仁川国際空港、到着ロビー

ソウル

市場と路地・食で歩く、王宮から漢江まで

仁川国際空港に降り立つところから始める。駅、地下鉄の乗換、南大門の横丁、明洞の夜、王宮の庭、北村の坂道、益善洞の路地、広蔵市場の鉄板、東大門の鍋、新堂洞のもう一つの鍋、馬場の精肉店、望遠の市場、そして漢江。名所だけを線でつながず、その間にある駅の通路や曲がり角まで歩く。カルグクスからタッカンジョンまで、24品の食は旅の途中に自然に置く。

1ウォン=約0.1146円(2026年8月時点の目安)/料金・時刻は2026年8月時点の目安

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仁川国際空港第1ターミナル駅のAREX一般列車ホーム

CHAPTER 01

仁川国際空港に着いた

名所でも屋台でもなく、空港の通路そのものが最初の景色になる

到着ロビーに降りると、まず目に入るのは巨大な吹き抜けと、案内表示に沿って動いていく人の流れだ。旅はここから始まる。王宮でも屋台でもなく、空港の通路そのものが最初の景色になる。

第1ターミナルの巨大な吹き抜けと案内表示
第1ターミナルの巨大な吹き抜けと案内表示

到着後は案内表示を追って空港鉄道AREXの駅へ向かう。仁川空港第1ターミナルと第2ターミナルでは乗る場所が異なるため、自分の到着ターミナルを確認してから移動する。

仁川空港ターミナル内部。出発ロビーのエスカレーター・案内表示
仁川空港ターミナル内部。出発ロビーのエスカレーター・案内表示
仁川空港エクスプレス鉄道ターミナル内部
仁川空港エクスプレス鉄道ターミナル内部
仁川空港ターミナル1到着ロビー、通路を歩く人の流れ
仁川空港ターミナル1到着ロビー、通路を歩く人の流れ

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AREXでソウル駅へ

AREXには各駅停車の一般列車と、途中無停車の直通列車がある。一般列車は仁川空港第1ターミナルからソウル駅まで4,750ウォン(約545円)、第2ターミナルからは5,350ウォン(約615円)。直通列車は第1ターミナルから18,100ウォン(約2,075円)、第2ターミナルからは18,700ウォン(約2,145円)となる(円換算は1ウォン=約0.1146円の目安、2026年8月時点)。

AREXソウル駅の改札口
AREXソウル駅の改札口
AREXソウル駅のホーム
AREXソウル駅のホーム
AREXソウル駅の駅名標
AREXソウル駅の駅名標(2024年撮影)
ソウル駅ホームの駅名標
ソウル駅ホームの駅名標
ソウル駅の改札ゲート
ソウル駅の改札ゲート
ソウル駅の窓口ときっぷ売り場
ソウル駅の窓口ときっぷ売り場
ソウル駅の乗車券自動発売機
ソウル駅の乗車券自動発売機
ソウル駅の列車発車案内板
ソウル駅の列車発車案内板
ソウル駅コンコースの全景
ソウル駅コンコースの全景
ソウル駅KTX乗り場の待合スペース
ソウル駅KTX乗り場の待合スペース

車窓の景色は、空港の人工的な造成地から、少しずつ住宅や工場が混じる風景に変わっていく。運賃の数字を大きく飾るより、この「まだ空港の続きのような景色」から「都市」へ変わっていく過程を見せたい。

ソウル駅に降りても、すぐに観光名所へは向かわない。まず駅そのものを見て、駅前へ出る。地下鉄の基本運賃は交通カードで1,550ウォン(約180円)、1回券で1,650ウォン(約190円)。短期旅行者向けのClimate Card(1日5,000ウォン、2日8,000ウォン、3日10,000ウォン、5日15,000ウォンなど)も使えるが、空港鉄道や空港バスなど対象外の区間があるため、範囲外で降りる場合は別精算になる。2026年3月17日からは対象券売機で海外発行カードやモバイル決済にも対応した。

