INDIA

インド完全ガイド

100品の味と、30の名所を巡る。

タージ・マハル
タージ・マハル
マサラ・ドーサ
マサラ・ドーサ

白い大理石の霊廟、黄金寺院、水辺の街、香辛料の市場。インド各地の名所を歩きながら、料理・軽食・菓子・飲み物100品を知る旅へ。北の窯焼きパンから南の米の朝ごはんまで、土地が変われば食卓も変わります。

01

デリーとアーグラ

名所と、この土地の10品

旧市街の香りとムガルの建築赤い城壁と白い大理石の間を歩く

デリーでは、赤い城壁を持つラール・キラーから、チャンドニー・チョークの商店街へ。細い路地には香辛料、布、甘味の店が並び、ひとつ通りを曲がるだけで街の表情が変わる。肉を焼く香りとチャイの湯気の向こうに、ムガル時代の都の面影が残っている。

白い大理石のタージ・マハルを見に行く日は、鉄道や車でアーグラへ。デリーだけなら三日ほど、アーグラを加えるなら一泊以上を足すと余裕ができる。デリーの赤い城壁や庭園と見比べると、ムガル建築の素材と装飾の違いも印象に残る。

この街で見たいもの名所と街歩き

デリーとアーグラ · 城塞

ラール・キラーRed Fort

デリーのラール・キラー

赤い砂岩の長い城壁が旧デリーの空に連なる、ムガル帝国の都を伝える城。門の迫力だけで終わらず、中庭、謁見の空間、水を使う庭のつながりを見ると、城塞と宮廷が一体だったことが分かる。

見学の後はチャンドニー・チョークへ戻り、旧市街の商店街や食堂を歩くと、歴史的な建物と現在の暮らしがつながる。昼の暑い時間に長く歩き続けず、館内の見学と外の街歩きを分けよう。

過ごし方
正面の門から中庭と宮廷建築へ。旧市街の散策は別に時間を取る。
時間の目安
2〜3時間(散策の目安)
行き方
旧デリー。最寄りの地下鉄駅から徒歩または短い配車移動。
予約・料金
入場券と休館日はインド考古局の案内で確認。

公式・文化遺産の案内

デリーとアーグラ · 霊廟と庭園

フマユーン廟Humayun's Tomb

フマユーン廟の赤い砂岩と白い輪郭

赤い砂岩に白い大理石の輪郭が映える、庭の中の霊廟。正面だけを見るより、水路と四分庭園の軸に沿って歩くと、左右対称の構成と建物の大きさが分かる。周囲の小さな墓廟にも目を向けたい。

タージ・マハルだけでムガル建築を終わらせず、デリーでこの廟を先に見ると、庭と霊廟の関係を比べられる。旧市街とは離れているため、同じ徒歩散策でつなぐ場所ではない。暑さを避けた時間帯の別の見学先として組み込もう。

過ごし方
庭の中央軸を歩き、廟の外観と周辺の建物を見る。
時間の目安
1.5〜2時間(目安)
行き方
デリー南東部。地下鉄と配車を組み合わせる。
予約・料金
インド考古局の入場条件を確認。

公式・文化遺産の案内

デリーとアーグラ · 霊廟

タージ・マハルTaj Mahal

アーグラのタージ・マハル

白い大理石の霊廟を、庭の水路と左右の建物が囲む。遠くから見た全体の姿と、近づいて見える象嵌や文字の装飾は、印象が大きく違う。写真の定番の位置だけに急がず、正面の門から少しずつ近づいて見たい。

シャー・ジャハーンが王妃ムムターズ・マハルのために建てた霊廟。アーグラにあるため、デリーからは鉄道や車で移動する。金曜は一般見学が休みなので、往復の交通を予約する前に曜日を確かめよう。

過ごし方
門、庭、外観、装飾の順に見る。内部は現地の撮影案内に従う。
時間の目安
2〜3時間+都市間の移動
行き方
アーグラ。駅から東門・西門へ配車などで移動。
予約・料金
公式案内では金曜休館。外国人の料金と主廟の追加券を区別する。

公式・文化遺産の案内

この土地で選びたい味10品

001
バターチキン
No.001

バターチキン

Butter chicken

トマトの酸味にバターとクリームのまろやかさを重ねた、北インドの鶏肉料理。焼いた鶏肉をソースに入れるため、煮込みの中にも香ばしさが残る。濃厚でも酸味のあるソースが、ナンにも米にもよく合う。

デリーの食文化を知る定番だが、誕生の経緯や考案者をめぐっては異なる主張がある。店ごとに違うトマト、乳製品、香辛料の釣り合いを楽しみたい。辛さが穏やかでも、乳製品はしっかり使われる。

002
チョーレー・バトゥーレー
No.002

チョーレー・バトゥーレー

Chole bhature

ひよこ豆を香辛料で煮たチョーレーに、大きく膨らむ揚げパンのバトゥーレーを合わせた料理。豆のほくほくした口当たりと、パンのもちっとした内側が対照的だ。パンをちぎって豆をすくうと、香りのある汁まで味わえる。

北インドで親しまれ、デリーの朝食や昼の食堂でも見かける一皿。添えた玉ねぎや漬物を少し合わせると、濃い豆の味に歯触りや酸味が加わる。揚げたパンは時間がたつと食感が変わるので、運ばれてきたら温かいうちに楽しみたい。

003
アルー・ティッキ
No.003

アルー・ティッキ

Aloo tikki

ゆでたじゃがいもをつぶし、香辛料を混ぜて丸く焼いた軽食。鉄板に触れた表面は香ばしく、割ると中はほろりとやわらかい。外の焼き目と中のいもの差が楽しく、豆やヨーグルトをのせてチャートに仕立てることもある。

デリーの屋台で探しやすい北インドの定番だが、具や上掛けは店によって違う。甘酸っぱいタマリンドのソース、青いハーブのソース、赤唐辛子の辛味が重なると、素朴ないも料理がにぎやかな味に変わる。トッピングの量も見て注文しよう。

004
ダヒ・バッラ
No.004

ダヒ・バッラ

Dahi bhalla

豆の生地を揚げたバッラをやわらかく戻し、ヨーグルトとチャツネをかける軽食。揚げ物なのにしっとりしており、ひんやりした酸味と豆のやさしい味が広がる。汁を含んだふわふわの食感が、この一皿の魅力だ。

北インドではダヒ・バッラ、ほかの地域ではダヒ・ワダなどの名で親しまれる。甘いソースと乳の酸味が重なる、デリーのチャート文化を知る一皿だ。クミンや甘酸っぱいソースを少しずつ混ぜると、場所によって変わる味わいを一皿の中で楽しめる。

005
パプリ・チャート
No.005

パプリ・チャート

Papri chaat

薄く揚げたパプリに、じゃがいも、豆、ヨーグルト、数種類のソースを重ねるチャート。ぱりっとした生地が汁を吸って少しやわらぎ、ひと口の中に甘味、酸味、辛味が集まる。食感が変わる前の数分を楽しみたい軽食だ。

北インドの街角に根づいた料理で、デリーの食べ歩きにも似合う。ダヒ・バッラは豆の揚げ団子が主役だが、こちらは小麦の薄い揚げ生地が土台になる。細い揚げ麺やザクロを添える店もあり、盛り付けの違いを見るのも楽しい。

006
ゴールガッパ
No.006

ゴールガッパ

Golgappa

小さな丸い揚げ皮に穴を開け、いもや豆を詰めて、香辛料入りの酸っぱい水を注ぐ。口に入れると皮がぱちんと割れ、汁が一気に広がる。乾いた殻と水の組み合わせが、ほかのチャートにはない面白さを生む。

デリーではゴールガッパ、西部ではパニプリ、東部ではプチカなどと呼ばれ、詰め物や水の味にも地域差がある。名前と具の違いを知っておくと、別の街でも好きな仕立てを探しやすい。旅先では、詰める水や氷の衛生状態を確かめてから選ぼう。

007
ニハリ
No.007

ニハリ

Nihari

肉をじっくり煮て、香辛料の香る濃い汁に仕上げる煮込み。すね肉などの部位を使うことが多く、長い加熱でやわらかくなった肉と、とろみのある汁をパンですくって食べる。時間をかけた肉のうまみが中心にある料理だ。

ムガル系の食文化と結びつき、デリー旧市街でも知られる。牛、水牛、羊など使う肉は地域や店で違うため、注文時は種類を確認したい。朝に食べる文化もあるが、提供時間は一律ではない。しょうがやレモンを添えると濃厚な味が締まる。

008
シーク・ケバブ
No.008

シーク・ケバブ

Seekh kebab

ひき肉に玉ねぎ、ハーブ、香辛料を混ぜ、長い串の周りに巻きつけて焼くケバブ。炭火や窯で焼いた表面の香ばしさと、肉汁の残る内側を楽しむ。串に沿った細長い形が目印で、薄いパンで包んでも食べやすい。

南アジア各地に広がるが、デリー旧市街の肉料理を知るうえでも欠かせない一品。鶏肉、羊肉など肉の種類や挽き具合によって味が変わる。薄切り玉ねぎやミントのソースを少し添えると、焼きたての香りを邪魔せずに後味を変えられる。

009
ダウラット・キ・チャート
No.009

ダウラット・キ・チャート

Daulat ki chaat

牛乳の泡を使ってつくる、デリー旧市街の冬の甘味。淡い泡に砂糖やサフラン、ナッツなどを合わせ、スプーンを入れると重さをほとんど感じない。口の中で消える乳の泡を楽しむ菓子で、濃厚なミルク菓子とは対照的だ。

チャートという名でも、酸っぱく辛い屋台料理ではない。北インドの別の街にはマカン・マライなど近縁の甘味がある。冬の気候と結びつく品なので、一年中必ず食べられるとは限らない。温かいチャイとは別に、泡の軽さをゆっくり確かめたい。

010
マサラ・チャイ
No.010

マサラ・チャイ

Masala chai

紅茶を牛乳、砂糖、香辛料と一緒に煮出す飲み物。カルダモン、しょうが、クローブなどの組み合わせは家庭や店によって違い、茶葉の渋味を乳の厚みが包む。湯気の中に立つ香辛料まで味わう、街歩きの休憩に似合う一杯だ。

インド各地の日常にある飲み物で、デリーだけの名物ではない。紅茶の広まりと、乳や香辛料を加える習慣が重なって現在の形になった。甘さを控えたいなら注文時に伝えよう。必ず全種類の香辛料が入るわけではなく、しょうがを強く利かせる店もある。

02

パンジャーブ

名所と、この土地の10品

黄金寺院と豊かな食卓窯焼きパン、豆、乳の豊かさ

アムリトサルの中心にある黄金寺院は、水面に映る建物だけでなく、参拝者が集まる回廊と共同の食堂にも目を向けたい場所。靴を預け、頭を覆い、足を洗って入る。観光客も参拝の場を訪れていることを忘れず、人の流れに合わせてゆっくり歩こう。

街の食堂では、窯で焼くクルチャ、よく煮込んだ豆、青菜、乳を使う菓子がパンジャーブの食卓を伝える。黄金寺院の共同食ランガルには、奉仕と平等を大切にする文化が息づく。祈りと日々の食事が近い街として、アムリトサルを歩いてみたい。

この街で見たいもの名所と街歩き

パンジャーブ · シク教寺院

黄金寺院Golden Temple

アムリトサルの黄金寺院

水面に映る金色の建物だけでなく、回廊を歩く参拝者、祈り、共同の食堂が、この場所の風景をつくる。観光の記念写真だけでなく、同じ空間を多くの人が使う仕組みと、静かな祈りの時間にも目を向けたい。

入る前に靴を預け、頭を覆い、足を洗う。信仰の場を訪れていることを忘れず、列や撮影について現地の案内に従おう。共同食堂のランガルは、奉仕と平等の文化を知る場所として参加したい。

過ごし方
回廊と水辺をゆっくり歩き、参拝の流れを尊重する。
時間の目安
2〜3時間(混雑により増える)
行き方
アムリトサル中心部。旧市街に宿泊すると歩いて訪ねやすい。
予約・料金
寺院の服装・撮影の案内に従う。

公式・文化遺産の案内

パンジャーブ · 歴史記念地

ジャリアーンワーラー・バーグJallianwala Bagh

ジャリアーンワーラー・バーグの記念碑

黄金寺院の近くにある、1919年の虐殺の記憶を伝える場所。街の賑わいのすぐそばに、この歴史を考える空間がある。記念碑だけでなく説明を読み、何が起きたのかを知ってから園内を歩きたい。

食べ歩きの途中に通り抜けるだけではなく、時間を区切って立ち寄ると、アムリトサルの見方が変わる。政治と暴力の歴史を伝える場所なので、記念写真の演出より、展示と記憶に向き合う歩き方が似合う。

過ごし方
説明と記念碑を見て、周囲の歴史を知る。
時間の目安
45〜60分(目安)
行き方
黄金寺院の周辺から徒歩。
予約・料金
営業・入場条件は現地の案内で確認。

公式・文化遺産の案内

パンジャーブ · 博物館

分離独立博物館Partition Museum

分離独立博物館のある旧市庁舎の入口

インドとパキスタンの分離独立を、人々の証言や生活の品からたどる博物館。国境や年表だけでは見えない、移動、喪失、暮らしの変化に触れられる。パンジャーブの食や街を楽しむ旅にも、背景を知る時間を足したい。

旧市庁舎の建物に入り、展示を順にたどる。重い内容もあるので、すべてを駆け足で見るより、気になった証言を読む余裕があるとよい。黄金寺院からの街歩きと組み合わせやすい位置にある。

過ごし方
証言と生活資料を中心に、各展示室を順にたどる。
時間の目安
1.5〜2時間(目安)
行き方
アムリトサルの旧市庁舎。黄金寺院周辺から徒歩。
予約・料金
公式案内は火〜日曜10〜18時、月曜休館。変更時は最新案内を優先。

公式・文化遺産の案内

この土地で選びたい味10品

011
アムリトサリ・クルチャ
No.011

アムリトサリ・クルチャ

Amritsari kulcha

じゃがいもなどの具を包んだ生地を窯で焼く、アムリトサルの名物パン。表面はこんがり焼け、内側は具の水分を含んでやわらかい。バターやギーを添えると、焦げた生地といもの香りが重なって、パンだけでも存在感がある。

ひよこ豆の煮込みと一緒に供する形がよく知られる。パンの具と豆の汁を少しずつ合わせると、焼き目の香りに酸味や辛味が重なる。ナンとは生地や仕立てが異なり、野菜やパニールを詰める店もある。黄金寺院の参拝とは別に、街の食堂で焼きたてを探したい。

012
サルソン・カ・サーグ
No.012

サルソン・カ・サーグ

Sarson ka saag

からし菜を中心に、ほかの葉野菜も合わせて煮込み、細かくつぶすパンジャーブの料理。緑色の見た目より味は穏やかで、葉の香り、ほのかな苦味、ギーのコクが重なる。冬の葉野菜を濃く味わう食べ物だ。

トウモロコシのパン、マッキ・キ・ロティとの組み合わせがよく知られる。青菜の濃い煮込みを穀物のパンですくうと、冬の食卓らしい香りが重なる。葉の種類やつぶし方によってなめらかさが変わり、香辛料の辛さよりも青菜の深い風味を楽しむ一皿になる。

013
マッキ・キ・ロティ
No.013

マッキ・キ・ロティ

Makki ki roti

トウモロコシ粉を水などでまとめ、平たくのばして鉄板で焼くパン。小麦のパンより割れやすく、黄色い生地には穀物の甘い香りがある。焼き目をつけた温かいものにギーを添えると、ほろほろした穀物の食感が引き立つ。

パンジャーブの冬の食卓を代表する品で、サルソン・カ・サーグをすくって食べる姿がよく知られる。生地は小麦のように伸びないため、手で整える製法にも特徴がある。ちぎりやすい大きさで青菜の煮込みに合わせると、素朴なパンの味がよく分かる。

014
ダル・マカニ
No.014

ダル・マカニ

Dal makhani

黒いウラド豆と赤い豆などを長く煮込み、バターやクリームで仕上げる北インドの豆料理。豆の形を少し残した濃い汁は、肉を使わなくても満足感がある。豆の香りと乳のコクを重ねた、ゆっくり味わいたい煮込みだ。

パンジャーブ系の料理として広まり、デリーを含む各地の食堂でも親しまれる。ゆっくり煮た豆に乳のこくがなじみ、家庭や飲食店で受け継がれる味になっている。パンでぬぐっても米にかけてもよく、短時間で煮た軽いダルとは違う濃厚さを楽しめる。

