夜のチャオプラヤー川に映るワットアルンの塔

タイ・バンコク ―― 三大寺院をめぐる

暁の寺と、涅槃の寺。
バンコク寺院めぐり完全ガイド

全長46mの黄金の寝釈迦、川面に立つ陶片の塔、エメラルド仏の王宮。屋台のパッタイからマンゴーもち米まで食べながら、朝から夜まで歩きます。

い ま こ こ

東京
スワンナプーム
バンコク市内
ワットポー
ワットアルン
王宮

バンコクの寺は「静かに拝む場所」ではありません。金色がぎらぎら光り、色ガラスが跳ね返り、線香の煙と観光客の歓声が混ざる。どこを向いても情報量が多すぎて、最初は目が疲れます。それでいい。ここはそういう街です。

この記事は、成田を出るところから、夜のワットアルンをライトアップで見上げるところまで、ぜんぶ順番に連れて行きます。

行き先
ワット・ポー(涅槃寺)/ワット・アルン(暁の寺)/王宮・ワット・プラケオ(エメラルド寺院)
ビザ
日本人は60日以内の観光は査証免除(2026年8月時点)。パスポート残存6か月
飛行時間
東京から直行 約6〜7時間。時差はマイナス2時間(日本の12時=現地10時)
総予算
1人 8〜15万円/3泊4日。航空券が5〜10万円、現地は驚くほど安い
寺の予算
ワットポー300B・ワットアルン200B・王宮500B(合計1,000B=約4,500円)
服装
肩と膝を隠すのが必須。タンクトップ・短パン・ミニスカートは入場拒否。サンダルは可
ベスト時期
11〜2月の乾季(涼しい)。3〜5月は酷暑、6〜10月は雨季でスコール
スワンナプーム国際空港の到着コンコース

第 一 章

スワンナプーム着。
ガラスの空港から街へ

入国20〜40分/SIMは到着階で数百円〜/市内へはエアポートレールリンク45B(約200円)

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飛行機を降りて最初に驚くのは、空港の天井の高さです。スワンナプーム国際空港は白い鉄骨とガラスの巨大な筒。歩く距離も長く、入国審査まで10分ほど歩きます。

空港の鉄骨天井
ターミナルの鉄骨。設計はヘルムート・ヤーン。到着した瞬間から観光が始まる
到着ロビーのエスカレーター
到着後はSIMカウンターへ。7日間データ無制限が数百円台から
空港内の動く歩道
とにかく広い。乗継のある人は最低2時間は見ておきたい

市内へはエアポートレールリンク(ARL)が最安・最速。地下1階から乗って終点パヤタイまで約27分・45バーツ(約200円)。渋滞のバンコクでタクシーに乗るより確実です。

エアポートレールリンクの車両
空港と市内を結ぶARL。荷物置き場もあり、スーツケースでも乗りやすい
高架を走る列車
高架から見るバンコク。屋上プールとトタン屋根が同時に見える街

入国したら、まず空港で一杯。到着階のフードコートでタイティー(チャーイェン)50〜70B(約230〜320円)。オレンジ色の甘い紅茶にコンデンスミルクを重ねたもので、一口目は驚くほど甘く、氷が溶けるにつれてちょうどよくなる。長時間フライトで乾いた体に、この甘さが効きます。

腹が減っているならカオマンガイ(60〜80B/約270〜360円)。鶏の茹で汁で炊いた米に、しっとりした蒸し鶏。米一粒ずつに鶏の脂がまとわりつき、生姜と唐辛子の効いたタレをかけると一気にタイの味になります。空港のフードコートでも侮れない味です。

タイの麺料理
フードコートの麺 50〜70B(約230〜320円)。券売機でクーポンを買う方式が多い
市場の食材
到着後に見る果物の色。マンゴー、ドリアン、マンゴスチン——季節ごとに主役が変わる

交 通

東京⇄バンコクの航空券を比較

バンコクのBTSスカイトレインと高層ビル

第 二 章

市内の足。
高架鉄道・船・トゥクトゥク

BTS 17〜62B/チャオプラヤー・エクスプレスボート 16〜32B/トゥクトゥクは交渉制(近距離100B前後)

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バンコクは慢性的に渋滞しています。だから移動は高架鉄道(BTS)か船が正解。特に三大寺院はすべて川沿いにあるので、船が観光そのものになります。