AREX一般列車(第1ターミナル→ソウル駅)
4,750ウォン(約545円)
AREX直通列車(第1ターミナル→ソウル駅)
18,100ウォン(約2,075円)
地下鉄基本運賃(交通カード)
1,550ウォン(約180円)
Climate Card 1日券
5,000ウォン(約570円)

駅の周辺には大型スーパーもある。インスタント麺、菓子、飲料、キムチ、惣菜、冷凍食品、肉、魚、パン、調味料と、韓国の日常の食品棚を歩く。観光名所より先に、この街で人が何を買って生活しているかを見ておく。

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南大門市場の入口

CHAPTER 03

南大門市場へ。市場の中へ入る

名物料理だけでなく、雑多さごと市場を歩く

駅を出て、高架と横断歩道、オフィス街を抜けると、南大門市場の入口が見えてくる。ここは名物料理だけを見る場所ではない。衣類、乾物、食器、生活用品が積まれた店先、細い路地、荷物を運ぶ人たちの雑多さごと歩く。

衣類や生活雑貨が並ぶ市場の通路
衣類や生活雑貨が並ぶ市場の通路
夕暮れの南大門市場、人でにぎわう通路
夕暮れの南大門市場、人でにぎわう通路
アーケードの下に連なる商店
アーケードの下に連なる商店
「南大門市場」と書かれた案内標識
「南大門市場」と書かれた案内標識
カルグクス横丁の店先
カルグクス横丁の店先
南大門市場のカルグクス
南大門市場のカルグクス

市場を歩いて腹が減ってきたところで、食堂街のカルグクス横丁へ入る。ここでは「韓国料理20選」のような独立した一覧を作らず、実際に歩く途中で料理が現れるようにする。

カルグクス 1杯 9,000ウォン前後(約1,030円、セット価格の目安) / 南大門市場 カルグクス横丁

鶏や煮干し、あさりなどのだしに、じゃがいもや青ねぎの甘みが溶け込む素朴な味包丁で切った手打ち麺は薄く、もちもちとした食感

だしの香りが先に立つ、飾らない一杯刻み青唐辛子やキムチを添えて食べるのが定番

ポリパプ カルグクスとのセットで9,000ウォン前後(約1,030円) / 南大門市場 カルグクス横丁の食堂

麦飯にナムルと味噌系の調味料を混ぜた、香ばしくさっぱりした味わい麦飯特有のぷちぷちとした粒感

混ぜるほどに味がなじんでいく定食コチュジャンや味噌だれを加減しながら混ぜて食べる

ネンミョン 系統により価格差あり(目安 8,000〜12,000ウォン=約920〜1,370円) / 南大門市場の食堂

そば粉の麺を使い、牛肉だしの冷たいスープ(ムル)か唐辛子だれ(ビビム)で食べるこしのある細麺で、すすると喉ごしが軽い

系統によって最初の印象が大きく変わる麺料理酢やからしを加えて味を調える食べ方が一般的

横丁のある店では、ポリパプ・カルグクス・ビビムネンミョンのセットを9,000ウォン前後で出す例が2026年6月時点で確認できている。さらに歩くと、太刀魚の煮込みを出す一角がある。

カルチジョリム 1人前 14,000ウォン(約1,600円) / 南大門市場 フィラク・カルチ(Huirak Galchi)