015
タンドーリ・チキン
No.015

タンドーリ・チキン

Tandoori chicken

鶏肉をヨーグルトと香辛料に漬け、タンドールと呼ばれる窯で焼く料理。高温で焼いた表面は香ばしく、漬け込みによって中はやわらかく仕上がる。骨付き肉の焼き目に、レモンを少し絞ると香りと酸味が重なる。

分割以前のパンジャーブ地域との関係が深く、その後インド各地へ広がった。赤い色は香辛料だけでなく着色料による場合もあり、鮮やかさだけで味を判断しない。窯や肉の部位によって仕上がりが変わるので、胸肉と脚肉の違いも食べ比べの楽しみになる。

016
パニール・ティッカ
No.016

パニール・ティッカ

Paneer tikka

フレッシュチーズのパニールを角切りにし、ヨーグルトと香辛料で味をつけて焼く料理。野菜と一緒に串に刺すことも多く、焼けた表面と白い中身の違いを楽しめる。チーズは溶けて流れず、しっとりした弾力を保つ。

パンジャーブ系の食堂で見かける菜食の焼き物で、肉のティッカとは主材料が異なる。乳製品を使うため、菜食でも完全植物性ではない。玉ねぎやピーマンが添えられる場合は、野菜の香ばしさとパニールの穏やかな味を交互に楽しむと飽きずに食べられる。

017
ラージマ・チャーワル
No.017

ラージマ・チャーワル

Rajma chawal

赤いんげん豆をトマトや玉ねぎ、香辛料と煮て、米と合わせる家庭料理。大きめの豆は中までやわらかく、濃い汁が白い米にしみる。豆と米で一皿がまとまるところに、北インドの普段の食卓らしい安心感がある。

パンジャーブなど北インドで親しまれ、パンを主食にする食事とは違う、米と豆の組み合わせを楽しめる。豆の煮込みを米に少しずつ混ぜ、濃さを変えながら食べるのも楽しい。外食の濃厚な肉料理が続いたあとにも選びやすく、豆の種類や煮込みの濃さで家庭ごとの違いが出る。

018
ピンニ
No.018

ピンニ

Pinni

炒った粉にギー、砂糖、ナッツなどを合わせ、丸く固めるパンジャーブの甘味。ひと口かじるとほどけるように崩れ、炒った粉の香ばしさが広がる。粉とギーの豊かな香りが中心で、小さくても食べ応えがある。

小麦粉を使うものがよく知られるが、豆の粉などを使う種類もある。家庭の冬の菓子として語られることが多く、材料が同じでも丸め方や甘さは一律ではない。飲み物と少しずつ楽しみたい菓子で、ナッツや乳製品のアレルギーがあれば材料を確認しよう。

019
ラッシー
No.019

ラッシー

Lassi

ヨーグルトを水や牛乳などでのばして泡立てる飲み物。甘いもの、塩味のもの、果物を加えたものがあり、パンジャーブでは厚みのある一杯も親しまれる。乳の酸味と冷たい口当たりが、こってりした料理のあとに心地よい。

マンゴー味だけがラッシーではない。まずプレーンな甘いものや塩味を選ぶと、ヨーグルト自体の違いが分かる。大きなグラス一杯で満腹になる店もあるため、食事の量と合わせて考えたい。旅先では飲料の水、氷、乳製品の扱いも確かめて選ぼう。

020
パンジリ
No.020

パンジリ

Panjiri

小麦粉などをギーで炒り、砂糖やナッツを合わせる、粒状の甘い食べ物。丸く固めるピンニに対し、こちらは細かな粉や粒のまま食べる仕立てが特徴だ。さらりとほどける炒り粉に、ナッツの歯触りと乳の香りが加わる。

パンジャーブを含む北インドの家庭や宗教的な場面と関係のある菓子。材料の組み合わせは地域や家庭で変わる。ナッツの粒と炒った粉を一緒にすくうと、香ばしさの中に甘味が広がる。スプーンで少しずつ口に運ぶと、固形菓子とは違う細かな食感が分かる。

03

ラージャスターン

名所と、この土地の10品

ピンクの街と砂漠の食文化ジャイプルからジョードプルへ

ジャイプルの旧市街には、格子窓を重ねたハワー・マハル、王宮、天文台が集まる。城壁の外へ出るとアンベール城が丘に広がり、宮殿の装飾と城塞の迫力を一度に味わえる。昼の強い日差しを避け、朝の見学と夕方の市場歩きを分けると過ごしやすい。

ジョードプルまで足を延ばすなら移動日を設け、メヘラーンガル城と青い家並みを組み合わせよう。乾燥した土地で使われてきた豆の粉、雑穀、乾燥した実やさやが、この地域の料理を支えている。宮廷由来の肉料理と、保存食材を生かす家庭料理の両方を知りたい。

この街で見たいもの名所と街歩き

ラージャスターン · 宮殿

ハワー・マハルHawa Mahal

ジャイプルのハワー・マハル

小さな格子窓が何段も重なる、ジャイプルを象徴する建物。通りから見る蜂の巣のような正面と、内側の空間では印象が違う。外観の写真だけで終わらせず、窓から街がどのように見えるかにも目を向けたい。

目の前の通りは交通量が多いので、撮影のために車道へ出ないようにしよう。近くの市場と王宮周辺を組み合わせれば、宮殿、商店、現在の暮らしを歩いてつなげられる。

過ごし方
外観を見てから内部へ。周囲の市場は混雑を見て歩く。
時間の目安
1〜1.5時間+市場散策
行き方
ジャイプル旧市街。宿から配車や公共交通で移動。
予約・料金
入場券・共通券の対象はラージャスターン観光局で確認。

公式・文化遺産の案内

ラージャスターン · 城と宮殿

アンベール城Amber Fort

アンベール城の装飾

丘に広がる城壁と、内部の宮殿の繊細な装飾が対照的な場所。中庭を移るたびに見える建物が変わり、鏡や幾何学模様の細工にも目が留まる。外から見た大きさだけでなく、部屋と庭のつながりを楽しみたい。

旧市街から離れているため、朝の見学先として別に移動時間を取る。坂や階段があり、暑い日は休憩と水分を挟もう。動物に乗る体験を前提にせず、徒歩や現地の移動手段から体力に合うものを選べる。

過ごし方
丘へ上がり、中庭と宮殿の装飾を順に見る。
時間の目安
2〜3時間(目安)
行き方
ジャイプル郊外のアメール。市内から車など。
予約・料金
入場券と撮影条件は公式窓口で確認。

公式・文化遺産の案内

ラージャスターン · 城塞と博物館

メヘラーンガル城Mehrangarh Fort

ジョードプルのメヘラーンガル城

ジョードプルの高い岩山に建つ、巨大な城塞。厚い城壁の迫力と、室内の装飾、展示される宮廷の品を一緒に見ると、防御の場所だけではなかったことが分かる。高い位置からの家並みも印象的だ。

ジャイプルとは別の都市なので、移動日を取り、ジョードプルに宿泊して訪ねると余裕がある。青い街の散策は城の見学の前後に短く区切り、強い日差しの中で長く歩き続けないようにしたい。

過ごし方
城の展示を見て、見晴らしのよい場所から旧市街を眺める。
時間の目安
2〜3時間(目安)
行き方
ジョードプル市内から車やオートリキシャなど。
予約・料金
博物館の券・撮影券・休業情報は公式サイトで確認。

公式・文化遺産の案内

この土地で選びたい味10品

021
ガッテ・キ・サブジ
No.021

ガッテ・キ・サブジ

Gatte ki sabzi

ひよこ豆の粉を練って棒状にし、ゆでて切った団子を、ヨーグルトなどを使う汁で煮る料理。野菜や肉の代わりに豆の粉が中心を担い、むっちりした団子に酸味のある汁がからむ。ラージャスターンの食堂で知りたい家庭の味だ。

ガッテには、揚げるものや詰め物をするものなど別の仕立てもある。サブジは団子を汁と煮る仕立てで、米と合わせるガッテ・キチディとは食べ心地も違う。団子の表面をよく汁になじませ、ロティや米に合わせると、豆の粉の香りとスパイスを一緒に楽しめる。

022
ソースの多い仕立てのケール・サングリ
No.022

ケール・サングリ

Ker sangri

ケールという小さな実と、サングリという木のさやを香辛料で調理する、砂漠の郷土料理。乾燥させた食材を戻して使うことが多く、実の酸味とさやの歯触りが特徴になる。汁たっぷりの煮込みより、食材に味をまとわせた仕上がりがよく知られる。

乾燥した土地の植物と保存の工夫が、一皿の中に表れている。見た目は地味でも、肉や乳の濃厚な料理とは違う土地らしさがある。油、唐辛子、香辛料の量には店ごとの差があるため、ロティと合わせて少しずつ味わうと、独特の食感を確かめやすい。

023
ラール・マース
No.023

ラール・マース

Laal maas

赤唐辛子とヨーグルトなどで肉を煮込む、ラージャスターンの代表的な肉料理。赤い汁には唐辛子の香りと辛味があり、長く煮た肉のうまみが溶け込む。鮮やかな赤い煮込みという見た目だけでなく、香辛料の輪郭もはっきりしている。

肉は山羊や羊などを使い、辛さも店ごとに違う。宮廷や狩猟に結びつける由来の話も伝わる、土地の食文化を象徴する一皿だ。初めてなら辛さを尋ね、パンや米を一緒に頼もう。濃い肉の味と酸味があり、単に唐辛子を大量に入れた料理ではない。

024
ピヤーズ・カチョリ
No.024

ピヤーズ・カチョリ

Pyaaz kachori

香辛料で味をつけた玉ねぎの具を生地で包み、丸く揚げる軽食。表面の厚い皮を割ると、火の通った玉ねぎの甘味と香りが出てくる。ぱりっとした皮と柔らかい具の対比が、ラージャスターンのカチョリの楽しさだ。

ジョードプルなどで親しまれ、朝食にもおやつにも選ばれる。同じカチョリでも、豆入りや甘いマーワー入りとは中身が違う。熱い具がこもっている場合があるので、少し割ってから食べたい。チャツネを添えるなら、まず皮と具の味を確かめてから量を調整しよう。

025
ミルチ・バダ
No.025

ミルチ・バダ

Mirchi bada

大きな青唐辛子に、じゃがいもと香辛料の具を詰め、豆の粉の衣をつけて揚げる軽食。衣は香ばしく、いもの具はほくほくしている。唐辛子を丸ごと味わう大胆な見た目が、ジョードプルの屋台でよく目を引く。

使う唐辛子は大きくても辛さが一律ではない。穏やかなものを選ぶ店もあるが、種や個体で違いがあるため、初めてなら確認したい。具と衣があるぶん満足感が強く、ひとつでもしっかりした軽食になる。揚げたては中まで熱いので、割ってから少しずつ食べよう。

026
ゲーヴァル
No.026

ゲーヴァル

Ghevar

細かな穴が無数にあいた円盤状の揚げ菓子。ゆるい生地を油に注いで形をつくり、シロップを含ませることで、蜂の巣のような食感と強い甘味が生まれる。上に乳のクリームやナッツをのせた華やかなものもある。

ジャイプルと結びつくラージャスターンの甘味で、ティージやラクシャー・バンダンなどの祭礼でも親しまれる。大きな円盤を一人で食べ切る必要はなく、切り分けて少しずつ楽しめる。上の乳菓子が厚いものと素朴なものでは、軽さや甘さの印象が大きく変わる。

027
乳を煮詰めた餡を包む甘いコーヤ・カチョリ
No.027

マーワー・カチョリ

Mawa kachori

牛乳を煮詰めたマーワーやナッツの甘い具を生地で包んで揚げ、シロップを合わせる菓子。玉ねぎ入りのカチョリと形は似ていても、こちらは甘味が主役だ。揚げ皮の中の乳とナッツが、しっかりしたコクを生む。

ジョードプルの名物として知られる。甘い具とシロップ、揚げた皮が重なるため、小さな量でも満足感がある。切り分けると具の層が見え、塩味のピヤーズ・カチョリとの違いも分かりやすい。乳製品やナッツを使うので、アレルギーのある人は店で材料を確認したい。

028
チュルマ
No.028

チュルマ

Churma

焼いたり揚げたりした小麦の生地を細かく砕き、ギーと砂糖などを混ぜる甘味。細かな粒の中に香ばしさが残り、甘い穀物のそぼろのようにスプーンで食べられる。丸く固めてラドゥにするなど、形にも違いがある。

ラージャスターンでは、豆のダルや焼いたバーティと一緒に供する形が有名。甘いチュルマを塩味の料理の間に少しずつ口へ運ぶと、食卓の味に変化が生まれる。粒の粗さやギーの量で味が変わり、辛い料理のあとに少量を楽しむのにも向いている。

029
バジュレ・キ・ロティ
No.029

バジュレ・キ・ロティ

Bajre ki roti

パールミレットの粉をまとめて平たくし、鉄板で焼く雑穀のパン。小麦だけのロティより素朴な香りがあり、ほろっと割れやすい生地に焼き目がつく。雑穀そのものの味を楽しめる、乾燥した地域の食卓に根づいた主食だ。

ラージャスターンでは豆料理やニンニクのチャツネなどと合わせて親しまれる。パンジャーブのマッキ・キ・ロティはトウモロコシが主材料で、こちらとは別のパン。温かいうちは食べやすく、ギーを少し添えると香りが広がる。冷める前に料理の汁と合わせてみたい。

030
カラカンド
No.030

カラカンド

Kalakand

乳を煮詰めて砂糖とともに固めた、しっとりとしたミルク菓子。表面は四角く切られていても、口に入れると細かな乳の粒がほぐれ、濃い甘さとカルダモンの香りが広がる。なめらかさの中に残る粒の食感が、ほかの乳菓子とは違う持ち味だ。ナッツを飾るものや色の濃いものなど、店によって仕上がりも変わる。

ラージャスターンでは、アルワルと結びつけて紹介される名物。ジャイプルなどの菓子店でも探す候補になるが、アルワルの店を訪れるなら移動日を別に設けよう。シロップに浸すロショゴッラや、液状のバスンディとは異なり、一切れずつ乳の粒感と濃い甘味を味わえる。

04

グジャラート

名所と、この土地の10品

石の透かし彫りと菜食の街アーメダバードの旧市街を歩く

アーメダバードの旧市街は、木彫りの家、細い路地、鳥のための塔が重なる街。シディ・サイヤド・モスクの石の透かし彫りを見ると、硬い素材をここまで繊細に扱う仕事に驚かされる。サバルマティ川沿いへ移動すれば、旧市街とは違う開けた景色になる。

食べ物では、豆の粉や発酵生地を使う軽食と、甘味を含んだ菜食料理が豊富だ。黄色いカマンとドークラは似ていても、材料や製法が異なる。昼は建物や細工を眺め、食堂では蒸す・焼く・揚げる軽食を選ぶ。豆の粉から生まれる多彩な形が、街歩きの休憩を楽しくしてくれる。

この街で見たいもの名所と街歩き

グジャラート · モスクと石彫

シディ・サイヤド・モスクSidi Saiyyed Mosque

シディ・サイヤド・モスクの石の透かし彫り

枝と葉が広がる木を石の格子で表した、繊細な透かし彫りが知られるモスク。厚い石が細かな線になり、光を通す姿が美しい。大きな建物を巡る旅の中で、ひとつの窓をじっくり見る楽しみがある。

アーメダバード旧市街の街歩きと組み合わせやすい。現在も信仰の場所なので、礼拝や服装、立ち入れる範囲を現地で確認しよう。近づき過ぎたり触れたりせず、光の方向を変えて細工を眺めたい。

過ごし方
外観と石の格子を静かに見学する。
時間の目安
30〜45分(目安)
行き方
アーメダバード旧市街。公共交通と徒歩を組み合わせる。
予約・料金
礼拝中の見学と撮影の案内を優先。

公式・文化遺産の案内

グジャラート · 歴史施設

サバルマティ・アシュラムSabarmati Ashram

サバルマティ・アシュラムの住居

川の近くにある、ガンディーの活動を伝える場所。華やかな宮殿とは違う簡素な建物と資料から、暮らしと政治運動のつながりを考えられる。展示を読み、周囲を静かに歩く時間を取りたい。

旧市街の商店やモスクとは離れるので、徒歩だけで詰め込まず移動を組み合わせる。歴史資料を読んだ後に川沿いを歩くと、賑やかな街から少し距離を置ける。敷地や展示の範囲が変わる場合は現地の案内に従おう。

過ごし方
住まいの建物と資料展示を順に見る。
時間の目安
1〜1.5時間(目安)
行き方
アーメダバード市内、サバルマティ川沿い。
予約・料金
開館・展示・工事の案内を公式サイトで確認。