BTSの高架線路
BTSスカイトレイン。冷房が効きすぎているので薄手の羽織りがあると快適
車内の様子
車内は飲食禁止。マナーは日本と同じくらい厳格

寺院めぐりの主役はチャオプラヤー・エクスプレスボート。オレンジ旗の便が最も本数が多く、一律16バーツ(約70円)。サートーン船着場から乗って、ワットポーは「ター・ティアン」で降ります。

チャオプラヤー川のエクスプレスボート
川を走るオレンジ旗の船。乗り降りは10秒勝負、揺れるので手すりを掴んで
船着場と乗客
船内で車掌が筒を鳴らしながら集金に来る。小銭を用意
川の風景
川風が気持ちいい。バンコクで唯一「涼しい」乗り物かもしれない
トゥクトゥク
三輪タクシーのトゥクトゥク。乗る前に必ず値段交渉。近距離で100B前後が目安
トゥクトゥクの車内から
座席から見る街。排気ガスも含めてバンコクの体験だと割り切る

移動の合間に買うもの。BTSの駅やコンビニで水(10〜15B/約45〜70円)を必ず確保してください。バンコクは歩くだけで汗が止まりません。

船着場の屋台には切ったフルーツの袋詰め(20〜40B/約90〜180円)が並びます。青いマンゴーやパイナップル、グァバに、唐辛子と砂糖と塩を混ぜた粉が付いてくる。これをつけて食べるのがタイ式で、甘さと辛さと塩気が一度に来て、汗をかいた体が生き返ります。

市場の惣菜
袋詰めの惣菜・果物 20〜40B(約90〜180円)。指をさせば買える
屋台街
屋台は昼と夜で店が入れ替わる。地元の人の行列ができている店を選ぶのが鉄則

宿 泊

バンコクの宿を探す

ワットポーの黄金の寝釈迦仏

第 三 章

ワット・ポー。
全長46mの、寝ている仏

入場300B・8:00〜18:30(涅槃堂は16:00頃まで)・ター・ティアン船着場から徒歩5分

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王宮

堂に入った瞬間、視界が金色で埋まります。全長46m、高さ15m。大きすぎて全体が一度に目に入らない。頭のほうから足のほうへ、壁沿いを歩きながら少しずつ見ていくしかありません。

この涅槃仏は、釈迦が入滅する場面を表したもの。頬に手を当てた穏やかな顔で、こちらを見ています。1832年、ラーマ3世の時代に造られました。

寝釈迦仏の顔
金箔に覆われた顔。穏やかな微笑みは「死は苦しみではない」という教えを表す
寝釈迦仏の全身
堂の幅ぎりぎりに収まっている。仏を建ててから堂を建てたと言われる

最大の見どころは足の裏です。長さ5mの足裏に、貝殻の螺鈿(らでん)で108の吉祥図が描かれています。象、花、宮殿、山——仏の悟りを表す図像が、びっしり。

寝釈迦仏の足の裏の螺鈿細工
足裏の螺鈿。108のマス目それぞれに違う吉祥図。ここだけで10分見ていられる
足裏の細部
黒漆に白蝶貝を埋め込む技法。近づくと一枚ずつの貝が虹色に光る

堂の裏手には108個の鉢が並んでいます。20バーツで硬貨を買い、一つずつ鉢に落としていく——チャリン、チャリンという音が延々続くのが、この寺の音の記憶になります。

ワットポーの仏塔群
境内の仏塔(チェディ)群。歴代の王を祀る4基の大塔を中心に、全部で90基以上が立つ
陶片で飾られた仏塔
塔の表面は中国から運ばれた陶器の破片。バラバラの皿が花になっている
回廊の仏像群
回廊にずらりと並ぶ仏像は約400体。すべて表情が微妙に違う
本堂の外観
本堂(ウボソット)。実はこちらが本尊。寝釈迦に人が流れて意外と空いている
境内の門と石像
門番の石像は中国人の姿。船のバラスト(重し)として運ばれてきた石を彫ったもの
境内の建物と樹木
境内は広く、木陰のベンチが多い。暑い日はここで休みながら回る

そしてワットポーはタイ古式マッサージの総本山でもあります。境内にマッサージ学校があり、施術も受けられます(1時間 約480B)。歩き疲れた足をここで直してから次へ向かうのが、賢いルートです。