太刀魚をコチュジャン系のたれで甘辛く煮込んだ濃い味付け白身は柔らかくほろりと崩れる

たれの香りが強く立ち上る一皿白飯と一緒に、身をほぐしながら食べる

甘い香りが漂う一角では、ホットクを焼く店もある。

ホットク 1個 2,500ウォン前後(約290円、店舗・時期により変動) / 南大門市場の屋台

発酵生地に黒糖や蜂蜜、ナッツを包んで焼いた甘い味外は鉄板で香ばしく焼かれ、中はとろりと蜜が流れる食感

焼きたてを割ると蜜が溢れる屋台の甘味紙コップに入れて熱いうちに歩きながら食べるのが一般的

マンドゥも南大門市場の候補として挙がる。

マンドゥ 600〜1,500ウォン前後(約70〜170円、店舗・具材により変動)【価格の目安】 / 南大門市場

肉や豆腐、野菜などの具を皮で包んだ、しっかりした旨み皮はもっちりとして、蒸し・焼き・揚げなど調理法で食感が変わる

具の種類によって最初の一口の印象が変わる料理酢醤油やコチュジャンだれを付けて食べることが多い

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南大門市場の大道芸・雑多な通り
南大門市場の大道芸・雑多な通り
南大門市場の通り
南大門市場の通り
南大門市場の衣料品店並び
南大門市場の衣料品店並び
南大門市場の通り
南大門市場の通り
南大門市場の通り
南大門市場の通り
南大門市場の屋台テント
南大門市場の屋台テント
南大門市場の通り
南大門市場の通り
南大門市場のカラフルな看板街
南大門市場のカラフルな看板街
南大門カルグクス横丁。ポリパプ+カルグクス+ビビムネンミョンのセットが写り、価格メモの記述と一致
南大門カルグクス横丁。ポリパプ+カルグクス+ビビムネンミョンのセットが写り、価格メモの記述と一致
南大門カルグクス横丁の入口看板
南大門カルグクス横丁の入口看板
南大門カルグクス横丁の店内・混雑
南大門カルグクス横丁の店内・混雑
カルグクス。料理を目視で識別可能
カルグクス。料理を目視で識別可能
カルグクス。麺を持ち上げる場面で料理を識別可能
カルグクス。麺を持ち上げる場面で料理を識別可能
カルグクス。麺を持ち上げる場面で料理を識別可能
カルグクス。麺を持ち上げる場面で料理を識別可能
ネンミョン。呉壮洞フンナムチプの店舗外観で店名を識別可能
ネンミョン。呉壮洞フンナムチプの店舗外観で店名を識別可能
ネンミョン。ポンサンネンミョンの店舗外観で店名を識別可能
ネンミョン。ポンサンネンミョンの店舗外観で店名を識別可能
ネンミョン。ポンサンネンミョンの別アングル
ネンミョン。ポンサンネンミョンの別アングル
ネンミョン。クムウォンネンミョンのビビム麺を識別可能
ネンミョン。クムウォンネンミョンのビビム麺を識別可能
ホットク。完成品
ホットク。完成品
ホットク。屋台での調理場面
ホットク。屋台での調理場面

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市場を出て明洞へ。昼から夜へ

南大門市場を出ると、また普通の道路に戻る。そこから明洞へ入ると、昼は商店とカフェの街だが、日が暮れるにつれて看板と屋台の光が目立ち始める。同じ通りが、数時間で違う顔になる。

明洞の屋台では、トッポッキ、オムク、ケランパンが並ぶ。

トッポッキ 1皿 4,000〜5,000ウォン前後(約460〜570円、屋台差あり) / 明洞の屋台

コチュジャン系のたれで煮込んだ餅の甘辛い味もちっとした餅にオムクや卵、マンドゥが絡む

屋台で受け取ってすぐ食べる、明洞ならではの一皿串や紙皿で立ち食いするのが屋台流

オムク 1串 1,000〜3,000ウォン前後(約110〜340円、屋台差あり) / 明洞の屋台

魚のすり身を成形して揚げた、だしの効いたやさしい味弾力のある練り物の食感

串を受け取るとまずだしの湯気が香る温かいだし汁と一緒に串のまま食べる

明洞のストリートフード屋台
明洞のストリートフード屋台

ケランパン 1個 2,000〜3,000ウォン前後(約230〜340円)【価格の目安】 / 明洞の屋台

カップ状の生地に卵を落として焼いた素朴な甘じょっぱさ生地はふんわり、中の卵は半熟気味

型から取り出すと卵の黄身がのぞく軽食そのまま手に持って歩きながら食べる

夜になると、屋台から一歩進んで店に入り、韓国式フライドチキンを食べる流れになる。

韓国式フライドチキン フライド 28,000ウォン(約3,210円)/ヤンニョム 30,000ウォン(約3,440円) / 明洞 プサンジプ・フライドチキン(Busanjib Fried Chicken)