州観光局の案内

グジャラート · 歴史建築

アダラジの階段井戸Adalaj Stepwell

アダラジの階段井戸

地面から下へ向かって降りると、柱、梁、細かな彫刻が現れる階段井戸。水を得る施設が、立体的な建築と装飾の場所になっている。上から見た穴の姿だけでなく、段ごとに変わる光と奥行きを見たい。

旧市街とは別の郊外の見学先として時間を取る。階段は滑りやすい場所もあり、写真を撮りながら後ろ向きに歩かないようにしよう。上の強い日差しと下の影の違いも、この建物の面白さになる。

過ごし方
階段を無理のない範囲で降り、柱と彫刻を見る。
時間の目安
45〜60分+往復の移動
行き方
アーメダバード北側のアダラジ。車などで移動。
予約・料金
通行可能な範囲や現地の保全案内に従う。

公式・文化遺産の案内

この土地で選びたい味10品

031
米と豆の発酵生地を蒸したドークラ
No.031

ドークラ

Dhokla

米と豆などの発酵生地を蒸し、四角く切って供するグジャラートの軽食。ふんわりした生地にわずかな酸味があり、マスタードシードなどの香りをのせて食べる。発酵した生地の軽さが、揚げ物とは違う食べ心地をつくる。

黄色いカマンをドークラと呼ぶ店もあるが、伝統的な材料や製法には違いがある。名前だけで判断せず、生地の色と味を確かめたい。朝食や間食に選びやすく、香草やココナツを添える仕立てもある。蒸した生地は時間や保存状態によってしっとり感が変わる。

032
カマン
No.032

カマン

Khaman

ひよこ豆の粉を使う、黄色くふわふわした蒸し軽食。切り分けた生地に香辛料の香る油や甘酸っぱい汁をなじませ、唐辛子や香草を添える。豆の粉のスポンジのような口当たりが特徴で、見た目より軽く食べられる。

グジャラートで親しまれ、即席に膨らませる製法も広く使われる。米を含む発酵生地のドークラとは材料が違うものの、店では同じ名前で呼ばれることもある。生地の穴に汁がしみるので、乾いた部分としっとりした部分の違いも楽しめる。

033
カンドヴィ
No.033

カンドヴィ

Khandvi

豆の粉とヨーグルトやバターミルクを煮て薄く広げ、冷めてから細長く切って巻く軽食。黄色い小さな巻物は、つるりと柔らかい薄い層が何枚も重なる。マスタードシード、ココナツ、香草などが淡い味に香りを添える。

グジャラートの菜食文化を代表する品のひとつで、揚げ菓子のような硬い歯応えはない。生地を薄く広げる手仕事にも特徴があり、巻いた断面を見ると仕立てが分かる。酸味は材料と配合で変わるため、濃いソースを加えるより、そのままの味から試したい。

034
ウンディユ
No.034

ウンディユ

Undhiyu

いも、豆、なすなど季節の野菜と、粉を使う団子を合わせて調理するグジャラートの料理。野菜ごとに違う歯触りが残り、香辛料と油が全体をまとめる。冬の野菜を一緒に味わう、一皿の中に多くの食材が集まる楽しさがある。

名前は逆さにする調理の伝統と結びついて語られるが、現在の飲食店では鍋などでつくる場合も多い。地域や家庭で野菜の組み合わせが変わり、必ず同じ具が入るわけではない。とくに冬の料理として親しまれ、旅の時期に食材がそろうかも選ぶ手がかりになる。

035
テープラ
No.035

テープラ

Thepla

小麦粉などにフェヌグリークの葉と香辛料を混ぜ、薄くのばして焼くパン。生地の中に葉が散り、青い香りと穏やかな苦味がある。ヨーグルトや油を加える製法もあり、普通のロティよりしっとりした食べ心地になる。

グジャラートの朝食や旅の食べ物としてもよく知られる。丸いパンの見た目が似ていても、層をつくるパラタや、何も混ぜないロティとは別の仕立てだ。漬物やヨーグルトを添えると味が変わるが、最初はパンだけをちぎり、葉と穀物の香りを確かめたい。

036
ファフダ
No.036

ファフダ

Fafda

ひよこ豆の粉に香辛料などを混ぜ、細長くのばして揚げる軽食。厚みの薄い部分はぱりっと割れ、豆の粉の香ばしい帯が口の中でほどける。クミンやアジョワンなどの香りが加わり、素朴な材料からはっきりした味が生まれる。

グジャラートでは朝食やおやつとして親しまれ、甘いジャレビと並ぶ組み合わせも知られる。甘い菓子と塩味の揚げ物を交互に食べると、豆の香りが引き立つ。青唐辛子や付け合わせが添えられても、一度に全部を混ぜずに味を調整しよう。油の軽さと揚げたての食感も選ぶポイントになる。

037
カークラ
No.037

カークラ

Khakhra

薄い丸い生地を、低い火で水分を飛ばすように焼いた軽食。小麦の香りがあり、紙のように薄いぱりぱり感が魅力になる。香辛料や雑穀を加えた種類も多く、同じ円形でもふわっとしたパンとは全く違う食べ心地だ。

グジャラートの家庭や菓子店で親しまれ、包装された商品も見つかる。旅先のおやつに選びやすいが、割れやすいので持ち運びは容器に入れるとよい。プレーンなものから試すと、小麦の香りと焼き方の違いが分かりやすい。辛い粉や漬物を添える場合は、ぱりっとした生地に少しずつ合わせよう。

038
ダベリ
No.038

ダベリ

Dabeli

香辛料で味をつけたじゃがいもをパンに挟み、ピーナッツやザクロ、細い揚げ麺などを加える軽食。いもの柔らかさと粒の歯触りが一緒に現れ、チャツネの甘味や酸味も重なる。ひとつのパンの中に多くの味が入っている。

グジャラートのカッチ地方との関係が深く、ほかの都市にも広がった。ムンバイのワダ・パーオは揚げたいもの団子を挟むが、ダベリは香辛料を混ぜたいもの具が中心。小さくても味が濃いので、休憩の軽食に選び、断面の具を見ながら楽しみたい。

039
ハンドヴォ
No.039

ハンドヴォ

Handvo

米と豆などを使う生地に野菜を加えて焼く、グジャラートの塩味の料理。厚く焼いた内側はやわらかく、表面には香ばしい焼き目がつく。野菜入りの厚い生地を切り分けて食べる形で、蒸して仕上げるドークラとも違う。

ひょうたんの仲間の野菜などを入れる家庭の製法がよく知られるが、具や生地の発酵方法はさまざま。鍋で焼くものもオーブンを使うものもある。マスタードやごまの香りが加わると、素朴な豆と米の味が引き立つ。朝食や軽い食事として探したい一品だ。

040
バスンディ
No.040

バスンディ

Basundi

牛乳をじっくり煮て濃くし、砂糖、香辛料、ナッツなどを合わせる甘味。煮詰めた乳の小さな粒が残ることもあり、とろりとしたミルクのコクをスプーンで味わう。温かくても冷たくても食べられ、甘さはしっかりしている。

グジャラートやマハーラーシュトラなど西部で親しまれる。固形の乳菓子とは違い、流れるような仕上がりが特徴になる。食後に少量を頼むと、香辛料の料理から乳の甘味へと気分が変わる。サフランやカルダモン、ナッツの有無は店によって異なる。

05

ムンバイとゴア

名所と、この土地の10品

港町の屋台とゴアの海西海岸で変わるパンと香辛料

ムンバイでは、インド門から海沿いの通り、ヴィクトリア時代の建物が集まる地区へ。駅舎の細かな彫刻と、通勤客の波が同じ風景の中にある。街の規模が大きいので、南部の見学と郊外の移動を同じ半日に詰め込まないほうがいい。

ムンバイから飛行機や鉄道でゴアへ移ると、大都市とは違う海沿いの暮らしが見えてくる。パナジの色鮮やかな家並み、オールド・ゴアの教会、海辺を数日に分けて訪ねる。パン、酢、豚肉、ココナツを使う料理には、海の交易とポルトガル支配の歴史が映っている。

この街で見たいもの名所と街歩き

ムンバイとゴア · 港の街歩き

インド門とコラバGateway of India

ムンバイのインド門

アラビア海を背に立つ石の門と、船が行き交う水辺がムンバイの港町らしい景色をつくる。門を見たら、コラバの通りへ入り、建物や店の並ぶ風景も歩いてみたい。古い街の顔と大都市の日常が重なる。

南部の見学を一日にまとめると、広い都市を何度も横切る移動を減らせる。人の多い広場では荷物を体の近くに持ち、写真を撮る間も周囲に気を配ろう。海辺の散策と屋台の軽食を、無理のない短い区間でつなげたい。

過ごし方
インド門からコラバの街並みを散策する。
時間の目安
1〜2時間(目安)
行き方
ムンバイ南部。郊外鉄道の駅から配車など。
予約・料金
門の周辺は警備・混雑による動線変更に従う。

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ムンバイとゴア · 石窟寺院

エレファンタ石窟Elephanta Caves

エレファンタ石窟の三面のシヴァ像

島の石窟に大きな彫刻が残る、ムンバイ近郊の世界遺産。暗い岩の空間で立体的に現れる神像は、宮殿の装飾とは違う迫力がある。光に目を慣らしながら、像と柱の配置をゆっくり見たい。

船と島内の歩行を含むので、インド門の写真を撮るだけの短い散策とは分けて半日以上を取る。海況や季節で船が運航しないこともあり、帰りの時間まで確かめてから出かけよう。島では階段を歩ける靴が役に立つ。

過ごし方
船で島へ渡り、階段の先の石窟を見学。
時間の目安
半日〜(交通を含む目安)
行き方
インド門周辺の乗船場から。運航は当日確認。
予約・料金
船と石窟の券は別に確認。休館・海況に注意。

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ムンバイとゴア · 教会と歴史建築

オールド・ゴアの教会群Churches and Convents of Goa

オールド・ゴアのボン・ジェズス聖堂

白い教会や石造の建物が並ぶオールド・ゴア。海辺の休暇とは違い、ポルトガル支配とキリスト教の歴史を建物から知る場所だ。外観だけでなく、内部の空間や祭壇の装飾にも目を向けたい。

パナジの家並みと同じ徒歩区間ではないので、車などで移動し、見学する建物を選ぶ。礼拝がある場合は観光の都合よりその場の案内を優先する。教会の見学の後にゴアの酢を使う魚や肉の料理を選ぶと、歴史と食がつながる。

過ごし方
ボン・ジェズス聖堂など、開いている建物を選んで見学。
時間の目安
2〜3時間+往復の移動
行き方
パナジからオールド・ゴアへ車やバスなど。
予約・料金
服装・礼拝・撮影の条件は各教会の案内に従う。

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この土地で選びたい味10品

041
ワダ・パーオ
No.041

ワダ・パーオ

Vada pav

香辛料を混ぜたじゃがいもの団子に豆の粉の衣をつけて揚げ、柔らかいパンに挟む軽食。ぱりっとした衣とほくほくのいもに、チャツネの味が加わる。揚げたいもを挟んだパンは、ムンバイの忙しい街で親しまれてきた一品だ。

パンの名前はパーオやパヴなどと表記される。柔らかいパンと揚げたいもの団子を一緒にかじると、衣の軽さと具の香りを一度に楽しめる。ニンニクの辛い粉や青唐辛子が添えられる店もあるため、辛さを見ながら加減しよう。焼き目より揚げた衣の香ばしさが主役になる。

042
パーオ・バージー
No.042

パーオ・バージー

Pav bhaji

じゃがいもや野菜をつぶし、香辛料とバターで濃く仕上げたバージーに、焼いたパンを添える料理。鉄板で混ぜる野菜の汁はとろりとして、バターをまとったパンですくうと、香りと甘味が一緒に広がる。

ムンバイの働く人々の食事と結びついて広まった料理として知られる。ワダ・パーオとは違い、具をパンの中へ挟まず、皿の上で合わせて食べる。玉ねぎやレモンで後味を変えられるが、まず野菜をよくつぶした汁の味を確かめたい。軽食にも一食にもなる量で供される。

043
ミサル・パーオ
No.043

ミサル・パーオ

Misal pav

豆の煮込みに辛い汁、玉ねぎ、香草、揚げた軽食などを重ね、パンと食べるマハーラーシュトラの料理。汁とぱりぱりの上掛けが交わり、ひと口ごとに食感が変わる。豆は発芽させたものを使うなど、土台にも特徴がある。

プネーやコールハープルなど土地によって仕立てと辛さが違う。赤い汁を後から加える店では、最初からすべて混ぜるより、量を調整しながら食べるとよい。パンは汁を受け止める役割を持ち、冷たいヨーグルトを添える店もある。見た目の小ささ以上に満足感がある一皿だ。

044
ベル・プリ
No.044

ベル・プリ

Bhel puri

膨らませた米に、いも、玉ねぎ、揚げ麺、チャツネなどを混ぜる軽食。米の軽い歯触りに酸味と甘味がからみ、混ぜたての軽い食感が魅力になる。ゴールガッパのような一個の殻ではなく、細かな材料を混ぜてすくって食べる。

ムンバイの海辺や街角と深く結びつくチャートの一種。汁気のあるソースを混ぜると食感が変わっていくので、買ったら早めに味わいたい。香草や唐辛子、酸味の量は店によって異なる。海辺で食べるなら、砂や風が入らない場所で落ち着いて楽しもう。

045
サブダナ・キチディ
No.045

サブダナ・キチディ

Sabudana khichdi

水で戻したタピオカの粒を、ピーナッツ、じゃがいも、クミンなどと炒める料理。米の料理に見えても、主役は透明感のある粒で、もちっとした歯触りにナッツの香ばしさが加わる。レモンや香草を添えると後味が軽くなる。

マハーラーシュトラなどで、食事を制限する宗教的な期間にも選ばれる。断食という言葉が出ても、食べてよい食材の決まりは家庭や儀礼で異なる。サブダナを揚げたワダとは製法が違い、こちらは粒を炒める一皿。やさしい見た目でも青唐辛子が利く場合がある。

046
プラン・ポリ
No.046

プラン・ポリ

Puran poli

豆と砂糖やジャガリーを煮てつくる甘い具を、小麦などの生地で包み、薄くのばして焼くパン。ちぎると甘い豆の香りが広がり、薄い皮の中のなめらかな具を楽しめる。ギーを添えると焼いた生地の香りも豊かになる。

マハーラーシュトラの祭礼などで親しまれ、南部にはホリゲやボッバトゥルなど近縁の呼び名がある。別の街で近縁の菓子を見つけたら、皮の厚さや豆の具を比べてみたい。薄さや豆の種類、甘さには土地ごとの差があり、乳の菓子とは違う穀物の甘味が魅力になる。

047
モーダカ
No.047

モーダカ

Modak

米の粉などの皮で、ココナツとジャガリーの甘い具を包む菓子。蒸したものは白くやわらかく、ひだを寄せた形が美しい。もちっとした皮と甘いココナツの組み合わせが特徴で、揚げる種類や現代の別の仕立てもある。

ガネーシャへの供物と結びつく菓子として、マハーラーシュトラの祭礼でもよく知られる。宗教的な場所の供物は、店の菓子と同じ感覚で扱わず、その場の案内に従おう。小さく見えても具は甘く濃厚なので、ひとつずつ味わうと皮と中身の違いが分かる。

048
ヴィンダルー
No.048

ヴィンダルー

Vindaloo

酢、ニンニク、香辛料を使って肉を調理する、ゴアに根づいた料理。豚肉を使う伝統的な仕立てがよく知られ、酸味のある肉の煮込みが米やパンによく合う。唐辛子の辛味に加え、酢の輪郭がはっきりした味をつくる。

ポルトガルの肉料理とのつながりを持ち、ゴアで材料や調理が変わって発展した。海外のカレー店では極端に辛い料理の名前として知られるが、現地のすべてが同じ辛さではない。名称に似た音の「アルー」があっても、じゃがいもが必須の料理ではない。

049
フィッシュ・レシャード
No.049

フィッシュ・レシャード

Fish recheado

魚の切れ目や腹に、酢と赤唐辛子、ニンニクなどを使うレシャードのペーストを詰め、焼いたり揚げたりする料理。魚と酸っぱい香辛料が一緒になり、皮の香ばしさと白身のやわらかさを楽しめる。ゴアの沿岸らしい一皿だ。

サバやマナガツオなど使う魚は店と漁によって変わる。レシャードはペースト自体の名でもあり、魚の皮や身に香りを移す役割を持つ。ペーストの量によって酸味と辛味の感じ方も変わる。丸魚で供される場合は骨に注意し、表面の味を少しずつ身に合わせて食べたい。