タイ古式マッサージの施術
タイ古式は「二人で行うヨガ」。伸ばされて痛いが、終わると足が軽い
マッサージを受ける人々
境内の施術所。予約なしで受けられるが昼過ぎは待ちが出る
バンコクの屋台街

第 四 章

昼めし。
屋台の椅子に座る勇気

パッタイ 50〜80B(約230〜370円)/トムヤムクン 80〜250B(約360〜1,130円)/水500ml 10B(約45円)

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寺を出たら屋台です。バンコクの屋台は「安いから食べる」のではなく「そこが一番うまいから食べる」場所。プラスチックの椅子に座り、指をさすだけで注文できます。

まずはパッタイ(50〜80B/約230〜370円)。米麺をタマリンドと魚醤で炒め、卵とエビともやしを絡めた国民食。一口目に来るのは甘酸っぱさ——タマリンドの酸と椰子砂糖の甘みが先に立ち、魚醤の塩気が追いかけてくる。麺はもちもちで、干しエビの香ばしさが混じります。

そのまま食べてはいけません。テーブルの四種の調味料(砂糖・唐辛子粉・ナンプラー・酢漬け唐辛子)で自分好みに整えるのが正式作法。まずライムを搾り、砕いたピーナッツを散らし、生のもやしとニラを麺に絡めて食感を足す。ここまでやって完成です。

エビ入りパッタイ
パッタイ 50〜80B(約230〜370円)。屋台なら60B前後
卵包みパッタイ
パッタイ・ホーカイ(薄焼き卵包み)70〜90B(約320〜410円)。卵を破ると湯気が上がる
パッタイの盛り付け
もやしとニラは生のまま添えられる。しゃきしゃきを麺に混ぜるのがタイ式

スープはトムヤムクン(屋台80B/約360円、レストラン150〜250B/約680〜1,130円)。エビの出汁にレモングラス、コブミカンの葉、ガランガル(南姜)。まず鼻に酸味とハーブの香りが抜け、次に辛さが喉に来て、最後にエビの甘い出汁が残る。ココナッツミルク入り(ナムコン)は白濁してまろやか、入らない澄んだタイプ(ナムサイ)は酸味が際立ちます。

辛さは「ペット・ノイ(少し辛く)」と言えば加減してくれます。何も言わないと、日本人には本気で辛い。

トムヤムクン
トムヤムクン。赤いのはチリオイル。浮いている葉は食べずに避ける(香りづけ用)
澄んだトムヤム
澄んだナムサイ型。酸味が際立ち、二日目以降に恋しくなる味

ご飯ものならゲーン・キアオ・ワーン(グリーンカレー)100B前後(約450円)。青唐辛子とココナッツミルクの緑のカレーで、甘い→辛い→また甘いの順に来る。ご飯にかけて食べます。

ソムタム(60〜80B/約270〜360円)は青パパイヤのサラダ。臼で叩いて作る音が屋台の合図で、しゃきしゃきした食感に、干しエビと発酵魚醤の強烈な匂い、そして本気の辛さ。辛いのが苦手なら「マイ・ペット」と伝えてください。

グリーンカレー
グリーンカレー 100B前後(約450円)。鶏かエビが定番
ソムタム
ソムタム 60〜80B(約270〜360円)。臼で叩く音が聞こえたら注文の合図
タイの汁麺
クイッティアオ(麺)40〜60B(約180〜270円)。麺の太さと具を選べる軽食
屋台で調理する人
中華鍋の火力が違う。注文から30秒で出てくることも
夜の屋台通り
夕方から出る屋台街。夜は同じ場所に別の店が立つ

※ 2026年8月時点の目安(1バーツ=約4.5円換算)。屋台は現金のみ。氷入りの飲みものは今のバンコクではほぼ問題ありませんが、心配なら瓶や缶を。辛さの指定は「ペット・ノイ(少し辛く)」「マイ・ペット(辛くしないで)」。

ワットアルンの大仏塔

第 五 章

ワット・アルン。
陶片でできた、暁の塔

入場200B(現金のみ)・8:00〜18:00・ター・ティアンから渡し船5B・所要3分

い ま こ こ

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ワットポーの船着場から、対岸へ渡し船が出ています。片道5バーツ(約23円)、所要3分。この3分がバンコクで一番コスパのいい船旅です。近づくにつれ、塔の表面がざらざらしていることに気づきます。

