匂いが残る。麺の硬さは通常のものと同じ。魚醬のぶん、水分がわずかに多い。
一口目に来るのは削り粉の香りで、魚醬はそのすぐ後ろから来る。並の700円との差は50円。両方頼んで食べ比べる人が多い。
みしまコロッケ 100〜200円前後(認定店により異なる) / 三島市内の認定店。のぼり旗が目印
定義は箱根西麓の三島馬鈴薯(メークイン)を100%使うことだけで、具も形も味付けも店の自由。市公式は外はサクッと、中はクリーミーで甘味が強いと説明している。メークインなので、男爵より粘りがあってねっとりする。
一口目は衣の油と塩。そのあとにじゃがいもの甘さが来る。2008年に生まれ、認定店だけが名乗れる。姉妹品に甘藷みしまコロッケ(糖度13〜14度の三島甘藷)と里芋みしまコロッケがある。市が食べ歩きマップを公開している。
富士山コロッケ 120円 / 大西肉店(富士吉田市)
富士吉田市が公式に富士山グルメとして紹介している一品。名前のとおり富士山の形をしている。揚げたてを紙に包んで渡されるので、持っている手が熱い。
一口目は衣。中はほくほくで、味付けは濃くない。120円なので、歩きながら1個食べて終わる。富士山ケーキ1,500円やふじフォン(小800円・大1,200円、卵は忍野産、牛乳は朝霧牧場)と違って、これは土産にならない。
- 静岡県富士山世界遺産センター
- 常設展 一般500円(2026年4月に300円から改定)。15歳未満・70歳以上・学生は無料
- 山梨県立富士山世界遺産センター
- 北館・南館とも入館無料
- 富士急ハイランド
- 入園無料。ワンデイパスは変動価格で大人6,000〜7,900円
- 富士登山バスフリーきっぷ
- 大人4,000円・小人2,000円(3日間有効、7月10日〜9月10日発売)
出典
- 富士山オフィシャルサイト(登山期間・通行料・規制)
- 山梨県/静岡県 公式サイト(入山料・マイカー規制)
- 富士急バス・京王バス 高速バス運賃表(2026年8月30日現在)
- 各山小屋公式サイト(宿泊料・食堂メニュー)
- 農林水産省 うちの郷土料理/富士吉田市・富士宮市・三島市 公式サイト(郷土料理)
- 写真:Wikimedia Commons
写真の出典
- Lake Kawaguchiko Sakura Mount Fuji 1.JPG / Midori / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons
- An elderly Japanese man sittiong on a small wooden pier drawing Mount Fuji as seen at sunrise across lake Kawaguchi, with Fujikawaguchiko town in the foreground. Honshu Island. Japan.jpg / Mstyslav Chernov/Unframe/unframe.com / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- Japan (16230424045).jpg / Moyan Brenn from Italy / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Autumn leaf color and Mount Fuji from Lake Kawaguchi.jpg / Alpsdake / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- Burning Mt.fuji – panoramio.jpg / Babiesan / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- Flowers Growing Under the Volcano (2912198264).jpg / cogdogblog / CC0 / Wikimedia Commons
- Kawaguchiko & Fuji, Japan (48852141032).jpg / dconvertini / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons
- Fujisan.JPG / neotarou / Public domain / Wikimedia Commons
- 20100728 Lake Kawaguchi 6584.jpg / Jakub Hałun / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- Board showing Lake Kawaguchiko.JPG / そらみみ / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- Fishermen on Lake Kawaguchi, near Mount Fuji (20413803356).jpg / Stephen Kelly from San Francisco, CA, USA / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Chillin’ at Lake Kawaguchi (20253112299).jpg / Stephen Kelly from San Francisco, CA, USA / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- KawaguchikoBoat.jpg / 不明 / Public domain / Wikimedia Commons
- Kawaguchiko Station 20140310.JPG / そらみみ / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- Kawaguchiko Station 2018a.jpg / 江戸村のとくぞう / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- 170505 Kawaguchiko Station Kawaguchiko Yamanashi pref Japan01s3.jpg / 663highland / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- Kawaguchiko Station (10863146573).jpg / Guilhem Vellut from Annecy, France / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Sign in front of Kawaguchiko Station.jpg / そらみみ / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- A Water Mill at Oshino Hakkai – panoramio.jpg / Koichi Shibata / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- 231028 At Shibokusa Oshino Yamanashi pref Japan03s3.jpg / 663highland / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- 231028 At Shibokusa Oshino Yamanashi pref Japan04s3.jpg / 663highland / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- Oshino Hakkai 02.jpg / Olaf2 / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- Chuurei-tou Fujiyoshida 33415029934 8bdb607294 o.jpg / https://www.flickr.com/photos/bruchez/ / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons
- Chureito Pagoda Fujiyoshida Shi Japan Travel Photography (241678489).jpeg / Giuseppe Milo / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons
- 12-Chureito-pagoda-and-Mount-Fuji-Japan (29677439878).jpg / Dang Son / CC0 / Wikimedia Commons