050
ベビンカ
No.050

ベビンカ

Bebinca

ココナツミルク、卵、砂糖などの生地を重ねて焼くゴアの菓子。切り口には褐色と淡い色の層が並び、何層もの濃厚な生地を少しずつ味わえる。焼いた砂糖の香ばしさに、卵とココナツの豊かな風味が重なる。

ポルトガルの影響を受けたゴアの食文化を伝え、クリスマスなどにも親しまれる。層の数や厚さはつくり手によって違い、切り口を見ると焼き重ねた生地の表情がよく分かる。小さく切って食後に楽しむと濃厚さがよく分かる。卵や乳、ココナツを含むかは商品ごとの表示を確認したい。

06

ウッタル・プラデーシュとビハール

名所と、この土地の10品

宮廷料理からガンジス川へラクナウ、バラナシ、ビハールの味

ラクナウでは、イマームバラの大きな空間や門の姿に、アワドの都の記憶が残る。細かく挽いた肉をやわらかく仕上げるケバブや、香りを重ねる米料理は、この土地の食文化を知る入口になる。肉料理の店が多い一方、朝の揚げパンや甘味も面白い。

バラナシへ移ると、川沿いのガートと祈りのある日常が主役になる。火葬の場や儀礼を無断で撮影せず、船は営業条件と安全装備を確認して選ぼう。さらに東のビハールには、炒った豆の粉サットゥや、祭礼の菓子テクアを使う独自の食卓がある。

この街で見たいもの名所と街歩き

ウッタル・プラデーシュとビハール · 歴史建築

バラー・イマームバラBara Imambara

ラクナウのバラー・イマームバラ

ラクナウの大きな宗教建築で、広い内部空間と複雑な上部の通路が知られる。門から中庭へ入り、建物全体の軸を見ると、アワドの都の規模が伝わる。近くのルーミー・ダルワーザも合わせて眺めたい。

内部の見学方法や案内人の条件は入口で確認する。迷路状の通路を自己判断で遠くまで進むより、指定された見学の範囲を守ろう。食事は見学後に落ち着いた店を選び、ラクナウのケバブや米料理へつなげるとよい。

過ごし方
中庭と主建築を見て、上部の見学は現地の案内に従う。
時間の目安
1.5〜2時間(目安)
行き方
ラクナウ旧市街。地下鉄と配車などを組み合わせる。
予約・料金
券、ガイド、撮影の条件を現地の正規窓口で確認。

公式・文化遺産の案内

ウッタル・プラデーシュとビハール · 川と信仰の街

バラナシのガートVaranasi Ghats

バラナシのガートと川の風景

ガンジス川に向かって石段が連なり、祈り、沐浴、船、暮らしが同じ風景にある。朝の穏やかな光と夕方の儀礼では、街の印象が違う。景色を急いで撮り続けるより、立ち止まって人の流れを見たい。

火葬の場や儀礼を無断で撮影せず、信仰と生活の空間を訪れていることを尊重する。船に乗る場合は料金、航路、救命具、戻る場所を確かめよう。川沿いの石段は足元が滑ることもあるので、暗い時間は特にゆっくり歩きたい。

過ごし方
歩けるガートを選ぶ。船や夕方の儀礼は別に時間を取る。
時間の目安
朝または夕方に1〜2時間(目安)
行き方
バラナシ旧市街から徒歩。車の入れない路地がある。
予約・料金
船の料金は乗る前に確認。川の増水や現地の規制を優先。

公式・文化遺産の案内

ウッタル・プラデーシュとビハール · 仏教遺跡

サールナートSarnath

サールナートの仏教遺跡

バラナシの喧騒から少し離れ、仏教の初期の歩みを伝える遺跡を訪ねる。大きな塔と周囲の遺構を歩き、博物館を合わせると、石の姿と歴史資料を一緒に見られる。信仰の多様さを知る旅の候補になる。

川沿いの散策と同じ徒歩区間ではないので、郊外への半日として分けると余裕ができる。遺跡の野外部分と博物館は、営業日や券の扱いが別の場合がある。出かける前に両方の案内を確かめたい。

過ごし方
遺跡と博物館を、営業状況に合わせて選ぶ。
時間の目安
半日(往復を含む目安)
行き方
バラナシから車などで郊外へ。
予約・料金
遺跡と博物館の開館・撮影条件を別々に確認。

公式・文化遺産の案内

この土地で選びたい味10品

051
ガラウティ・ケバブ
No.051

ガラウティ・ケバブ

Galouti kebab

ひき肉をきわめて細かくし、香辛料などと合わせて平たく焼くラクナウのケバブ。見た目は小さな肉の円盤だが、崩れるような柔らかさが特徴になる。肉の繊維を強く感じさせず、パンの上にのせるように食べられる。

歯の弱い王侯のために生まれたとも伝わり、その逸話が似合うほどの柔らかさが持ち味だ。使う肉は水牛、羊など店によって異なり、注文時に確認しよう。丸く平たいガラウティに対し、カコリは串に沿った形。形と焼き方の違いも知ると食べ比べが面白くなる。

052
カコリ・ケバブ
No.052

カコリ・ケバブ

Kakori kebab

細かいひき肉に香辛料を合わせ、串の周囲に細長く付けて焼くケバブ。柔らかさを重視した生地は、一般的な串焼きの力強い歯応えとは違う。細長い形のなめらかな肉に、焼いた表面の香りが重なる。

ラクナウ近郊のカコリと結びつくアワド料理。誕生をめぐる逸話も伝わるが、まず印象に残るのは、細かく挽いた肉のなめらかな口当たりだ。串に付けて焼くことで、やわらかい肉にも表面の香ばしさが加わる。パンや玉ねぎを添えて、焼きたてを少しずつ味わおう。

053
ラクナウ・ビリヤニ
No.053

ラクナウ・ビリヤニ

Lucknow biryani

米と肉の香りを重ね、鍋の中で蒸らして仕上げるアワド系のビリヤニ。長粒米は粒がほぐれ、肉のうまみ、香辛料、香りづけが全体に行き渡る。米の粒を生かす繊細な香りが、ラクナウの米料理を知る楽しみになる。

同じビリヤニでも、ハイデラバードとは地域の調理文化や肉と米の扱いに違いがある。店ごとの香りづけや米の仕上がりを比べるのも、食べ歩きの楽しみになる。大量の辛いソースを加える前に、米と肉を一緒にすくって香りを確かめると、層になった料理の意図が伝わる。

054
ベドミ・プリ
No.054

ベドミ・プリ

Bedmi puri

ウラド豆などを混ぜたり詰めたりした生地を、丸くのばして揚げる北インドのパン。小麦だけのプリより、豆の香りとしっかりした生地が感じられる。表面の膨らんだ部分は軽く、厚い部分には食べ応えが残る。

アーグラやマトゥラーなどの朝食で知られ、じゃがいもの煮込みを添える形が親しまれる。豆を含んだパンにいもの汁をなじませると、朝食らしい豊かな味になる。油の温度と生地によって食感が変わるので、揚げたてを少しずつちぎって料理の汁に合わせたい。

055
バナーラスのトマト・チャート
No.055

バナーラスのトマト・チャート

Banarasi tamatar chaat

トマトを火にかけ、いもや香辛料などを合わせて仕上げる、バラナシのチャート。酸っぱいトマトに甘味と辛味が重なり、温かいトマトの濃い味をスプーンですくって食べる。細かな揚げ物を加えると歯触りも生まれる。

生の野菜を盛ったサラダではなく、街の軽食として発展した一皿。材料や上掛けは店によって変わり、豆やヨーグルトが中心のチャートとは違う個性がある。川沿いの散策から旧市街へ戻る途中など、落ち着いて食べられる店で、できたての酸味を楽しみたい。

056
リッティ
No.056

リッティ

Litti

小麦の生地に、炒った豆の粉サットゥと香辛料の具を詰め、丸くして焼く料理。火の当たる皮は香ばしく、中には炒り豆の乾いた香りが広がる。ギーを合わせるとしっとりするが、店ごとに油の量や焼き方は違う。

ビハールや周辺地域で親しまれ、なすやいもをつぶすチョーカーと合わせることが多い。香ばしいリッティと、つぶした野菜のなめらかさが対照的だ。皮に少し割れ目を作ると、中のサットゥの香りを確かめやすい。硬い表面を割り、具に少しずつ付け合わせをなじませると食べやすい。

057
サットゥ・パラタ
No.057

サットゥ・パラタ

Sattu paratha

炒った豆の粉サットゥを玉ねぎや香辛料などと合わせ、小麦の生地で包んで平たく焼くパン。リッティと同じ粉を使うが、こちらは薄く広げた詰め物パンとして鉄板で焼き、皮と具を一緒にちぎって食べられる。

ビハールなどの家庭の食卓に根づいた仕立て。丸く焼くリッティに比べ、鉄板に触れる薄い皮の香ばしさが印象的。断面の具を見ながらちぎると、炒り豆と小麦の香りの違いも分かる。具には酸味を加える場合もあり、ヨーグルトや漬物で後味を変えられる。

058
テクア
No.058

テクア

Thekua

小麦粉にジャガリーや砂糖、ギーなどを合わせて形をつけ、揚げる菓子。表面に模様を押すものもあり、かじるとざくっとした甘い生地と穀物の香りが広がる。焼き菓子に似た姿でも、伝統的には油で仕上げるものがよく知られる。

ビハールや周辺地域、ネパール南部で親しまれ、チャート祭の供物としても大切にされる。宗教的な場で使うものと菓子店の商品は、その場の扱いを確かめて選びたい。甘さや香りづけは家庭ごとに異なり、温かい茶と少しずつ味わうと粉の香ばしさが引き立つ。

059
マルプア
No.059

マルプア

Malpua

小麦粉や乳などを使う生地を丸く揚げ焼きにし、甘いシロップを合わせる菓子。縁は香ばしく、中心はやわらかく、甘い汁を吸った生地の口当たりが魅力になる。バナナなどを加える製法もあり、土地によって姿は変わる。

ビハールを含む東部・北部の祭礼や菓子文化に見られる。土地によって生地の厚さや乳の使い方が変わり、縁の香ばしさにも違いが出る。濃い乳のラブリを添える仕立てもあり、揚げた生地と乳のこくが重なる。小さく切っても十分に甘味を楽しめる。

060
タンダイ
No.060

タンダイ

Thandai

牛乳にナッツや種、香辛料などを合わせる冷たい飲み物。アーモンド、フェンネル、カルダモン、胡椒などが加わると、甘い乳の中の複雑な香りが広がる。液体がやや濃く、花やナッツの香りも感じられる一杯だ。

北インドのホーリーなどと結びつく飲み物で、配合は店によって違う。大麻を含むバング入りの別種もあるため、通常のタンダイと混同せず、注文時は材料を確認したい。本ガイドで紹介するのは大麻を含まないもの。ナッツや乳を避ける人にも材料確認が必要になる。

07

ベンガルとオディシャ

名所と、この土地の10品

川の街と白いミルク菓子魚、マスタード、菓子店を巡る

コルカタでは、ヴィクトリア記念堂の白い建物から、フーグリー川沿いの花市場や橋の風景へ。クマルトゥリの工房には祭礼の像を作る仕事が続き、街の文化を身近に感じられる。作業中の工房は観光施設ではないので、入室や撮影は声をかけて確かめよう。

ベンガルの食卓は魚、米、マスタードの風味が印象的で、食後には乳を使った菓子が並ぶ。隣接するオディシャにも独自の乳菓子文化があり、チェナ・ポダはその代表。プリーやコナーラクを訪ねるならコルカタから別に日数を取り、長距離移動を旅程に入れたい。

この街で見たいもの名所と街歩き

ベンガルとオディシャ · 博物館と庭園

ヴィクトリア記念堂Victoria Memorial

コルカタのヴィクトリア記念堂

白い大理石の大きな建物と庭園が、コルカタの都市の景色に広がる。外観の写真だけでなく、展示を見ると植民地時代と街の歴史へ視点がつながる。建物の周囲を歩く時間と、館内を読む時間を分けて取りたい。

庭園と博物館は同じ入場条件とは限らないので、見たい範囲の券を確かめる。暑い日は野外を短くし、館内の時間を長めにすると過ごしやすい。見学後は南部の食堂や菓子店へ移り、魚料理と乳の甘味を組み合わせてもよい。

過ごし方
外観、庭、展示の順に、体力に合わせて見学。
時間の目安
1.5〜2.5時間(目安)
行き方
コルカタ中心部。地下鉄駅から徒歩や配車。
予約・料金
庭園と館内の券・休館を公式窓口で確認。

公式・文化遺産の案内

ベンガルとオディシャ · 工房の街歩き

クマルトゥリKumartuli

クマルトゥリの工房に並ぶ彩色中の神像

狭い路地の工房で、祭礼のための神像を作る仕事が続く地区。骨組みから粘土、彩色へと姿が変わる様子は、祭りの華やかさの裏にある手仕事を伝える。季節によって作業の内容と街の風景は大きく変わる。

工房は展示施設ではなく仕事の場所。入口から声をかけ、入室や写真の許可を確かめてから見せてもらおう。祭礼の前は特に忙しく、通路も狭い。邪魔をしない短い見学を心がけると、街と仕事の関係が伝わる。

過ごし方
路地を歩き、許可を得られる工房だけを見学。
時間の目安
1〜1.5時間(目安)
行き方
コルカタ北部。地下鉄や配車から徒歩。
予約・料金
工房ごとに入室・撮影・案内の条件を確認。

公式・文化遺産の案内

ベンガルとオディシャ · 石の寺院遺跡

コナーラクの太陽寺院Konark Sun Temple

コナーラクの太陽寺院に彫られた車輪

大きな石の車輪と彫刻が、太陽神の戦車を表す建築の姿を伝える。遠くから見る全体の輪郭と、近くで見る細部の模様は別の楽しみになる。建物の前で写真を撮るだけでなく、周囲を歩いて車輪や彫刻の配置を見たい。

コルカタの近所ではなく、オディシャへの別の滞在を組んで訪ねる名所。ブバネーシュワルやプリーと合わせると動きやすい。日差しが強い時間を避け、石の表面を触ったり登ったりせず、指定された道を歩こう。

過ごし方
外周を歩き、車輪と彫刻を近くから見る。
時間の目安
1.5〜2時間+都市間の移動
行き方
オディシャ州。プリーやブバネーシュワルから車など。
予約・料金
インド考古局の券・保全案内を確認。

公式・文化遺産の案内

この土地で選びたい味10品

061
マチェル・ジョル
No.061

マチェル・ジョル

Macher jhol

魚をじゃがいもや香辛料などと煮て、さらりとした汁に仕上げるベンガルの料理。ターメリックなどの色がついた汁には魚のうまみが広がり、米に合う軽い魚の煮込みになる。濃いクリームのカレーとは異なる日常の味だ。

使う魚や野菜は家庭と季節で変わり、必ず同じ材料が入るわけではない。コルカタなどで魚料理を注文するときは、魚の種類と骨の多さを聞いてみよう。皮付きの切り身をほぐし、汁と米を少しずつ合わせると、淡い汁の中にも香辛料の香りを感じられる。

062
ショルシェ・イリシュ
No.062

ショルシェ・イリシュ

Shorshe ilish

イリシュと呼ばれるヒルサの魚を、マスタードのペーストと香辛料で調理する料理。脂のある魚に、からしの鋭い香りが重なり、米が進む濃い味になる。マスタードオイルや青唐辛子を加える製法もよく知られる。

インドの西ベンガルとバングラデシュにまたがる食文化を伝える一皿。ヒルサは小骨が多く、食べ慣れない人は急がず身をほぐしたい。魚の入荷は季節や漁に左右されるので、必ず食べられるとは限らない。マスタードの香りが苦手なら、軽いジョルを選ぶ方法もある。

063
コシャ・マンショ
No.063

コシャ・マンショ

Kosha mangsho

肉を玉ねぎや香辛料と長く調理し、水分を抑えた濃い汁に仕上げるベンガルの肉料理。深い褐色の汁が肉にまとわり、炒め煮で重ねる濃い味が特徴になる。油に香辛料の香りが移り、少量でも存在感が強い。

山羊肉などを使うことが多く、ルチや米と合わせて親しまれる。さらりとした魚のジョルとは対照的な一皿なので、ベンガルの食卓の幅が見える。柔らかい肉を少しずつほぐし、汁をパンに付けながら味わいたい。肉の種類と辛さは店ごとの案内を確認しよう。

064
シュクト
No.064

シュクト

Shukto

複数の野菜を使い、ほのかな苦味を含む穏やかな味に仕上げるベンガルの料理。ゴーヤなどの苦い野菜と、いもやなすなどの柔らかい野菜を合わせることがある。苦味から始まる食卓を知る、濃い肉料理とは違う一皿だ。