二度揚げでカリッと仕上げた衣に、ヤンニョムは甘辛だれが絡む衣は薄くカリッと、中の肉はジューシー

夜、屋台から一歩進んで店に入って食べる流れになる一品ピクルスと一緒に手で持って食べるのが一般的

明洞のストリートフード屋台
明洞のストリートフード屋台
韓国式フライドチキン。完成品
韓国式フライドチキン。完成品

ここまでで、空港、鉄道、駅、市場、食堂街、夜の繁華街まで来た。次の章では、街の表情がもう一度大きく変わる。

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景福宮の正門・光化門

CHAPTER 05

翌朝、景福宮へ

正門の一枚だけでなく、門をくぐり庭を歩き振り返るまで

翌朝は古いソウルへ向かう。地下鉄を降りて地上に出た瞬間から、王宮までをひと続きに見せる。門をくぐり、広い庭を歩き、建物を横から見て、最後に来た方向を振り返る。

光化門前を行き交う車と人
光化門前を行き交う車と人
観覧客でにぎわう光化門広場
観覧客でにぎわう光化門広場
石造の獅子像(ヘテ)のアップ
石造の獅子像(ヘテ)のアップ
広い前庭と奥に連なる宮殿の甍
広い前庭と奥に連なる宮殿の甍
石垣沿いに歩く観覧客
石垣沿いに歩く観覧客
木造の小さな門
木造の小さな門
通常観覧料(大人)
3,000ウォン(約340円)
休館日
毎週火曜
通常観覧時間
1–2月・11–12月 09:00–17:00/3–5月・9–10月 09:00–18:00/6–8月 09:00–18:30(最終入場は各1時間前)
2026年秋の夜間観覧(期間・人数限定)
3,000ウォン(約340円)

景福宮は朝鮮王朝の王宮として建てられ、日本統治期の破壊を経て、現在も復元が続いている。門の大きさや庭の広さを歩いて確かめたあとに知ると、この歴史の重みが少し違って感じられる。

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景福宮から北村へ。正面より路地を見る

景福宮を出たら北村へ向かう。北村はテーマパークではなく、いまも人が暮らす住宅地だ。広い道から細い路地へ入ると、塀、門、屋根、坂、現代の建物が混ざる景色が続く。

北村路11ギル一帯のレッドゾーンは観光客の訪問可能時間が10:00〜17:00に限られており、2025年3月1日以降はこの時間外に立ち入ると10万ウォンの過料の対象になる。2026年1月1日からは北村路・北村路5ギル・昌徳宮1ギルの一部区間で貸切観光バスの通行も禁止された(初回違反30万ウォン)。「北村全域が17時閉鎖」ではなく、対象は一部路地に限られる。写真を撮る際も、この制限時間と住民の生活を尊重する。

北村韓屋マウルの案内標識
北村韓屋マウルの案内標識
赤レンガ塀に囲まれた韓屋の路地
赤レンガ塀に囲まれた韓屋の路地
瓦屋根が連なる韓屋の路地裏
瓦屋根が連なる韓屋の路地裏
石垣と瓦屋根が織りなす坂道
石垣と瓦屋根が織りなす坂道
細い路地から見上げる韓屋の甍
細い路地から見上げる韓屋の甍
木製の門と韓屋の外壁
木製の門と韓屋の外壁
階段状に続く韓屋の路地
階段状に続く韓屋の路地
カフェに改装された韓屋の店先
カフェに改装された韓屋の店先
シャッターの下りた韓屋の商店
シャッターの下りた韓屋の商店

同じ場所でも、道の幅や屋根の高さ、坂の角度が少しずつ変わっていく。歩く順番のまま覚えていくと、坂の多い街の形が自然と頭に入ってくる。

陽光を受ける瓦屋根と韓屋の壁
陽光を受ける瓦屋根と韓屋の壁
木戸を開けた韓屋の入口
木戸を開けた韓屋の入口
細い坂道を歩く観光客
細い坂道を歩く観光客
北村八景を示す標識のある路地
北村八景を示す標識のある路地
屋根の曲線が重なる韓屋の街並み
屋根の曲線が重なる韓屋の街並み
駐車中の車と韓屋の路地
駐車中の車と韓屋の路地
陽射しの中の韓屋の坂道
陽射しの中の韓屋の坂道
北村の路地を歩く観光客の後ろ姿
北村の路地を歩く観光客の後ろ姿
青空に映える瓦屋根の連なり
青空に映える瓦屋根の連なり
韓屋の玄関先の木戸
韓屋の玄関先の木戸
掲示物が貼られた木戸
掲示物が貼られた木戸