- Chureito Pagoda, Fujiyoshida (34125997301).jpg / Olivier Bruchez from Lausanne, Switzerland / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons
- Chureito Pagoda, Fujiyoshida (33872654900).jpg / Olivier Bruchez from Lausanne, Switzerland / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons
- Up hill to Fuji sengen park – panoramio.jpg / ::::=UT=:::: / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- Giuseppe Milo – Mount Fuji 2018-01-07.jpg / Giuseppe Milo / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Arakurayama Sengen Park – Japan.jpg / Otto Domes / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- Night view of Mt. Fuji.jpg / Jun from Kanagawa, JAPAN / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Yamanakako Lake.jpg / Jordy Meow / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons
- Cygnus olor and Mount Fuji.JPG / Alpsdake / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- FujiFiveLakes.jpg / Fg2 / Public domain / Wikimedia Commons
- Lake Motosu01.jpg / Captain76 / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- Lake Motosu02.jpg / Captain76:Nikon D90+TAMRON SP10-24mm / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- Mount Fuji and Lake Motosu 20101211 – panoramio.jpg / Shift / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- 20100728 Mount Fuji Fifth Station Kawaguchiko Side 6191.jpg / Jakub Hałun / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- Fuji Subaru Line Fifth Station 03.JPG / Abasaa / Public domain / Wikimedia Commons
- Mt. Fuji 5th Station (3899838189).jpg / skyseeker / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Fuji Subaru Line 5th Station, Mount Fuji (43264588825).jpg / Fabio Achilli from Milano, Italy / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Fuji Subaru Line 5th Station, Mount Fuji (42361741530).jpg / Fabio Achilli from Milano, Italy / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Mt. Fuji – 5º post (富士山 5合目) – panoramio.jpg / Omiya / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- Mt.Fuji 5th-station 20061015.jpg / Snow rabbit / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- 富士山五合目からの日の出 – panoramio.jpg / ohkubo / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- 富士山五合目 20150522 – panoramio.jpg / 690 Noda / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons
- Forest in Mt.Fuji 01.jpg / Σ64 / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons
- 20100728 Climbing Mt Fuji 6300.jpg / Jakub Hałun / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- 20100728 Climbing Mt Fuji 6401.jpg / Jakub Hałun / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- 20100728 Climbing Mt Fuji 6304.jpg / Jakub Hałun / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- Climbers and mountain huts on Yoshida Route.jpg / Alpsdake / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- Mt.Fuji Horse.jpg / tozanka / Public domain / Wikimedia Commons
- Fujisan Goraikou.JPG / osakaosaka / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- Fuji663.jpg / Nicky Pallas from Mamaroneck, New York, USA / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Mt. Fuji 5th.jpg / Flittergreeze / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- カレー (36291008700).jpg / Emily Jiang / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Crater of Mount Fuji & Kengamine.jpg / 名古屋太郎 / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- Hasshinpo of Mt.Fuji 01.jpg / Σ64 / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons
- GNSS-based control station (Mount Fuji).jpg / Alpsdake / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- Early morning in August 2007, around Mount Fuji’s crater 22.jpg / Syced / CC0 / Wikimedia Commons