ベンガルのコースや家庭の食事で、前半に食べる品として親しまれる。乳やマスタードなどの扱いは製法によって変わり、決まった数の野菜が必ず入るわけではない。ほのかな苦味を米とともに味わうと、後に続く濃い料理との違いが際立つ。米と合わせると穏やかさが分かる。

065
ルチ
No.065

ルチ

Luchi

精製した小麦粉を使う生地を、薄く丸くのばして揚げるベンガルのパン。油の中で膨らんだ姿は淡い色で、軽く膨らむ薄い皮をちぎって煮込みと合わせる。厚い具を包んだカチョリとは違い、パンそのものの食感が中心になる。

プリに似ていても、粉の種類や生地の仕立てが異なる。コシャ・マンショ、豆、いもの料理などと親しまれ、パンの薄い皮が煮込みの汁を受け止める。熱いうちは軽く、冷めるとしぼんで食感が変わるので、運ばれたら先に少しちぎって香りを確かめよう。

066
カティ・ロール
No.066

カティ・ロール

Kathi roll

焼いた肉や具を、パラタなどの平たいパンで巻くコルカタ生まれの軽食。玉ねぎ、ソース、卵などを加えると、層のあるパンと香ばしい具が一度に味わえる。片手で持てる形でも、具が多ければ一食に近い満足感がある。

もとは串で焼くケバブを巻く料理と結びつくが、現在は鶏、卵、野菜、パニールなど多くの仕立てがある。具の種類を選べる店では、卵や肉の組み合わせで食べ応えも変わる。ソースが流れやすいので、紙を少しずつ外し、温かいうちに具とパンを一緒にかじりたい。

067
ロショゴッラ
No.067

ロショゴッラ

Rosogolla

牛乳を固めたチェナを練って丸くし、砂糖のシロップで煮る菓子。白い団子は汁を含み、かむと甘いシロップがにじむ弾力のある口当たりになる。乳を使っていても、焼いたチーズ菓子とはまったく違う軽さがある。

ベンガルとオディシャにはそれぞれの伝統と呼び名があり、起源をめぐる主張もある。乳の団子をシロップで煮る共通点と、土地ごとに受け継がれる仕立ての違いを楽しみたい。甘い汁ごとスプーンで供される場合もある。シロップの量と団子の柔らかさは店によって変わる。

068
ションデシュ
No.068

ションデシュ

Sandesh

牛乳を固めたチェナなどを砂糖と合わせ、形を整えるベンガルの菓子。花や丸形などの型に入れるものもあり、乳の味を近くに感じる甘味が魅力になる。シロップに浸すロショゴッラとは異なり、しっとりした固形で供することが多い。

加熱の程度や乳の扱いによって、柔らかいものから締まったものまで幅がある。果物や香りづけを加える仕立てでは、淡い乳の味に別の香りが重なる。菓子店では少量ずつ選べる場合があり、断面や形を見ながら、乳菓子の繊細な違いを楽しみたい。

069
ミシュティ・ドイ
No.069

ミシュティ・ドイ

Mishti doi

牛乳を甘くして発酵させる、ベンガルの甘いヨーグルト。乳のコクと酸味に、砂糖やジャガリーの甘味が重なる。甘さの中に残る発酵の酸味が、ほかのミルク菓子との違いになる。器に入れてスプーンで食べるのがよく見られる形だ。

素焼きの器で供するものが知られるが、どの店も同じ器や色でつくるわけではない。乳を煮詰める程度や甘味料によって濃さが変わる。飲み物のラッシーとは異なり、発酵した菓子として味わう。暑い日の持ち歩きは避け、保存と冷却の状態を確かめて選びたい。

070
チェナ・ポダ
No.070

チェナ・ポダ

Chhena poda

フレッシュチーズのチェナに砂糖などを合わせ、時間をかけて焼くオディシャの菓子。表面には褐色の焼き目がつき、焼けた乳と砂糖の香りが中心になる。内側はしっとりして、シロップで煮る白い菓子とは違う食べ心地だ。

名前は焼いたチーズを意味し、オディシャの地域性をよく伝える一品。ナッツや干し果物を入れるものもあるが、製法は店で変わる。表面の焼き目としっとりした内側を一緒に味わうと、香ばしさと乳の風味が重なる。コルカタの菓子店巡りとは別に、オディシャへの旅で探す楽しみがある。

08

ハイデラバードとアーンドラ

名所と、この土地の10品

丸屋根の街と香る米料理デカン高原の宮廷と家庭の味

チャールミナールの周囲には、腕輪の店や食堂が並ぶ旧市街が広がる。チョウマハラ宮殿では、ハイデラバードを治めたニザームの暮らしと装飾を知ることができる。丘の上のゴールコンダ城は、暑さが穏やかな時間帯に、階段を上る余力を残して訪ねたい。

ビリヤニや乳を使う茶には、宮廷の料理や移動してきた人々の食文化が重なる。アーンドラの家庭料理に目を向けると、酸味のあるゴングラ、豆の生地、タマリンドの米料理と、別の個性が見えてくる。ハリームはラマダーン期に特に親しまれ、提供は店と時期で変わる。

この街で見たいもの名所と街歩き

ハイデラバードとアーンドラ · 歴史建築と市場

チャールミナールCharminar

ハイデラバードのチャールミナール

四つの塔を持つ建物が、ハイデラバード旧市街の通りの中心に立つ。周囲には腕輪や布の店が集まり、建物と市場の暮らしが重なる。高い場所への見学ができる場合は、通りの広がりを上から眺めたい。

混雑の強い地区なので、通りを渡る時や撮影時は足元と荷物に気を配る。登れる範囲や人数制限は現地で確認し、無理に急いで上らない。市場の散策と、ビリヤニやイラニ・チャイの休憩を短い区間でつなげると歩きやすい。

過ごし方
外観を見て、開放範囲があれば内部へ。市場は別に短く歩く。
時間の目安
1〜2時間(目安)
行き方
ハイデラバード旧市街。公共交通と配車から徒歩。
予約・料金
登れる範囲と入場券はインド考古局の案内を確認。

公式・文化遺産の案内

ハイデラバードとアーンドラ · 丘の城塞

ゴールコンダ城Golconda Fort

ゴールコンダ城の城壁

城壁、門、階段が岩の丘に沿って広がる城塞。上へ歩くにつれ建物と街の見え方が変わり、大きな防御の仕組みが分かる。室内の装飾を眺める宮殿とは違い、地形そのものを使う城の迫力がある。

旧市街とは離れているので、車などで移動して半日ほどを取る。階段が多く、暑い時間に最上部まで無理に上らないようにしよう。音の伝わり方に関する案内がある場合は、現地の説明と遺構を一緒に確かめると楽しめる。

過ごし方
門から中腹へ。上部まで行くかは暑さと体力で選ぶ。
時間の目安
2〜3時間+往復の移動
行き方
ハイデラバード市街から配車など。
予約・料金
日中見学と催しの券・開催条件を区別して確認。

公式・文化遺産の案内

ハイデラバードとアーンドラ · 宮殿

チョウマハラ宮殿Chowmahalla Palace

チョウマハラ宮殿の庭と建物

ニザームの暮らしを伝える建物と庭が集まる宮殿。大きなシャンデリアや広い謁見の空間に目を向けると、ハイデラバードの宮廷文化を身近に感じられる。庭と建物を行き来しながら、装飾の違いを眺めたい。

チャールミナール周辺の散策と組み合わせやすいが、どちらも駆け足で済ませないほうがよい。閉館日や催しで見学条件が変わることがあるので、公式案内を先に確認する。見学後の食事では、米料理や乳の菓子に街の別の豊かさが見えてくる。

過ごし方
庭と主な建物、宮廷の展示を順に見る。
時間の目安
1.5〜2時間(目安)
行き方
ハイデラバード旧市街。チャールミナール周辺から徒歩や短い配車。
予約・料金
公式案内では10〜17時、金曜休館。携帯電話の写真撮影にも料金区分があり、動画撮影は禁止。催しによる変更を出発前に確認。

公式・文化遺産の案内

この土地で選びたい味10品

071
ハイデラバード・ビリヤニ
No.071

ハイデラバード・ビリヤニ

Hyderabadi biryani

長粒米と肉を香辛料で調理し、鍋の中で蒸らして香りを行き渡らせるハイデラバードの名物。米の層と肉を一緒にすくうと、粒の中まで届く肉のうまみが感じられる。香草や揚げ玉ねぎなどの香りも一皿を豊かにする。

肉を先に調理するものや、漬けた肉と米を一緒に加熱するものなどの違いがある。米と肉を重ねて蒸らす仕立てに、ハイデラバードの食文化が表れている。羊や山羊、鶏など使う肉と量を確かめ、米と肉を偏らず取ると全体の香りを楽しめる。

072
麦と肉をとろりと煮込んだハリーム
No.072

ハリーム

Hyderabadi haleem

肉、麦、豆などを長時間煮て、材料が一体になるまで練り上げる濃い料理。繊維と穀物がやわらかく混ざり、とろりとした肉のペーストのような口当たりになる。香辛料、揚げ玉ねぎ、レモンなどが濃厚な味に変化を添える。

西方から伝わった料理が、ハイデラバードで土地の香辛料や習慣と結びついて発展した。ラマダーン期に特に親しまれるが、時期外に提供する店もあり営業条件は一律ではない。ビリヤニとは違って米の粒を楽しむ料理ではなく、スプーンですくってなめらかさを味わう。

073
ミルチ・カ・サラン
No.073

ミルチ・カ・サラン

Mirchi ka salan

青唐辛子を、ピーナッツ、ごま、ココナツ、タマリンドなどを使う汁で調理する料理。唐辛子だけの刺激的な味に見えても、ナッツのコクと酸味が全体をまとめる。なめらかな汁に、柔らかくなった唐辛子を合わせて食べる。

ハイデラバードでは、香りのあるビリヤニと合わせて親しまれる。米の間に少し汁を添えると、ナッツのこくとタマリンドの酸味が重なる。単なる卓上ソースではなく、パンや米と食べられる料理だ。辛さは唐辛子の種類や処理で変わるため、最初に小さく味見し、ナッツの材料も確認しよう。

074
ダブル・カ・ミーター
No.074

ダブル・カ・ミーター

Double ka meetha

パンを揚げたり焼いたりし、甘い乳とシロップをなじませるハイデラバードの菓子。柔らかい中身と香ばしい縁に、乳を吸ったパンの濃厚さが加わる。ナッツや香辛料を散らすと、甘い生地の中に歯触りと香りが生まれる。

名前のダブルは、パンを指すダブル・ロティという呼び名と結びつく。パンに甘い乳を含ませる仕立てを知ると、名前も覚えやすくなる。宮廷系の食文化や祝宴で親しまれる菓子として知られ、料理をたくさん食べた後は少量でも十分だ。乳と小麦を使うため、材料の制限があれば確認したい。

075
クバーニ・カ・ミーター
No.075

クバーニ・カ・ミーター

Qubani ka meetha

干しあんずを戻して煮て、やわらかな果肉と甘い汁に仕上げる菓子。濃い果実の甘味に酸味が残り、干しあんずの凝縮した味が楽しめる。乳のクリームやナッツなどを添える仕立てもあり、果実の色が皿を華やかにする。

ハイデラバードの祝いの食卓や飲食店で知られる。ダブル・カ・ミーターがパンの菓子であるのに対し、こちらは果実が主役。上に乳製品がのる場合は、まず果肉だけを試し、その後少し合わせると酸味の変化が分かる。甘さと果肉の残し方はつくり手によって異なる。

076
ペサラットゥ
No.076

ペサラットゥ

Pesarattu

緑豆を挽いた生地を薄く広げ、鉄板で焼くアーンドラの料理。豆由来の色と香りがあり、縁には焼き目がつく。緑豆を使う薄い焼き生地は、米とウラド豆が中心の一般的なドーサとは、材料の組み合わせが異なる。

朝食や軽食として親しまれ、玉ねぎや青唐辛子、しょうがなどを加えることもある。内側に別の具を入れる場合があっても、基本の生地自体の味を知りたい。しょうがのチャツネなどが添えられたら、少しずつ付けて香りを変えよう。焼きたての縁から先に楽しむと軽さが分かる。

077
プリホラ
No.077

プリホラ

Pulihora

米にタマリンドなどの酸味、香辛料、香る油を合わせる南インドの料理。ピーナッツや豆が加わると、酸っぱい米と香ばしい粒の組み合わせになる。具だくさんのビリヤニとは違い、米そのものに味をまとわせる一皿だ。

アーンドラやテランガーナで親しまれ、他の南部地域にも近縁の料理がある。タマリンドのほか、レモンや青いマンゴーなどを使う種類もあり、呼び名と製法は地域で変わる。酸味の材料が違えば、米に移る香りにも違いがある。温かい米だけでなく、落ち着いた温度でも香りを感じやすい。

078
アリセル
No.078

アリセル

Ariselu

米粉とジャガリーなどで生地をつくり、丸く揚げる甘い菓子。表面にはごまをまとわせる仕立てもあり、米の生地と黒糖に似た甘味が合わさる。小麦のテクアよりも、米粉を使う独特のもっちりした口当たりが楽しめる。

アーンドラのサンクランティなどの祭礼で親しまれ、タミル地方にはアディラサムという近縁の呼び名がある。旅先で近縁の菓子を見つけたら、米の生地の厚さや甘さを比べてみたい。油を含む濃い菓子なので、茶と一緒に少量を味わうと生地と甘味料の香りが分かる。

079
イラニ・チャイ
No.079

イラニ・チャイ

Irani chai

紅茶と乳を使う、ハイデラバードのイラニ・カフェ文化と結びつく飲み物。茶と乳を別に用意して合わせるなど、店ごとの仕立てがあり、厚みのある甘いミルクティーを小さなカップで楽しめる。乳の扱いが味の印象を左右する。

しょうがや多くの香辛料を一緒に煮るマサラ・チャイとは違い、茶と乳の厚みをじっくり楽しむ一杯だ。イラン系の移民によるカフェの歴史が、街の休憩の風景につながっている。ビスケットなどを添えると、乳の甘味と焼き菓子の香ばしさが重なる。甘さの変更ができるかは注文前に尋ねよう。

080
バガラ・ベイガン
No.080

バガラ・ベイガン

Bagara baingan

小ぶりのナスを、ピーナッツ、ゴマ、ココナツを使う香り豊かなソースで煮るハイデラバードの料理。ナスは揚げたり焼いたりしてから煮込み、やわらかな果肉にソースを吸わせる。ナスのとろける口当たりとナッツのこくが印象的で、タマリンドの酸味をきかせる作り方もある。

ビリヤニと合わせて出す店もあり、香る米になすのやわらかい果肉がなじむ。ミルチ・カ・サランの青唐辛子とは主役の野菜が異なり、具の食感と食べ方にも違いがある。写真はヨーグルトを使うナスのサランの例。乳を使わない調理法もあるため、菜食やアレルギーの条件は店に確認し、ピーナッツとゴマにも注意したい。

09

ケーララとカルナータカ

名所と、この土地の10品

水辺のケーララとマイソール米、ココナツ、雑穀の南西部

コーチの海辺では、網を張り出す漁の風景、交易の歴史を伝える街並み、古い教会を歩いてつなげられる。アラップーザ周辺のバックウォーターは、海とは違う静かな水辺。宿泊船を選ぶなら写真だけで決めず、航路、設備、食事、停泊条件を確認したい。

移動と宿泊を加えてカルナータカへ旅を続けると、マイソール宮殿の大きな空間と、ベンガルールの都市の風景が待っている。ケーララのココナツを使う料理と、カルナータカの豆、米、ラギの料理を並べると、同じ南インドにも違いがあることが分かる。

この街で見たいもの名所と街歩き

ケーララとカルナータカ · 港の街歩き

フォート・コーチFort Kochi

コーチの中国式漁網

海沿いの漁網、古い教会、交易の歴史を伝える通りが、歩ける距離に重なる地区。窓や扉、街路の色を見ながら進むと、北インドの城壁の街とは違う港町の空気を感じられる。海辺では網の仕組みも眺めたい。

古い教会や商店の見学は、営業や礼拝の時間を確かめてから選ぶ。網の近くで体験を誘われる場合は、料金を先に確認しよう。朝のアッパムや魚の葉包み焼きと合わせると、水辺の街と食文化が自然につながる。

過ごし方
海沿いから教会のある通りへ。暑い時間はカフェで休憩。
時間の目安
半日(食事を含む目安)
行き方
コーチのフォート地区。フェリーや道路交通の運行を確認。
予約・料金
各施設の開放・礼拝・撮影条件を優先。