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益善洞の路地

CHAPTER 07

益善洞で、古い路地の中にあるカフェと菓子店へ

韓屋の細い路地に、カフェと菓子店が入り込む

北村から南へ移り、益善洞へ。ここでは韓屋の細い路地に、カフェ、飲食店、ベーカリー、菓子店が入り込んでいる。建物だけを見るのではなく、路地を歩いて店を見つける感覚を残す。

水色に塗られた韓屋カフェの外壁
水色に塗られた韓屋カフェの外壁
案内板の立つ益善洞の路地角
案内板の立つ益善洞の路地角
黒い外壁の韓屋店舗が並ぶ通り
黒い外壁の韓屋店舗が並ぶ通り

市場飯だけではなく、クァベギのような揚げ菓子、薬菓のような伝統菓子もこの通りにはある。

クァベギ 1個 1,500ウォン前後(約170円、店舗により変動)【価格の目安】 / 益善洞の菓子店

生地をねじって揚げた、ドーナツに近い甘さ外はカリッと、中はふんわりとした食感

ねじれた形がそのまま食感の違いになる揚げ菓子砂糖やシナモンをまぶして食べることが多い

自転車が停められた路地の奥
自転車が停められた路地の奥
植物が飾られた韓屋の軒先
植物が飾られた韓屋の軒先

薬菓 1個 2,800ウォン(約320円、2026年8月確認時点) / 益善洞 신라당 익선(シンラダン益善)

蜂蜜や水あめ、ごま油を使い、揚げてから蜜に漬けた濃厚な甘さ表面は硬めでサクッと、中はしっとり蜜を含む

伝統菓子を現代風にアレンジした店が若い世代にも支持されている小さく割って少しずつ食べるのに向く濃い味の菓子

オレンジ色の日よけが張られたウッドデッキ
オレンジ色の日よけが張られたウッドデッキ
屋台と提灯が並ぶ夜の路地
屋台と提灯が並ぶ夜の路地
ピンク色の外壁の店舗と路地
ピンク色の外壁の店舗と路地
テラス席が置かれたカフェの前
テラス席が置かれたカフェの前

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広蔵市場の入口

CHAPTER 08

広蔵市場へ。ここから食の密度が一気に上がる

入口からアーケード、食材、調理の様子まで順に追う

益善洞から東へ進み、広蔵市場へ入る。完成した料理だけを並べるのではなく、入口、アーケード、食材、カウンター、鉄板、豆を挽くところ、焼くところ、客席、食べ物の順に追う。

色とりどりの旗が飾られた市場の入口
色とりどりの旗が飾られた市場の入口
混み合う市場のアーケード通路
混み合う市場のアーケード通路
広蔵市場のパンチャン(惣菜)売り場
広蔵市場のパンチャン(惣菜)売り場
広蔵市場でピンデトッを焼く様子
広蔵市場でピンデトッを焼く様子
広蔵市場で緑豆を挽く工程
広蔵市場で緑豆を挽く工程
広蔵市場のピンデトッとマッコリ
広蔵市場のピンデトッとマッコリ

ピンデトッ 1枚 5,000ウォン前後(約570円)【価格の目安、店舗により変動】 / 広蔵市場

緑豆を挽いた生地にキムチや豚ひき肉を混ぜて焼いた香ばしい味外はカリッと、中はしっとりとした食感

石臼で緑豆を挽くところから見える一皿醤油だれを付けて熱いうちに食べる

麻薬キンパ 3,000〜4,000ウォン前後(約340〜460円)【価格の目安】 / 広蔵市場

たくあんとにんじんを芯にした、辛子だれで食べる軽い味小ぶりの一口サイズで、海苔はぱりっとしている

「麻薬(やみつき)」という俗称の通り軽く何個も食べられる軽食からしだれに付けてそのまま口に運ぶ

広蔵市場の麻薬キンパ
広蔵市場の麻薬キンパ
広蔵市場のユッケ
広蔵市場のユッケ
広蔵市場でジョンを焼く様子
広蔵市場でジョンを焼く様子

ユッケ 1皿 23,000ウォン(約2,640円、2026年8月確認時点) / 広蔵市場 ヒョンジェ・ユッケ・メイン(Hyeongje Yukhoe Main)