高さ約70mの大仏塔(プラーン)。その表面を覆っているのは、すべて陶器の破片です。19世紀、中国からの貿易船が重しとして積んできた陶磁器を砕き、漆喰に埋め込んで花や葉の形にしました。ゴミから生まれた世界的名所です。

ワットアルンの塔の細部
近づくと分かる。青と白の破片は 中国の磁器の皿だったもの
陶片の装飾
花の一輪ずつが茶碗のかけら。職人が一片ずつ埋めた

塔は途中まで登れます。階段は驚くほど急——ほぼ梯子です。手すりを掴んで登った先のテラスから、チャオプラヤー川とバンコクの街が一望できます。降りるほうが怖いので、後ろ向きに降りる人も多い。

塔の全景
四隅に小塔を従える曼荼羅構造。宇宙の中心・須弥山を表す
急な階段
この傾斜。サンダルより滑らない靴で行きたい
塔を支える像
塔を支える猿と鬼の像。ラーマキエン(タイ版ラーマーヤナ)の登場人物

「暁の寺」という名前ですが、実際に美しいのは夕方から夜です。西岸に立つので、対岸から見ると夕日を背負ってシルエットになる。日没後はライトアップされ、川面に金色の帯が伸びます。

夕暮れのワットアルン
日没直後のブルーアワー。対岸のレストランやルーフトップバーが特等席
川面に映るライトアップ
川面の反射。この時間を狙って夕食を対岸で取るのが定番プラン
夜のワットアルン全景
三島由紀夫の小説『暁の寺』の舞台。夜のこの姿を見て書いたのだと分かる
王宮の黄金の仏塔群

第 六 章

王宮とエメラルド寺院。
タイでいちばん豪華な場所

入場500B・8:30〜15:30(入場は15:00頃まで)・服装チェックが最も厳しい

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王宮

1782年、ラーマ1世が築いた王宮。敷地内のワット・プラケオ(エメラルド寺院)は、タイで最も格式が高い寺です。ここだけは服装チェックが本気で、膝が出ていると入口で止められます(有料で布を貸してくれます)。

エメラルド寺院の本堂
本堂。中に高さ66cmの翡翠の仏像が祀られる。年3回、国王が自ら衣を替える
金の装飾の建物
金・ガラス・鏡。とにかく光る。曇りの日でも眩しい
黄金の仏塔
スリランカ様式の黄金仏塔。仏舎利が納められている
回廊の壁画
回廊を一周する壁画はラーマキエン物語。全長約2km、178場面
守護神像
高さ5mのヤック(鬼神)。門ごとに違う顔で立っている
王宮の宮殿建築
チャクリー・マハー・プラサート宮殿。西洋建築にタイの屋根を載せた折衷様式
夕方の王宮
閉場は15:30と早い。午前中に行くのが正解

第 七 章

夜。甘いもので
一日を閉じる

暑さで消耗した体が最後に欲しがるのは、冷たくて甘いものです。タイの答えはカオニャオ・マムアン——ココナッツミルクで炊いたもち米に、完熟マンゴーを添えたもの。屋台で60〜100バーツ。

もち米は温かく、マンゴーは冷たい。塩気のあるココナッツソースをかけて食べると、甘さが立ちます。一日歩いた後の体に、これ以上ないほど効きます。

カオニャオ・マムアン(マンゴーもち米)
カオニャオ・マムアン。3〜5月のマンゴーの旬が最高
マンゴーともち米の盛り合わせ
紫のもち米(黒もち米)バージョンもある。こちらは香ばしい
市場に並ぶタイ菓子
市場の菓子売り場。ココナッツと米粉と砂糖の菓子が何十種類も並ぶ

※ 2026年8月時点の目安(1バーツ=約4.5円換算)。入場料・営業時間は変更されることがあるため、公式サイトで最新をご確認ください。寺院内は肩と膝を隠す服装が必須、王宮は特に厳格です。ワットアルンの入場は現金のみ。