公式・文化遺産の案内

ケーララとカルナータカ · 水辺

アラップーザの水郷Alappuzha Backwaters

アラップーザの水郷を進むハウスボート

ヤシの木、細い水路、家や田畑が近くに見える、海岸とは違うケーララの景色。大きな船で広い水面を進む方法と、小さな船で生活の近くを見る方法では体験が変わる。写真の船の豪華さだけでなく、航路から選びたい。

宿泊船は部屋、食事、冷房、停泊時間などの条件を確認する。船を使わず陸から水辺を歩く選択もある。乾季でも雨や水位で景色が変わるので、天候に合わせて無理なく楽しもう。水辺の魚料理は、この土地を知る食事にもなる。

過ごし方
日帰りの船、宿泊船、陸からの散策を日数に合わせて選ぶ。
時間の目安
半日〜1泊(選択肢)
行き方
アラップーザを拠点に乗船場へ。コーチから別に移動を取る。
予約・料金
航路・食事・安全設備・キャンセル条件を正規業者で確認。

公式・文化遺産の案内

ケーララとカルナータカ · 宮殿

マイソール宮殿Mysuru Palace

マイソール宮殿

大きな門と丸屋根、華やかな内部の装飾が、カルナータカの王宮文化を伝える。部屋の色や柱、展示の品を眺めると、外観とは別の豪華さが見えてくる。北の宮殿と並べて見ると、建築の違いも面白い。

コーチの郊外ではなく別の州の都市なので、移動と宿泊を加えて訪ねる。見学時の靴や撮影の条件は現地の表示に従おう。夜の照明や催しは常時同じではないため、写真で見た状態を毎晩見られると考えず、開催日を確認したい。

過ごし方
宮殿内部と外観を、現地の見学経路に沿って見る。
時間の目安
1.5〜2時間(目安)
行き方
マイソール市内。ベンガルールなどから鉄道・車で移動。
予約・料金
見学時間と照明の実施日は宮殿の公式サイトを確認。

マイソール県の公式観光案内

この土地で選びたい味10品

081
アッパム
No.081

アッパム

Appam

米の発酵生地などを専用の鍋に広げ、椀のような形に焼く料理。中心は厚くふんわり、周囲は薄く香ばしく、一枚の中の二つの食感が特徴になる。ココナツを使う仕立てもあり、淡い風味が汁のある料理とよく合う。

ケーララやタミル地域、スリランカにも広がる食文化で、ケーララの朝食や夕食を知る入口になる。ステューや卵、魚料理など添えるものはさまざま。縁を少しちぎって軽さを楽しんだら、中心に汁をなじませて食べたい。薄いドーサとは生地の広げ方と形が異なる。

082
プットゥ
No.082

プットゥ

Puttu

米粉と削ったココナツを重ね、筒などの器具で蒸す料理。白い米粉の粒はさらりとほどけ、ココナツが散る蒸し生地に穀物の香りがある。切り口を見ると、層に入れたココナツがはっきり分かる仕立てもある。

ケーララの朝食としてよく知られ、ひよこ豆の煮込みやバナナなどと合わせて食べる。ココナツの甘い香りに、煮込みの香辛料が重なる。乾いて感じる場合は煮込みの汁を少し合わせると食べやすい。筒形に限らず別の器具で蒸す種類もあり、形だけで同じ料理かを判断しない。

083
イディヤッパム
No.083

イディヤッパム

Idiyappam

米粉を練り、細い糸状に押し出してまとめ、蒸して仕上げる料理。白い糸の束はやわらかく、米の細い麺をほどくように食べられる。炒めた麺とは違って、油の香りよりも米粉そのものの穏やかな味が中心になる。

ケーララやタミル地域、スリランカなどで親しまれる。ココナツミルクやカレーを添える形があり、甘くも塩味にも合わせやすい。アッパムと名前は似ているが、専用の器具で細く押し出す製法を持つ別の料理だ。汁を一度にかけず、少しずつほぐしてなじませたい。

084
カリミーン・ポリチャトゥ
No.084

カリミーン・ポリチャトゥ

Karimeen pollichathu

カリミーンという魚に香辛料のペーストをまとわせ、バナナの葉で包んで加熱するケーララの料理。包みを開くと魚と葉の香りが広がり、葉の中でしっとり焼く魚を楽しめる。魚の表面に香辛料がなじみ、身はやわらかく仕上がる。

バックウォーターの食文化と結びつく一皿で、使う魚はパールスポットとして知られる。包まれていても骨がなくなるわけではないので、身を少しずつほぐそう。ゴアのレシャードは酢のペーストが中心だが、こちらは葉包みの調理に特徴がある。魚の入荷と提供条件は店で確認したい。

085
エリシェリ
No.085

エリシェリ

Erissery

かぼちゃや豆などに、挽いたココナツと香辛料を合わせるケーララの野菜料理。やわらかい野菜の甘味に、ココナツの香りと粒感が重なる。最後に炒ったココナツなどを加える仕立てもあり、穏やかな味の中に香ばしさが残る。

祭礼の菜食の食卓サディヤにも登場する、ケーララらしい一品。野菜とココナツの穏やかな組み合わせが、さまざまな味の並ぶ食卓に落ち着きを添える。かぼちゃ以外を使うこともあり、すべてが同じ色や甘さではない。米と合わせると野菜の自然な味が引き立つ。

086
ココナツをまぶした野菜のアヴィヤル
No.086

アヴィヤル

Avial

細長く切った複数の野菜に、ココナツ、香辛料、カレーリーフなどを合わせる南インドの料理。野菜の形を残す仕立てが多く、異なる野菜の歯触りを一皿で楽しめる。ココナツオイルやヨーグルトなどの使い方は地域で変わる。

ケーララの食卓で特に知られ、祭礼のサディヤにも登場する。甘いかぼちゃや豆が中心のエリシェリと比べ、複数の細切り野菜を生かすところに違いがある。乳を使う作り方があるため、菜食という言葉だけで完全植物性と考えない。穏やかな汁と米を一緒に味わいたい。

087
ビシ・ベレ・バート
No.087

ビシ・ベレ・バート

Bisi bele bath

米と豆、野菜を香辛料やタマリンドなどで一緒に煮るカルナータカの料理。やわらかい米に豆がなじみ、とろりとした酸味のある米料理になる。ギー、香る油、ナッツなどを添えると、穀物の穏やかさに香ばしさが加わる。

名前は熱い豆の米料理を表す。マイソールの宮廷と結びつけた由来も語られ、カルナータカの食文化を知る手がかりになる。ビリヤニのように米の粒をほぐして楽しむのではなく、スプーンですくう柔らかさが中心だ。上に揚げ物があれば、汁を吸う前の食感も楽しもう。

088
ニール・ドーサ
No.088

ニール・ドーサ

Neer dosa

水分の多い米の生地を薄く焼く、マンガルール周辺などの料理。発酵させない仕立てがよく知られ、白く薄い生地には小さな穴があく。柔らかく透ける米の薄焼きは、ぱりっとしたマサラ・ドーサとは別の食べ心地だ。

カルナータカ沿岸部や北部ケーララの食文化とつながる一品。折りたたんで供されることが多く、肉や魚の汁、ココナツのチャツネなどと合わせられる。水という名が付いても味がないわけではなく、米の穏やかな香りを感じられる。薄い層を少しずつはがして料理に合わせたい。

089
マイソール・パーク
No.089

マイソール・パーク

Mysore pak

ひよこ豆の粉、砂糖、ギーを加熱して固める、マイソールの菓子。切り口には細かな穴が見えるものもあり、炒った豆の粉とギーの強い香りが広がる。硬めに崩れるものから、口の中で柔らかくほどけるものまで仕上がりに幅がある。

マイソールの宮廷との関係が知られ、カルナータカを代表する甘味として南インド各地に広まった。同じ名前でも油脂の量や加熱で食感が変わり、崩れる軽さとしっとりした濃厚さの両方を楽しめる。濃い甘味を小さく切って茶やコーヒーと楽しむと、豆の香ばしさが分かりやすい。

090
ラギ・ムッデ
No.090

ラギ・ムッデ

Ragi mudde

シコクビエの粉ラギを湯で練り、丸くまとめる主食。褐色の塊はもちっとしており、練った雑穀の素朴な味を煮込みなどと合わせて食べる。米粒や焼きパンとは違う、穀物をなめらかな生地として味わう方法だ。

カルナータカの内陸部などで親しまれる。小さく分けて汁を付ける食べ方があるが、慣れない人が大きな塊を無理に飲み込む必要はない。雑穀を練って食べる日常の主食に、パンや米だけでは分からない土地の食卓が見える。豆や青菜の料理と合わせると、穀物の穏やかさが引き立つ。

10

タミル・ナードゥ

名所と、この土地の10品

寺院の街と南インドの朝ごはんチェンナイから石の海岸へ

チェンナイでは、マイラポールの寺院地区と海沿いの街を組み合わせる。朝の食堂では、蒸したイドリ、鉄板で焼くドーサ、揚げたワダが次々と運ばれ、コーヒーの香りが広がる。寺院は信仰の場なので、服装、靴、撮影、入れる範囲の案内に従おう。

マハーバリプラムの石の建造物は、都市の寺院とは違う海辺の景観が魅力。チェティナードやマドゥライへ足を延ばす場合は、チェンナイからの往復を安易に日帰りにせず、宿泊を組み合わせたい。朝食だけでなく、肉料理や祭礼の甘味まで味わうと地域の幅が見えてくる。

この街で見たいもの名所と街歩き

タミル・ナードゥ · ヒンドゥー寺院

カパーレーシュワラ寺院Kapaleeshwarar Temple

チェンナイのカパーレーシュワラ寺院

色鮮やかな彫刻が重なる塔門と、寺院を囲む街の暮らしが、チェンナイのマイラポールに広がる。神像の多い塔を遠くから眺め、周辺の店や花の風景も歩いてみたい。南インドの寺院文化を知る入口になる。

中に入れる範囲は信仰や施設の決まりによって違い、観光客がすべての場所へ入れるわけではない。服装、靴、撮影の案内を確かめ、参拝者の流れを尊重しよう。見学前後に朝食の食堂を選ぶと、祈りと日常が近い街の雰囲気を感じられる。

過ごし方
外観と周辺の街を散策。内部は案内された範囲で。
時間の目安
1〜1.5時間(目安)
行き方
チェンナイのマイラポール。公共交通や配車から徒歩。
予約・料金
入れる範囲、礼拝時間、撮影条件を現地で確認。

公式・文化遺産の案内

タミル・ナードゥ · 石の寺院と彫刻

マハーバリプラムの建造物群Group of Monuments at Mahabalipuram

マハーバリプラムの海岸寺院

海辺の寺院、岩を彫った建物、大きな浮彫が、パッラヴァ朝の石の仕事を伝える。海岸の外観だけでなく、岩に刻まれた人や動物、建物の形にも目を向けると、一日の中でいくつもの景色を楽しめる。

チェンナイからは郊外への一日として移動時間を取る。海辺は日差しが強く、各遺構の間も歩くので、昼に休憩を挟むとよい。石の彫刻へ登ったり触れたりせず、指定の動線から眺めよう。

過ごし方
海岸寺院と主な岩彫を、休憩を挟んで巡る。
時間の目安
半日〜1日(往復を含む目安)
行き方
チェンナイからマハーバリプラムへ車やバスなど。
予約・料金
共通券の対象、立入範囲、保全案内を確認。

公式・文化遺産の案内

タミル・ナードゥ · ヒンドゥー寺院

ミーナークシ寺院Meenakshi Amman Temple

マドゥライのミーナークシ寺院

マドゥライの中心に塔門が立ち、寺院の周りに商店や人々の暮らしが広がる。塔の色と彫刻、広い境内の空間が南インドらしい印象を残す。チェンナイとは違う街の密度を、周辺の散策と一緒に感じたい。

遠距離の別都市なので、チェンナイから無理に日帰りせず宿泊を加える。信仰による立入範囲、服装、携帯電話や撮影の扱いなどを入口で確認しよう。見学できる範囲を尊重し、外観と周辺の街だけでも落ち着いて歩く時間を取りたい。

過ごし方
寺院の外観と許可された範囲、周辺の市場を歩く。
時間の目安
2〜3時間+都市間の移動
行き方
マドゥライ市内。鉄道や国内線と市内交通を組み合わせる。
予約・料金
立入・持込・撮影条件は寺院の最新案内を優先。

公式・文化遺産の案内

この土地で選びたい味10品

091
イドリ
No.091

イドリ

Idli

米とウラド豆などの発酵生地を、小さな型で蒸す南インドの朝食。白い丸い生地はふんわりして、蒸した米と豆の軽さが感じられる。油で揚げていないため、焼いたドーサや揚げたワダとは食べ心地が違う。

サンバルやココナツのチャツネなどと合わせる形がよく知られる。南部の各地に広がり、チェンナイでも朝の食堂で親しまれている。やわらかいうちにちぎり、汁を少しずつなじませると食べやすい。米を使う基本形のほか、別の材料でつくる種類もある。

092
マサラ・ドーサ
No.092

マサラ・ドーサ

Masala dosa

米と豆などの生地を鉄板に薄く広げ、香辛料で味をつけたじゃがいもの具を包む料理。大きく焼いた生地は縁が軽く、ぱりっとした皮と温かい具を一緒に楽しめる。折り畳むものや、筒状に巻く盛り付けもある。

南インドの食堂を代表する品で、地域や店ごとに焼き方と具が異なる。生地を割ると温かいいもの具が現れ、薄い皮とやわらかな中身の違いが分かる。焼きたては時間とともに柔らかくなるので、縁から少しずつちぎり、具と汁を合わせてみたい。

093
メドゥ・ワダ
No.093

メドゥ・ワダ

Medu vada

ウラド豆の生地に香草や香辛料を合わせ、輪の形などにして揚げる軽食。表面はかりっとして、内側は空気を含んでやわらかい。甘くない豆のドーナツのような見た目で、温かいうちに食べると食感の差がよく分かる。

南インドの朝食で、イドリやサンバルなどと並ぶ。北のダヒ・バッラは揚げ団子を戻してヨーグルトに浸すが、こちらは揚げたての軽さが中心。近縁の豆の料理でも調理と食べ方が異なる。唐辛子や胡椒が入る場合があるので、見た目だけで辛さを判断しないようにしよう。

094
ウッタパム
No.094

ウッタパム

Uttapam

発酵した米と豆などの生地を厚めに焼き、玉ねぎやトマトなどを表面にのせる料理。薄いドーサとは違い、ふんわりした厚い焼き生地に野菜がなじむ。外側には焼き目がつき、中にはやわらかさと生地のほのかな酸味が残る。

南インドの朝食や軽い食事として親しまれる。具を内側に包むマサラ・ドーサとは、厚さと野菜の置き方が違う。玉ねぎだけのものや複数の野菜を使うものがあり、店の仕立てで味が変わる。大きい場合は切り分け、チャツネを少しずつ付けて生地の味から楽しみたい。

095
ヴェン・ポンガル
No.095

ヴェン・ポンガル

Ven pongal

米とムング豆などをやわらかく煮て、ギー、胡椒、クミンなどで仕上げる塩味の料理。粒がまとまり、米と豆の柔らかい口当たりに香辛料の輪郭が加わる。カシューナッツを添える仕立てでは、柔らかさの中に歯触りが生まれる。

タミル地域の普段の朝食として親しまれ、甘いサッカライ・ポンガルとは味の方向が異なる。ポンガルは収穫祭の名でもあり、米と豆の料理から地域の暮らしとのつながりが見える。熱い一皿を少しずつすくい、添えたサンバルやチャツネで後味を変えると食べ進めやすい。

096
チェティナード・チキン
No.096

チェティナード・チキン

Chettinad chicken

鶏肉を玉ねぎ、香辛料などと調理する、チェティナードの肉料理。胡椒、フェンネル、香りの強いスパイスを使う仕立てが知られ、挽いた香辛料の豊かな香りが鶏肉にまとわる。汁のあるものから水分の少ないものまで幅がある。

タミル・ナードゥのチェティナード文化を知る一皿。店や家庭によって香辛料の配合が変わり、同じ料理名でも香りの重なり方が違う。ココナツなどが入る場合もあり、赤い色より胡椒の刺激が目立つこともある。米、ドーサ、パロッタなどと合わせると濃い香りを受け止められる。

097
コットゥ・パロッタ
No.097

コットゥ・パロッタ

Kothu parotta

層のあるパン、パロッタを細かく切り、卵、野菜、肉の汁などと鉄板で混ぜて炒める料理。金属の道具で刻む音が響き、パンに汁をからめる炒め料理として仕上がる。麺や米ではなく、細かくしたパンが中心になる。

スリランカにも近縁のコットゥがあり、タミル地域やケーララでも土地の食事として親しまれる。パンを細かく刻む音も、南インドの食堂でこの料理を待つ楽しみになる。肉や卵の有無は店により異なる。辛い汁が全体になじむため、辛さの調整は注文時に伝えたい。