味付けした牛肉の生食で、ごま油とにんにくの香りが立つ赤身はなめらかで、梨の千切りが食感のアクセントになる

生食のため衛生状態や提供時期には注意が必要な一皿卵黄を絡めてよく混ぜてから食べる

ユッケビビンバ 1人前 11,000ウォン(約1,260円、2026年8月確認時点) / 広蔵市場 ヒョンジェ・ユッケ・メイン(Hyeongje Yukhoe Main)

ユッケを混ぜご飯に乗せた、生肉の旨みとご飯の甘みが合わさる味生肉のなめらかさと、ご飯・ナムルの食感が層になる

ユッケ単品とは違う、混ぜてからの一体感が出る一皿よく混ぜてから一気に食べるのが定番

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広蔵市場のジョン
広蔵市場のジョン
広蔵市場のピンデトッ
広蔵市場のピンデトッ

スンデ 6,000ウォン前後(約690円、追加具材で変動)【価格の目安】 / 広蔵市場

腸に春雨や具材を詰めて蒸した、素朴で塩気のある味腸の弾力と、中の春雨のつるっとした食感が層になる

湯気の立つ蒸したてが並ぶ市場らしい一品塩や薬味味噌を付けて食べることが多い

ジョン 盛り合わせ1皿 10,000ウォン前後(約1,150円、内容・店舗により変動)【価格の目安】 / 広蔵市場

魚や野菜、肉に衣をつけて油で焼いた、複数の味が一皿に並ぶ衣はさっくり、具材ごとに食感が変わる

モドゥムジョンとして何種類も一度に並ぶ盛り合わせ醤油だれに付けて一種類ずつ食べ比べる

この時点で旅の中に登場する食は、南大門のカルグクス・ポリパプ・ネンミョン・カルチジョリム・ホットク・マンドゥ、明洞のトッポッキ・オムク・ケランパン・フライドチキン、益善洞のクァベギ・薬菓、広蔵市場のピンデトッ・麻薬キンパ・ユッケ・ユッケビビンバ・スンデ・ジョンと、ここまでで市場と屋台の味はひと通り歩いた。だが、市場を出て、次は一つの鍋を食べに行く。

ピンデトッ。鉄板調理の場面
ピンデトッ。鉄板調理の場面
ピンデトッ。鉄板調理の場面
ピンデトッ。鉄板調理の場面
ピンデトッ。生地を鉄板へ広げる場面
ピンデトッ。生地を鉄板へ広げる場面

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東大門
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望遠市場
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広蔵市場から東大門へ。鶏一羽の鍋

広蔵市場を出ると、また道路に戻る。東へ歩くと、食べ物の市場から服飾や商業施設が目立つ東大門の街並みへ変わっていく。

東大門付近の清渓川
東大門付近の清渓川
東大門市場付近の清渓川
東大門市場付近の清渓川

東大門ではタッカンマリを食べる。

東大門タッカンマリ横丁の店の看板
タッカンマリ横丁の店の看板
東大門のタッカンマリ鍋
東大門で食べるタッカンマリの鍋
東大門のドゥータモール
東大門のランドマーク、ドゥータモール
夜の東大門マックスタイル前
夜、マックスタイル前の東大門の街並み