金と陶片と、屋台の煙。
バンコクの寺は、静かに拝むより
賑やかに歩くほうが似合っている。
航空券(東京⇄バンコク・直行往復)5〜10万円
ホテル3泊(中級・2名1室・1人あたり)1〜3万円
三大寺院の入場料1,000B(約4,500円)
市内交通3日(BTS・船・トゥクトゥク)1,000B前後(約4,500円)
食費3日(屋台とレストラン混合)1.5〜3万円
タイ古式マッサージ1時間480B前後(約2,160円)
合計(1人・目安)約 8〜15万円

※ 2026年8月時点の目安(1バーツ=約4.5円換算)。入場料・営業時間は変更されることがあるため、公式サイトで最新をご確認ください。寺院内は肩と膝を隠す服装が必須、王宮は特に厳格です。ワットアルンの入場は現金のみ。

保険・現地ツアー

タイ旅行の保険・現地ツアー

寺院の白い回廊
人の少ない朝いちばん。同じ場所とは思えないほど静か
川から見る寺院群
船から振り返る三大寺院。すべて川沿いに並んでいるのが分かる

旅 の 支 度

この旅に必要なものをまとめて

GUIDEBANGKOKAUG 2026

写真:Wikimedia Commons(ライセンスは出典台帳に全件記載)/料金・時間はタイ国政府観光庁および各寺院公表値をもとにした2026年8月時点の目安

写真の出典

  • ความงามริมแม่น้ำเจ้าพระยา.jpg / Pitchayawat / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
  • Suvarnabhumi Airport Departures Hall Bangkok Thailand.jpg / Khaosaming / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
  • Interiors of Suvarnabhumi International Airport – main building.JPG / User:Mattes / Public domain / Wikimedia Commons
  • Suvarnabhumi Airport Terminal E interior at dusk.jpg / Grendelkhan / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
  • Suvarnabhumi Airport Terminal E interior (II).jpg / This Photo was taken by Supanut Arunoprayote. Feel free to use any of my images, but please mention me as the author and may send me a message. (สามารถใช้ภาพได้อิสระ แต่กรุณาใส่เครดิตผู้ถ่ายและอาจส่งข้อความบอกกล่าวด้วย) Please do not upload an updated image here without consultation with the Author. The author would like to make corrections only at his own source. This ensures that the changes are preserved.Please if you think that any changes should be required, please inform the author.Otherwise you can upload a new image with a new name. Please use one of the templates derivative or extract. / CC BY 4.0 / Wikimedia Commons
  • This is Airport Rail Link – panoramio.jpg / ::::=UT=:::: / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
  • Bangkok Airport Rail Link (31065894516).jpg / Edward Russell / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
  • Boat Noodles with sliced beef round steak, beef ball, braised shank and tendon.jpg / Zheng Zhou / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • A fast food restaurant in Bangkok, Thailand.jpg / Weldon Kennedy from London, UK / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
  • Bangkok skyline, BTS Skytrain, Bangkok, Thailand.jpg / Vyacheslav Argenberg / CC BY 4.0 / Wikimedia Commons
  • Airport Rail Link (7427045236).jpg / My Train Pix / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons
  • Bangkok, Chao Phraya Express Boat (6223565866).jpg / Fabio Achilli from Milano, Italy / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
  • Chao Phraya Express Boat Orange Flag 2.jpg / Slleong / CC0 / Wikimedia Commons
  • Chao Phraya Express Boat from Rama VIII Bridge, Bangkok (7053021279).jpg / David McKelvey from Brisbane, Australia / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
  • TUK TUK BANGKOK THAILAND FEB 2012 (6987100117).jpg / calflier001 / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons
  • View from a Bangkok Tuk Tuk.jpg / miketnorton / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
  • Baby octopuses street food Bangkok.jpg / Gzzz / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • Juice Stall (240634907).jpeg / Adli Wahid / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
  • (2022) วัดพระเชตุพนวิมลมังคลารามราชวรมหาวิหาร เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร (1).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • Lascar Gold plated Reclining Buddha (46 meters long and 15 meters high) – Wat Pho (4509721442).jpg / Jorge Láscar from Australia / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
  • Wat Phranon Laem Pho – 005 Reclining Buddha Feet (10358550135).jpg / Photo Dharma from Penang, Malaysia / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
  • Feet of Reclining Buddha, Wat Pho a065.jpg / Michael Gunther / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • Buddha foot@ Wat Pho – panoramio.jpg / ::::=UT=:::: / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