098
専用のくぼみのある鉄板で焼くクジ・パニヤラム
No.098

クジ・パニヤラム

Kuzhi paniyaram

米と豆などの生地を、丸いくぼみのある専用の鉄板で焼く軽食。表面はこんがりして、内側はやわらかく、小さな丸い焼き生地をひとつずつ楽しめる。玉ねぎや香辛料を混ぜる塩味のものと、甘くするものがある。

タミル地域ではクジ・パニヤラムなどと呼ばれ、他の南部地域にも近縁の名前がある。イドリに似た材料でも、蒸すのではなくくぼみで焼くため、香ばしい皮が生まれる。基本の塩味を選ぶと、豆と米の生地のほのかな酸味も分かりやすい。チャツネを付けると、生地の穏やかな味が引き立つ。

099
パヤサム
No.099

パヤサム

Payasam

米、細い麺、豆などを乳やココナツミルク、甘味料と煮る南インドの甘味。材料の形が少し残り、とろりとした甘い汁をスプーンで味わう。カルダモンやナッツなどの香りが加わると、穀物の穏やかさが華やかになる。

祭礼や特別な食卓にも登場し、タミル地域だけでなくケーララなどにも多くの種類がある。北インドのキールとも近縁で、穀物と乳を合わせる甘味の広がりが見える。乳を使う白いものとジャガリーを使う褐色のものでは味が違い、店で主材料を尋ねるのも楽しい。

100
南インドのフィルターコーヒー
No.100

南インドのフィルターコーヒー

South Indian filter coffee

金属のフィルターで抽出した濃いコーヒーを、温かい牛乳や砂糖と合わせる飲み物。コーヒー粉にチコリを含む製品もあり、濃い抽出液と乳の泡が南インドの朝の香りをつくる。金属のカップと受け皿で供する姿もよく知られる。

チェンナイなどの食堂や家庭で親しまれ、イドリやドーサの朝食と合わせやすい。器を高く離して移し替えるのは、混ぜたり冷ましたりして泡をつくるためだが、熱いので慣れない人は無理に真似しない。砂糖が先に入る店もあり、甘さを変えたいなら注文時に伝えよう。

もくじ

100品いっきに見る

写真を押すと、その料理へ飛べる

001バターチキンバターチキン002チョーレー・バトゥーレーチョーレー・バトゥーレー003アルー・ティッキアルー・ティッキ004ダヒ・バッラダヒ・バッラ005パプリ・チャートパプリ・チャート006ゴールガッパゴールガッパ007ニハリニハリ008シーク・ケバブシーク・ケバブ009ダウラット・キ・チャートダウラット・キ・チャート010マサラ・チャイマサラ・チャイ011アムリトサリ・クルチャアムリトサリ・クルチャ012サルソン・カ・サーグサルソン・カ・サーグ013マッキ・キ・ロティマッキ・キ・ロティ014ダル・マカニダル・マカニ015タンドーリ・チキンタンドーリ・チキン016パニール・ティッカパニール・ティッカ017ラージマ・チャーワルラージマ・チャーワル018ピンニピンニ019ラッシーラッシー020パンジリパンジリ021ガッテ・キ・サブジガッテ・キ・サブジ022ソースの多い仕立てのケール・サングリケール・サングリ023ラール・マースラール・マース024ピヤーズ・カチョリピヤーズ・カチョリ025ミルチ・バダミルチ・バダ026ゲーヴァルゲーヴァル027乳を煮詰めた餡を包む甘いコーヤ・カチョリマーワー・カチョリ028チュルマチュルマ029バジュレ・キ・ロティバジュレ・キ・ロティ030カラカンドカラカンド031米と豆の発酵生地を蒸したドークラドークラ032カマンカマン033カンドヴィカンドヴィ034ウンディユウンディユ035テープラテープラ036ファフダファフダ037カークラカークラ038ダベリダベリ039ハンドヴォハンドヴォ040バスンディバスンディ041ワダ・パーオワダ・パーオ042パーオ・バージーパーオ・バージー043ミサル・パーオミサル・パーオ044ベル・プリベル・プリ045サブダナ・キチディサブダナ・キチディ046プラン・ポリプラン・ポリ047モーダカモーダカ048ヴィンダルーヴィンダルー049フィッシュ・レシャードフィッシュ・レシャード050ベビンカベビンカ051ガラウティ・ケバブガラウティ・ケバブ052カコリ・ケバブカコリ・ケバブ053ラクナウ・ビリヤニラクナウ・ビリヤニ054ベドミ・プリベドミ・プリ055バナーラスのトマト・チャートバナーラスのトマト・チャート056リッティリッティ057サットゥ・パラタサットゥ・パラタ058テクアテクア059マルプアマルプア060タンダイタンダイ061マチェル・ジョルマチェル・ジョル062ショルシェ・イリシュショルシェ・イリシュ063コシャ・マンショコシャ・マンショ064シュクトシュクト065ルチルチ066カティ・ロールカティ・ロール067ロショゴッラロショゴッラ068ションデシュションデシュ069ミシュティ・ドイミシュティ・ドイ070チェナ・ポダチェナ・ポダ071ハイデラバード・ビリヤニハイデラバード・ビリヤニ072麦と肉をとろりと煮込んだハリームハリーム073ミルチ・カ・サランミルチ・カ・サラン074ダブル・カ・ミーターダブル・カ・ミーター075クバーニ・カ・ミータークバーニ・カ・ミーター076ペサラットゥペサラットゥ077プリホラプリホラ078アリセルアリセル079イラニ・チャイイラニ・チャイ080バガラ・ベイガンバガラ・ベイガン081アッパムアッパム082プットゥプットゥ083イディヤッパムイディヤッパム084カリミーン・ポリチャトゥカリミーン・ポリチャトゥ085エリシェリエリシェリ086ココナツをまぶした野菜のアヴィヤルアヴィヤル087ビシ・ベレ・バートビシ・ベレ・バート088ニール・ドーサニール・ドーサ089マイソール・パークマイソール・パーク090ラギ・ムッデラギ・ムッデ091イドリイドリ092マサラ・ドーサマサラ・ドーサ093メドゥ・ワダメドゥ・ワダ094ウッタパムウッタパム095ヴェン・ポンガルヴェン・ポンガル096チェティナード・チキンチェティナード・チキン097コットゥ・パロッタコットゥ・パロッタ098専用のくぼみのある鉄板で焼くクジ・パニヤラムクジ・パニヤラム099パヤサムパヤサム100南インドのフィルターコーヒー南インドのフィルターコーヒー
旅のしおり

食と名所から選ぶ、十の地域

北の宮殿と窯焼きパン、西の港町と魚料理、南の米と豆の朝食。気になる地域から旅を組み立てよう。

地域 1地域別ガイド

デリーとアーグラ

地域 2地域別ガイド

パンジャーブ

地域 3地域別ガイド

ラージャスターン

地域 4地域別ガイド

グジャラート

地域 5地域別ガイド

ムンバイとゴア

地域 6地域別ガイド

ウッタル・プラデーシュとビハール

地域 7地域別ガイド

ベンガルとオディシャ

地域 8地域別ガイド

ハイデラバードとアーンドラ

地域 9地域別ガイド

ケーララとカルナータカ

地域 10地域別ガイド

タミル・ナードゥ

入国

観光ビザを準備。e-Visaはインド政府の公式サイトで対象・条件を確認。

時差

インド標準時は日本より3時間30分遅い。

通貨

インドルピー(INR)。現金とカードを併用し、UPIを旅行者が使えるとは限らない。

移動

街と街の距離が長い。鉄道や国内線の予約と移動日を先に確保する。

食事

菜食でも乳を使う場合がある。辛さ、肉の種類、アレルギーは注文時に確認。

名所と街歩き

インドの旅を組み立てる

建築と街歩きを楽しむ北部、港町と魚料理の西海岸、米と豆の朝食に出会う南部。気になる土地を選び、名所と食事を無理のない日程でつなごう。

初めてなら、旅先を二〜三か所に絞る

インドは都市間の距離が長く、地図で近く見える街でも移動に一日を使うことがある。この記事の十地域を一度に巡るなら数週間以上の旅になる。初めての一週間ほどなら、デリーとアーグラ、あるいはチェンナイとマハーバリプラムのように、滞在地を絞って街を歩くほうが味わいが深くなる。

食べたい料理を三〜五品選ぶと、滞在中の食事が考えやすくなる。朝ごはん、昼の軽食、夕食、茶の時間へ振り分け、名所の見学と組み合わせよう。冬の甘味や祭礼の菓子など、季節に結びつく品は提供時期を店で確かめたい。

北部を楽しむ7〜9日
デリー3泊+アーグラ1泊+ジャイプル2〜3泊。移動と到着・帰国に余裕を取る。
西海岸を楽しむ8〜10日
ムンバイ3泊+ゴア3〜4泊。都市間の移動を一日として確保する。
南西部を楽しむ8〜10日
コーチ3泊+水辺1〜2泊+別の滞在地2泊。ケーララとマイソールを一日に詰め込まない。
南東部を楽しむ6〜8日
チェンナイ3泊+マハーバリプラム1〜2泊。朝の食堂と寺院の街歩きを中心にする。

季節は地域ごとに選ぶ

北部の平地では、真夏の強い暑さを避け、秋から春に観光を組みやすい。ただし冬のデリー周辺は朝晩の冷え込み、霧、空気の状態にも目を向けたい。朝の景色を目当てにする場合も、交通の遅れを吸収できる日程にしておこう。

ゴアやケーララなど西海岸は雨季で海況や屋外活動の条件が変わる。チェンナイ周辺は北部と雨の時期が同じではなく、秋から初冬の雨にも注意が必要。全国を一つの『ベストシーズン』で決めず、訪ねる都市の天候と、船・遺跡・イベントの運営情報を合わせて選ぶ。

朝と夕方
野外の城塞や街歩きを入れ、昼は博物館や食堂で休む。
祭礼と混雑
祭りには魅力がある一方、宿と交通が混み、営業が変わる。食べたい菓子の季節も店で確認。

インド気象局

ビザは政府の公式窓口で確認する

日本から観光で訪れる場合も、出発前に必要なビザを準備する。e-Visaはインド政府の公式サイトから種類、対象、申請時期、入国できる場所を確認し、航空券の日程と照らし合わせよう。旅行の目的に合わない種類を選ばないことが大切だ。

政府のe-Visa案内では、申請時に旅券の有効期間が少なくとも六か月あることを求めている。有効期間、入国回数、滞在可能日数はビザの種類で異なり、許可の有効期間と一回の滞在日数は同じ意味ではない。料金や処理日数を固定せず、申請時の公式案内と届いた許可証を確認する。

入国前の到着情報は、インド入国管理局のe-Arrival cardで到着前72時間以内に提出できる。到着カードはビザの代わりにはならない。出発時に、利用する航空会社と政府の最新案内で手順を確認しよう。

持ち物
旅券、ビザの許可書、宿と帰りの交通の情報を、通信がなくても見られる形で用意する。
時差
インド標準時は日本より3時間30分遅い。国内の時刻表は現地時間で読む。

インド政府 e-Visa

都市間の移動は先に予約する

長距離の鉄道や国内線を先に押さえ、その間に名所と食事を入れていくと旅程が安定する。鉄道は列車、駅、座席・寝台の等級、予約の確定状態を確認し、待機リストを確定した席として扱わない。到着日にすぐ別の長距離交通へ乗り継ぐ予定は、遅れに備えて余裕を取りたい。

都市内では地下鉄、配車、オートリキシャなどを組み合わせる。旧市街は車が入れない通りや混雑があり、地図の距離ほど速く歩けない。宿を名所の近くに選ぶか、駅の近くに選ぶかで一日の動きが変わる。夜の到着は宿までの移動を決めておくと落ち着いて入れる。

鉄道
乗る駅と降りる駅の名称を照合。大都市には複数の主要駅がある。
国内線
空港の位置、荷物の条件、空港までの交通時間を含めて比較。
長距離を詰め込まない
ムンバイとゴア、コルカタとコナーラク、コーチとマイソールは別の滞在として組む。

IRCTC 鉄道予約

辛さより先に、材料を確かめる

菜食の料理にも牛乳、ヨーグルト、ギー、パニールを使うことがある。ヴィーガン、乳やナッツのアレルギーなどの条件は、菜食という言葉だけで伝えず、避ける材料を具体的に確認しよう。マトンはヤギ肉または羊肉を指す場合があり、食べられる肉の種類も店で尋ねたい。

北部のパンと肉だけでなく、豆、米、青菜、発酵生地、ココナツ、雑穀に目を向けると、食卓の違いが面白くなる。カマンとドークラは生地の材料、イドリとワダは蒸すか揚げるか、カラカンドとバスンディは固形かとろりとした汁か。同じ食材でも製法が変わると、口当たりは大きく変わる。

朝食
南部ではイドリやドーサ、北部では揚げパンや豆料理。店ごとの時間帯を確認する。
甘味と飲み物
チャイ、ラッシー、コーヒー、乳菓子を、重い食事の間の小休憩に。
季節の品
ダウラット・キー・チャートや祭礼菓子、ラマダーン期のハリームは提供時期が変わる。

食事と暑さで無理をしない

外務省の医療情報は、生水や未加熱の食材、屋台のカットフルーツ、ピッチャーの水、氷を避け、未開封の市販の飲料水と十分に加熱した食事を選ぶよう案内している。食事の前に手を洗い、調理と提供の衛生状態を確かめよう。混んでいることだけで安全とは判断しない。

暑い日の観光では歩く時間を短く区切り、水分と休憩を取る。持病や薬がある場合、長い旅の準備には医療機関の助言を取り入れよう。体調が崩れたときに頼れる保険の連絡先と医療機関を、出発前に確認しておく。

飲料水
開封状態を確かめる。川の水を飲用にしない。
食べる量
一度の食事で無理に何品も注文せず、体調と空腹に合わせて量を選ぶ。

外務省 インドの医療事情

祈りと仕事の場を訪ねる

寺院、モスク、教会は、それぞれ服装、靴、入れる範囲、撮影の決まりが違う。黄金寺院では頭を覆い、靴を預けて入る。現地の案内が変わる場合は、その場の指示を優先しよう。人物や儀礼を大きく写すときは許可を確かめ、火葬の場を記念写真の背景として扱わない。

クマルトゥリの工房や市場の商店は、観光客を待つ展示室とは限らない。作業と通行を妨げず、入室や撮影は声をかけてから。誰かの生活の中へ入っていることを意識すると、建物だけを巡る旅とは違う、街の仕事と食のつながりが見えてくる。

訪ねる地域の安全情報を読む

外務省の危険情報は地域によって異なる。デリー、ムンバイ、コルカタ、チェンナイなどを含む多くの地域にも注意情報があり、インド全国が同じ条件ではない。カシミール周辺、国境付近、北東部や内陸の一部などは、より高い警戒レベルの地域があるため、旅行の候補を決める段階で地図と説明を確認する。

この記事でビハールやアーンドラなどの料理を紹介していることは、その州の全域への旅行を勧める意味ではない。目的地、経由地、宿までの移動経路を個別に照合し、出発前と滞在中にも最新情報を読む。海外旅行保険、たびレジ、緊急時の連絡先も用意しておこう。

確認日
2026年10月7日。実際の出発時は更新された案内を確認する。
日常の移動
混雑の中の荷物、深夜の移動、交通を自分の行動に合わせて考える。

外務省 インド危険情報 / たびレジ

名所の予約と見学時間を合わせる

タージ・マハルは金曜が一般見学の休館日。デリーからアーグラへの列車や宿を手配する前に、訪ねる曜日を決めよう。外国人の入場条件や主廟の追加券を区別し、公式窓口で購入する。名所の所要時間はこの記事では見学の目安として示し、交通や入場待ちを別に足す。

博物館は休館日があり、庭園と館内で券や開館時間が違う場合もある。アムリトサルの分離独立博物館は公式案内で月曜休館となっている。エレファンタ島やケーララの船は、海況・季節・営業条件も確認し、戻る交通まで含めて選びたい。