タッカンマリ 2人用セットA 37,000ウォン(約4,240円、2026年8月確認時点) / 東大門 タッカンマリ横丁 ウォンハルメ・ウォンジョ・タッカンマリ

鶏一羽をまるごと煮込んだ、あっさりしただしに鶏の旨みが溶け込む味煮込むほどに鶏肉はほろりと崩れる食感になる

鍋が出てきた瞬間から煮えていく過程まで見せる料理取り分けたあと締めに麺や餅を入れて食べる

東大門のタッカンマリ横丁には複数の店があり、ウォンハルメ・ウォンジョ・タッカンマリでは2人用セットAが37,000ウォン(2026年8月確認時点)。価格は変動するため、訪問直前に最新メニューを確認する。

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新堂洞トッポッキタウンの入口

CHAPTER 10

新堂洞。屋台のトッポッキとは別の一鍋

テーブルの鍋で煮ながら食べる、屋台とは違う体験

東大門から新堂洞へ移動する。ここのトッポッキは屋台の一皿ではなく、テーブルの上の鍋で麺や練り物などと一緒に煮込む「即席トッポッキ」だ。

即席トッポッキ 2人前 17,000ウォン(約1,950円、2026年8月確認時点) / 新堂洞トッポッキタウン(マ・ボクリム系)

テーブルの鍋で煮ながら食べる、コチュジャン系の甘辛い味麺や練り物と一緒に煮込むうちに餅はより柔らかくなる

屋台の完成した一皿とは違う、煮えていく過程ごと味わう体験卓上のガスコンロで煮込みながら取り分けて食べる

新堂洞トッポッキタウンは、1953年にマ・ボクリムが屋台を開いたことが始まりとされ、韓国観光公社の公式資料でも即席トッポッキの発祥地として紹介されている。2020年3月撮影の資料では、入口ゲート看板と、マ・ボクリムの店構えが確認できている。

新堂洞トッポッキタウンの店舗通り
新堂洞トッポッキタウンの店舗通り
新堂駅11-1番出入口。新堂洞トッポッキタウンへ向かう途中
新堂駅11-1番出入口。ここからトッポッキタウンへ歩く

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馬場畜産物市場のアーケード通路

CHAPTER 11

肉屋が街を作る、馬場畜産物市場

精肉店の連なりを見てから、焼肉の一皿にたどり着く

次は馬場畜産物市場へ。ここでは焼肉の完成写真より先に、精肉店の連なりを見る。1922年に崇仁洞で始まった家畜市場を起源とし、1963年に屠畜場ができたことで馬場洞の牛市場として形成され、1998年の周辺開発で屠畜場が移転したのちに現在の畜産物市場になったという成り立ちが確認できている。1,500ほどの店舗が並び、首都圏の畜産物流通の6〜7割を担うといわれる国内最大級の畜産物市場だ。営業時間は午前4時から午後7時までとされる。

市場のアーケードに入ると、天井から吊るされた肉、ショーケースに並ぶ部位ごとの肉、それを選ぶ客と店員のやり取りが見える。肉を切り分ける作業、計量、包装と、専門市場の通路を歩く。

韓牛焼肉 上차림(焼き台一式)6,000ウォン(約690円)+韓牛100gあたり17,000ウォン前後(約1,950円)が目安【価格の目安:部位・等級で大きく変動】 / 馬場畜産物市場 食堂「고기익는마을」

韓国産牛肉を焼いた、脂の甘みと肉本来の旨みが立つ味部位によって柔らかさが異なり、脂のとろけ方も変わる

精肉店で選んだ肉がそのまま焼き台に上がる一連の流れ塩やコチュジャンだれ、サンチュに包んで食べる

コプチャン 価格は店舗・部位・量により変動 / 馬場畜産物市場の食堂

牛や豚の腸を使った、脂の香ばしさが強いホルモン焼き外はカリッと、中は弾力のある独特の食感

精肉店から食堂へとつながる市場の流れの中で出てくる一品焼き網の上でよく焼いてから、たれに付けて食べる

ソウル地下鉄5号線・馬場駅3番出入口。馬場畜産物市場へ向かう地上側の導線
馬場駅3番出入口。ここから馬場畜産物市場へ向かう
馬場畜産物市場。精肉店・食堂
馬場畜産物市場。精肉店・食堂
馬場畜産物市場。精肉店・食堂
馬場畜産物市場。精肉店・食堂
馬場畜産物市場。精肉店・食堂
馬場畜産物市場。精肉店・食堂
馬場畜産物市場。精肉店・食堂
馬場畜産物市場。精肉店・食堂
馬場畜産物市場。精肉店・食堂
馬場畜産物市場。精肉店・食堂
馬場畜産物市場。精肉店・食堂
馬場畜産物市場。精肉店・食堂
馬場畜産物市場。精肉店・食堂
馬場畜産物市場。精肉店・食堂