  • (2019) วัดพระเชตุพนวิมลมังคลารามราชวรมหาวิหาร เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร.jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (2019) วัดพระเชตุพนวิมลมังคลารามราชวรมหาวิหาร เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร (7).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (2019) วัดพระเชตุพนวิมลมังคลารามราชวรมหาวิหาร เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร (9).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (2019) วัดพระเชตุพนวิมลมังคลารามราชวรมหาวิหาร เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร (12).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (2020) วัดพระเชตุพนวิมลมังคลารามราชวรมหาวิหาร เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร (3).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (202) วัดพระเชตุพนวิมลมังคลารามราชวรมหาวิหาร เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร (6).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • KOCIS Korea Sancheong Traditional Medicine EXPO 11 (9993927354).jpg / Korea.net / Korean Culture and Information Service (Jeon Han) / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons
  • Phat Thai kung Chang Khien street stall.jpg / Takeaway / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
  • Pad Thai Noodles – Little Thai, Brighton 2024-03-21.jpg / Andy Li / CC0 / Wikimedia Commons
  • Pad Thai at Good Catch Thai Urban Bistro, New Orleans.jpg / pelican / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons
  • Tom yam kung 1.jpg / Vee Satayamas / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
  • Tom Yum Goong Noodle Soup – Nok Nok Kitchen at The Cow 2024-03-28.jpg / Andy Li / CC0 / Wikimedia Commons
  • Thai green chicken curry and roti.jpg / Takeaway / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
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  • Food Stall Owner.jpg / Photogoddle / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • ก๋วยเตี๋ยวข้าวหลาม.jpg / Phoebus 28 / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (2022) วัดอรุณราชวรารามราชวรมหาวิหาร เขตบางกอกใหญ่ กรุงเทพมหานคร Wat Arun (15).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (2022) วัดอรุณราชวรารามราชวรมหาวิหาร เขตบางกอกใหญ่ กรุงเทพมหานคร Wat Arun (23).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (2022) วัดอรุณราชวรารามราชวรมหาวิหาร เขตบางกอกใหญ่ กรุงเทพมหานคร Wat Arun (25).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (202) วัดพระเชตุพนวิมลมังคลารามราชวรมหาวิหาร เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร (7).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (2020) วัดอรุณราชวรารามราชวรมหาวิหาร เขตบางกอกใหญ่ กรุงเทพมหานคร (5).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (2022) วัดอรุณราชวรารามราชวรมหาวิหาร เขตบางกอกใหญ่ กรุงเทพมหานคร Wat Arun (28).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • Wat Arun night.jpg / Takeaway / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
  • An illuminated ARUN WAT on the banks of the Chao Phraya river in Bangkok during the traditional Loi Krathong festival on Nov.11 night..JPG / 不明 / CC0 / Wikimedia Commons
  • (2022) พระบรมมหาราชวังและวัดพระศรีรัตนศาสดาราม เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร (14).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (2020) วัดพระศรีรัตนศาสดาราม เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร (6).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (2020) วัดพระศรีรัตนศาสดาราม เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร (5).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (2022) พระบรมมหาราชวังและวัดพระศรีรัตนศาสดาราม เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร (10).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (2022) พระบรมมหาราชวังและวัดพระศรีรัตนศาสดาราม เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร (16).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (2022) พระบรมมหาราชวังและวัดพระศรีรัตนศาสดาราม เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร (18).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (2022) พระบรมมหาราชวังและวัดพระศรีรัตนศาสดาราม เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร (21).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (2022) พระบรมมหาราชวังและวัดพระศรีรัตนศาสดาราม เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร (27).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • Khaoniao mamuang – 2008-06-22 -001.jpg / stu_spivack / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons
  • Cuisine of Thailand P1120983.JPG / deror_avi / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
  • Lod Chong Singapore (19668605624).jpg / m-louis .® from Osaka, Japan / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons
  • (2022) วัดอรุณราชวรารามราชวรมหาวิหาร เขตบางกอกใหญ่ กรุงเทพมหานคร Wat Arun (33).jpg / กสิณธร ราชโอรส / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
  • (2019) พระบรมมหาราชวัง และวัดพระศรีรัตนศาสดาราม 3.jpg / PEAK99 / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons

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