- Sengen kengamine.jpg / 名古屋太郎 / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- Top of Mount Fuji (43452713124).jpg / Fabio Achilli from Milano, Italy / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Top of Mount Fuji (44170585751).jpg / Fabio Achilli from Milano, Italy / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Top of Mount Fuji (44122695772).jpg / Fabio Achilli from Milano, Italy / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Top of Mount Fuji (44122679272).jpg / Fabio Achilli from Milano, Italy / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Mount Fuji (44123375482).jpg / Fabio Achilli from Milano, Italy / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Mt. Fuji, summit, Kusushi-jinja 02.jpg / Stanisław Raczyński / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons
- Kusushi-jinja (Sengen-taisha).JPG / Saigen Jiro / CC0 / Wikimedia Commons
- Azuki Houtou Udon.jpg / Togabi / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- Houtou.jpg / No machine-readable author provided. Jungle assumed (based on copyright claims). / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- Hōtō udon (1), 20161225.jpg / Tail furry / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- Hōtō noodles.jpg / GiveMeMollusks / CC0 / Wikimedia Commons
- Yoshida udon by ucb.jpg / ucb from Fujiyoshida, Yamanashi / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons
- Mens Fujiyama Yoshida-no-Udon ac.jpg / Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- 肉うどん(手打ちうどん吉田屋).jpg / くろふね / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- Yoshida udon 001.jpg / Ocdp / CC0 / Wikimedia Commons
- Yoshida udon 002.jpg / Ocdp / CC0 / Wikimedia Commons
- Fujinomiya yakisoba by rhosoi.JPG / rhosoi / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Fujinomiya-yakisoba.jpg / しんかわな / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons
- 生信玄餅(金精軒)20240128-P1038118.jpg / くろふね / CC BY 4.0 / Wikimedia Commons
- 生信玄餅(金精軒)20240128-P1038108.jpg / くろふね / CC BY 4.0 / Wikimedia Commons
- 2013-12-02 Shiraito Falls, Fujinomiya(白糸の滝) DSCF9975.jpg / 松岡明芳 / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- Fuji Waterfall (69580103).jpeg / William Koga / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons
- Fujinomiya Shiraito-Wasserfall 01.jpg / Zairon / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- Fujinomiya Shiraito-Wasserfall 04.jpg / Zairon / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- Fujisan Hongū Sengen Taisha tyouzuya.jpg / Ennui / Public domain / Wikimedia Commons
- Fujisan Hongū Sengen Taisha Yabusame.jpg / Ennui / Public domain / Wikimedia Commons
- Fujisan Hongu Sengen Taisha Trachycarpus.JPG / Ennui / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- Mt. Fuji view from Lake Kawaguchi.jpg / Volfgang / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- Mt.fuji – panoramio (1).jpg / Babiesan / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- Mt. Fuji (16215475951).jpg / redlegsfan21 / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons
- 河口湖 – panoramio (18).jpg / くろふね / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons
- 河口湖大橋 – panoramio.jpg / くろふね / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons
- 080103 hakkai fuji.jpg / 名古屋太郎 / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
- Oshino-Hakkai-Nakaike.jpg / MaedaAkihiko / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
- Oshino Hakkai – Oshino6878.jpg / lumoplank / CC0 / Wikimedia Commons
- Kamiyoshida, Fujiyoshida, Yamanashi Prefecture 403-0005, Japan – panoramio (3).jpg / comachiangel / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons
- Taishikan, Yoshida Trail, Mount Fuji (43452081184).jpg / Fabio Achilli from Milano, Italy / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Taishikan, Yoshida Trail, Mount Fuji (29232771767).jpg / Fabio Achilli from Milano, Italy / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Taishikan, Yoshida Trail, Mount Fuji (29232754827).jpg / Fabio Achilli from Milano, Italy / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
- Hasshinpo of Mt.Fuji 14.jpg / Σ64 / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons
- Hasshinpo of Mt.Fuji 15.jpg / Σ64 / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons
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