い ま こ こ

空港
移動
南大門市場
明洞
景福宮
北村
益善洞
広蔵市場
東大門
新堂洞
馬場市場
望遠市場
漢江

望遠市場。観光客より、晩ごはんを買う人の目線で

最後の市場は望遠市場。ここでは青果、魚、肉、惣菜、餅、軽食など、「買って家へ帰る」日常寄りの景色を見る。

ソウル地下鉄6号線の望遠駅
望遠市場へ向かう起点の望遠駅
ソウルの望遠市場
望遠市場の通路と店先
ソウル地下鉄6号線・望遠駅1番出入口。望遠市場へ向かう地上側の起点
望遠駅1番出入口。ここから望遠市場へ歩く

タッカンジョン 半羽 10,000ウォン前後(約1,150円) / 望遠市場 Q’s Dakgangjeong

一口大の鶏肉を揚げてから醤油系だれで和えた甘辛い味衣はカリッと、中の鶏肉はジューシー

望遠市場の人気商品として知られる揚げ物串や容器のまま歩きながら食べられる

コロッケ 1個 1,000〜1,500ウォン程度(約110〜170円、2026年7月確認例) / 望遠市場 망원수제고로케(望遠手製コロッケ)

チャプチェや野菜、チーズなどを具にした揚げ物パン衣はさくっと、中の具はしっとりとした食感

望遠市場の代表的な軽食として案内されている一品熱いうちに手に持って食べるのが一般的

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望遠漢江公園を経て、漢江まで来た

望遠市場で買った軽食を持って、そのまま漢江へ向かう。市場の入口で記事を終わらせず、住宅街から空が開けて川が見えてくるところまで歩く。望遠市場から望遠ナドゥルモク方面へは徒歩約15分が目安。望遠漢江公園の広場、河川敷の遊歩道、周辺の高速道路をまたぐ通路まで、移動そのものを描く。

望遠漢江公園の景色
望遠漢江公園
望遠洞の漢江自転車道沿いにある水上交番
望遠洞、漢江沿いの自転車道
望遠漢江公園と城山大橋
望遠漢江公園から見る城山大橋

仁川空港の通路から始まり、ソウル駅、巨大な市場、夜の繁華街、王宮、住宅の路地、韓屋のカフェ街、鉄板の並ぶ市場、鶏の鍋、トッポッキの街、精肉店の並ぶ市場、生活市場を通り、最後に川へ出た。

ソウルを「景福宮」「明洞」「広蔵市場」といった名前の集合として見るのではなく、その間に何があったかを残す。駅から市場へ歩いた道。店を出たあとに戻った路地。料理ができる前の食材。市場を出て川へ向かう時間。そこまで見えたとき、少し「行った」感じが残る。

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広告を含みます

AREX一般列車(片道)4,750〜5,350ウォン(約545〜615円)
市内交通基本運賃1,550〜1,650ウォン(約180〜190円)/Climate Card 1日5,000ウォン(約570円)
景福宮入場料3,000ウォン(約340円)
市場・食事各章に2026年8月確認値または価格帯を記載
航空券・宿泊・通信旅行日・予約時期・プランで変動が大きいため固定額は掲載しない
GUIDESEOUL2026年8月

出典

  • Visit Seoul 公式サイト(各飲食店・料理の価格情報)
  • ソウル観光財団/韓国観光公社 公式資料(新堂洞トッポッキタウンの由来ほか)
  • ソウル市公式記事(馬場畜産物市場の食堂情報)

写真クレジット(CC BY / CC BY-SA / CC0 / 공공누리 第1類型ほか、帰属表示が必要な写真)