朝の予約
城塞や遺跡の野外見学を入れる場合、朝食を先に済ませるか、見学後に選ぶ。
料金
改定や外国人区分があるので、購入時に公式の最新表示を確認。

タージ・マハルの見学案内 / 分離独立博物館

旅の料理帳

100品を写真で振り返る

気になる写真から、その料理へ戻れます

バターチキン001バターチキンチョーレー・バトゥーレー002チョーレー・バトゥーレーアルー・ティッキ003アルー・ティッキダヒ・バッラ004ダヒ・バッラパプリ・チャート005パプリ・チャートゴールガッパ006ゴールガッパニハリ007ニハリシーク・ケバブ008シーク・ケバブダウラット・キ・チャート009ダウラット・キ・チャートマサラ・チャイ010マサラ・チャイアムリトサリ・クルチャ011アムリトサリ・クルチャサルソン・カ・サーグ012サルソン・カ・サーグマッキ・キ・ロティ013マッキ・キ・ロティダル・マカニ014ダル・マカニタンドーリ・チキン015タンドーリ・チキンパニール・ティッカ016パニール・ティッカラージマ・チャーワル017ラージマ・チャーワルピンニ018ピンニラッシー019ラッシーパンジリ020パンジリガッテ・キ・サブジ021ガッテ・キ・サブジソースの多い仕立てのケール・サングリ022ケール・サングリラール・マース023ラール・マースピヤーズ・カチョリ024ピヤーズ・カチョリミルチ・バダ025ミルチ・バダゲーヴァル026ゲーヴァル乳を煮詰めた餡を包む甘いコーヤ・カチョリ027マーワー・カチョリチュルマ028チュルマバジュレ・キ・ロティ029バジュレ・キ・ロティカラカンド030カラカンド米と豆の発酵生地を蒸したドークラ031ドークラカマン032カマンカンドヴィ033カンドヴィウンディユ034ウンディユテープラ035テープラファフダ036ファフダカークラ037カークラダベリ038ダベリハンドヴォ039ハンドヴォバスンディ040バスンディワダ・パーオ041ワダ・パーオパーオ・バージー042パーオ・バージーミサル・パーオ043ミサル・パーオベル・プリ044ベル・プリサブダナ・キチディ045サブダナ・キチディプラン・ポリ046プラン・ポリモーダカ047モーダカヴィンダルー048ヴィンダルーフィッシュ・レシャード049フィッシュ・レシャードベビンカ050ベビンカガラウティ・ケバブ051ガラウティ・ケバブカコリ・ケバブ052カコリ・ケバブラクナウ・ビリヤニ053ラクナウ・ビリヤニベドミ・プリ054ベドミ・プリバナーラスのトマト・チャート055バナーラスのトマト・チャートリッティ056リッティサットゥ・パラタ057サットゥ・パラタテクア058テクアマルプア059マルプアタンダイ060タンダイマチェル・ジョル061マチェル・ジョルショルシェ・イリシュ062ショルシェ・イリシュコシャ・マンショ063コシャ・マンショシュクト064シュクトルチ065ルチカティ・ロール066カティ・ロールロショゴッラ067ロショゴッラションデシュ068ションデシュミシュティ・ドイ069ミシュティ・ドイチェナ・ポダ070チェナ・ポダハイデラバード・ビリヤニ071ハイデラバード・ビリヤニ麦と肉をとろりと煮込んだハリーム072ハリームミルチ・カ・サラン073ミルチ・カ・サランダブル・カ・ミーター074ダブル・カ・ミータークバーニ・カ・ミーター075クバーニ・カ・ミーターペサラットゥ076ペサラットゥプリホラ077プリホラアリセル078アリセルイラニ・チャイ079イラニ・チャイバガラ・ベイガン080バガラ・ベイガンアッパム081アッパムプットゥ082プットゥイディヤッパム083イディヤッパムカリミーン・ポリチャトゥ084カリミーン・ポリチャトゥエリシェリ085エリシェリココナツをまぶした野菜のアヴィヤル086アヴィヤルビシ・ベレ・バート087ビシ・ベレ・バートニール・ドーサ088ニール・ドーサマイソール・パーク089マイソール・パークラギ・ムッデ090ラギ・ムッデイドリ091イドリマサラ・ドーサ092マサラ・ドーサメドゥ・ワダ093メドゥ・ワダウッタパム094ウッタパムヴェン・ポンガル095ヴェン・ポンガルチェティナード・チキン096チェティナード・チキンコットゥ・パロッタ097コットゥ・パロッタ専用のくぼみのある鉄板で焼くクジ・パニヤラム098クジ・パニヤラムパヤサム099パヤサム南インドのフィルターコーヒー100南インドのフィルターコーヒー

公開資料をもとに食文化をたどるモデルコースです。編集部の訪問・実食記録ではありません。

100品は旅先で選ぶための料理帳です。全品を食べたり、全地域を一度の旅行で回ったりする日程ではありません。

料理名の表記や材料、盛り付けは地域・家庭・店によって異なります。写真は特定の店での提供を保証するものではありません。

施設の営業、入場条件、交通、ビザ、安全情報は変更されます。訪問時は各公式窓口の案内を確認してください。

MODEL COURSEインド2026年10月

出典

写真の出典(1枚ごと)

  • デリーのラール・キラー|Dr Partha Sarathi Sahana|CC BY 2.0|原典
  • フマユーン廟の赤い砂岩と白い輪郭|breic|CC BY 2.0|原典
  • アーグラのタージ・マハル|Yann ; edited by King of Hearts|CC BY-SA 4.0|原典
  • アムリトサルの黄金寺院|Utpal Nag|CC BY-SA 4.0|原典
  • ジャリアーンワーラー・バーグの記念碑|Bijay chaurasia|CC BY-SA 4.0|原典
  • 分離独立博物館のある旧市庁舎の入口|Tamjeed Ahmed|CC BY-SA 4.0|原典
  • ジャイプルのハワー・マハル|Rod Waddington|CC BY-SA 2.0|原典
  • アンベール城の装飾|Fulvio Spada|CC BY-SA 2.0|原典
  • ジョードプルのメヘラーンガル城|Yann ( talk )|CC BY-SA 4.0|原典
  • シディ・サイヤド・モスクの石の透かし彫り|Raveesh Vyas from [Ahmedabad, Bhopal, Indore, Ujjain], India|CC BY-SA 2.0|原典
  • サバルマティ・アシュラムの住居|Nizil Shah|CC BY-SA 4.0|原典
  • アダラジの階段井戸|Tejal Acharya|CC BY-SA 3.0|原典
  • ムンバイのインド門|Andy Hay|CC BY 2.0|原典
  • エレファンタ石窟の三面のシヴァ像|Ronakshah1990|CC BY-SA 4.0|原典
  • オールド・ゴアのボン・ジェズス聖堂|Josephkiran|CC BY-SA 3.0|原典
  • ラクナウのバラー・イマームバラ|Shiv S Tripathi|CC BY 2.0|原典
  • バラナシのガートと川の風景|Marcin Białek|CC BY-SA 3.0|原典
  • サールナートの仏教遺跡|Nikhil2789|CC BY-SA 3.0|原典
  • コルカタのヴィクトリア記念堂|PlaneMad/Wikimedia|CC BY-SA 2.5|原典
  • クマルトゥリの工房に並ぶ彩色中の神像|Pinakpani|CC BY-SA 4.0|原典
  • コナーラクの太陽寺院に彫られた車輪|Subhrajyoti07|CC BY-SA 4.0|原典
  • ハイデラバードのチャールミナール|Abhinaba Basu|CC BY 2.0|原典
  • ゴールコンダ城の城壁|No machine-readable author provided. Bobsodium assumed (based on copyright claims).|CC BY-SA 2.5|原典
  • チョウマハラ宮殿の庭と建物|Bernard Gagnon|CC BY-SA 3.0|原典
  • コーチの中国式漁網|Liji Jinaraj|CC BY-SA 2.0|原典
  • アラップーザの水郷を進むハウスボート|Effulgence108|CC BY-SA 3.0|原典
  • マイソール宮殿|Ahmed Mahin Fayaz|CC BY 2.0|原典
  • チェンナイのカパーレーシュワラ寺院|PlaneMad/Wikimedia|CC BY-SA 3.0|原典
  • マハーバリプラムの海岸寺院|Vikas Rana|CC BY 2.0|原典
  • マドゥライのミーナークシ寺院|YashiWong|CC BY-SA 3.0|原典
  • タージ・マハル|Asitjain|CC BY-SA 3.0|原典
  • マサラ・ドーサ|ideowl|CC BY 2.0|原典
  • バターチキン|Vis M|CC BY-SA 4.0|原典
  • チョーレー・バトゥーレー|SpeedWeed|CC BY-SA 4.0|原典
  • アルー・ティッキ|Soniya Goyal|CC BY-SA 2.0|原典
  • ダヒ・バッラ|Akshay Sanjay Agrawal|CC BY-SA 4.0|原典
  • パプリ・チャート|Nitin Badhwar from Dubai, UAE|CC BY-SA 2.0|原典
  • ゴールガッパ|Rupamdas75|CC BY-SA 4.0|原典
  • ニハリ|Miansari66|CC0|原典
  • シーク・ケバブ|Shahid Ahmed Siddiqi|パブリックドメイン 1.0|原典
  • ダウラット・キ・チャート|Rajeeb Dutta|CC BY-SA 4.0|原典
  • マサラ・チャイ|merri|CC BY-SA 2.0|原典
  • アムリトサリ・クルチャ|Vipul7229|CC BY-SA 4.0|原典
  • サルソン・カ・サーグ|Barthateslisa|CC BY-SA 4.0|原典
  • マッキ・キ・ロティ|Ravi Talwar|CC BY 2.0|原典
  • ダル・マカニ|Miansari66|CC0|原典
  • タンドーリ・チキン|stu_spivack|CC BY-SA 2.0|原典
  • パニール・ティッカ|Shikharkrati3119|CC BY-SA 4.0|原典
  • ラージマ・チャーワル|Barthateslisa|CC BY-SA 4.0|原典
  • ピンニ|Divas Grover (original image); reprocessed by Off-shell|CC BY-SA 4.0|原典
  • ラッシー|Ravi Dwivedi|CC BY-SA 4.0|原典
  • パンジリ|Miansari66|CC0|原典
  • ガッテ・キ・サブジ|EAT&ART TARO|CC BY-SA 4.0|原典
  • ソースの多い仕立てのケール・サングリ|Maccess Corporation|CC BY 3.0|原典
  • ラール・マース|Gagandeep Sapra|CC BY 2.0|原典
  • ピヤーズ・カチョリ|PabIoChocobar|CC0|原典
  • ミルチ・バダ|Pyaaz Kachori|CC0|原典
  • ゲーヴァル|Pradeep717|CC BY-SA 4.0|原典
  • 乳を煮詰めた餡を包む甘いコーヤ・カチョリ|Prasant iitd|CC BY-SA 4.0|原典
  • チュルマ|Joegoauk Goa|CC BY-SA 2.0|原典
  • バジュレ・キ・ロティ|Jay87.mehta|CC BY-SA 4.0|原典
  • カラカンド|Thamizhpparithi Maari|CC BY-SA 4.0|原典
  • 米と豆の発酵生地を蒸したドークラ|Eugene Kim|CC BY 2.0|原典
  • カマン|Namrata Osta|CC BY-SA 4.0|原典
  • カンドヴィ|Devika|CC BY-SA 2.0|原典
  • ウンディユ|Jatan1992|CC BY-SA 4.0|原典
  • テープラ|Rocky231293|CC BY-SA 4.0|原典
  • ファフダ|बृहस्पति|CC BY-SA 3.0|原典
  • カークラ|Jay87.mehta|CC BY-SA 4.0|原典
  • ダベリ|Noopur28|CC BY-SA 3.0|原典
  • ハンドヴォ|KartikMistry|CC BY-SA 4.0|原典
  • バスンディ|Wefffrrr|CC BY-SA 4.0|原典
  • ワダ・パーオ|Krista|CC BY 2.0|原典
  • パーオ・バージー|rovingI|CC BY 2.0|原典
  • ミサル・パーオ|Dheerajk88|CC BY-SA 4.0|原典
  • ベル・プリ|Themeisle|CC0 1.0|原典
  • サブダナ・キチディ|Dheerajk88|CC BY-SA 4.0|原典
  • プラン・ポリ|Usha Nagle|CC BY-SA 4.0|原典
  • モーダカ|imutkarshpatil|CC BY-SA 4.0|原典
  • ヴィンダルー|Jens Ohlig|CC BY-SA 2.0|原典
  • フィッシュ・レシャード|Praveen|CC BY 2.0|原典
  • ベビンカ|Amanda Fernandes|CC BY 2.0|原典
  • ガラウティ・ケバブ|Rajan Manickavasagam|CC BY 2.0|原典
  • カコリ・ケバブ|Shashwat Nagpal|CC BY 2.0|原典
  • ラクナウ・ビリヤニ|Pranaykuma12|CC BY-SA 4.0|原典
  • ベドミ・プリ|Amiya Sharma|CC BY-SA 4.0|原典
  • バナーラスのトマト・チャート|Shubh Blogs|CC BY-SA 4.0|原典
  • リッティ|Amrita Nityanand Singh|CC BY-SA 4.0|原典
  • サットゥ・パラタ|Samar Fatma|CC BY-SA 4.0|原典
  • テクア|Biswarup Ganguly|CC BY 3.0|原典
  • マルプア|Planetvyom|CC BY-SA 4.0|原典
  • タンダイ|Aparna Balasubramanian|CC BY-SA 4.0|原典
  • マチェル・ジョル|শক্তিশেল|CC BY-SA 4.0|原典
  • ショルシェ・イリシュ|Kirti Poddar|CC BY 2.0|原典
  • コシャ・マンショ|Miansari66|CC0|原典
  • シュクト|Torshac12|CC BY-SA 4.0|原典
  • ルチ|Nilanjan Sasmal|CC BY-SA 4.0|原典
  • カティ・ロール|Jason Lam|CC BY-SA 2.0|原典
  • ロショゴッラ|Nupur Dasgupta|CC BY 2.0|原典
  • ションデシュ|Biswarup Ganguly|CC BY 3.0|原典
  • ミシュティ・ドイ|Kirti Poddar|CC BY 2.0|原典
  • チェナ・ポダ|Subhransuphotography|CC BY-SA 4.0|原典
  • ハイデラバード・ビリヤニ|Dheerajk88|CC BY-SA 4.0|原典
  • 麦と肉をとろりと煮込んだハリーム|Chandu7299|CC BY-SA 4.0|原典
  • ミルチ・カ・サラン|Miansari66|CC0|原典
  • ダブル・カ・ミーター|Lubna Karim|CC0 1.0|原典
  • クバーニ・カ・ミーター|Lubna Karim|CC0 1.0|原典
  • ペサラットゥ|ukanda|CC BY 2.0|原典
  • プリホラ|B.K.Viswanadh|CC BY-SA 3.0|原典
  • アリセル|Jagisnowjughead|CC BY-SA 4.0|原典
  • イラニ・チャイ|Joshua Singh|CC BY 2.0|原典
  • バガラ・ベイガン|Preeti gupte rajesh|CC BY-SA 4.0|原典
  • アッパム|Devika|CC BY-SA 2.0|原典
  • プットゥ|Anto Paul|CC BY-SA 4.0|原典
  • イディヤッパム|Sundar|CC BY-SA 3.0|原典
  • カリミーン・ポリチャトゥ|Jiss Tom palelil|CC BY-SA 4.0|原典
  • エリシェリ|Varghesepunnamada|CC BY-SA 4.0|原典
  • ココナツをまぶした野菜のアヴィヤル|Samphotography|CC BY-SA 4.0|原典
  • ビシ・ベレ・バート|Food and Remedy, LLC|CC BY-SA 3.0|原典
  • ニール・ドーサ|Kannadavegrecipes|CC BY-SA 4.0|原典
  • マイソール・パーク|Charles Haynes|CC BY-SA 2.0|原典
  • ラギ・ムッデ|Akshhara|CC BY-SA 3.0|原典
  • イドリ|Alpha|CC BY-SA 2.0|原典
  • メドゥ・ワダ|Ravi Talwar|CC BY 2.0|原典
  • ウッタパム|SteveR-|CC BY 2.0|原典
  • ヴェン・ポンガル|Raksanand|CC BY-SA 4.0|原典
  • チェティナード・チキン|Maccess Corporation|CC BY-SA 2.5|原典
  • コットゥ・パロッタ|KARTY JazZ|CC BY-SA 4.0|原典
  • 専用のくぼみのある鉄板で焼くクジ・パニヤラム|Vignesh14thnov|CC BY-SA 4.0|原典
  • パヤサム|Divya Kudua|CC BY 2.0|原典
  • 南インドのフィルターコーヒー|JK Werner|CC BY 2.0|原典
  • デリーのジャマー・マスジド|Peter Rivera|CC BY 2.0|原典
  • チャンドニー・チョークの商店街|Juan Antonio Segal|CC BY 2.0|原典
  • アムリトサルのダラム・シン市場周辺|Bernard Gagnon|CC BY-SA 4.0|原典
  • 黄金寺院の入口の装飾|Guilhem Vellut|CC BY-SA 2.0|原典
  • ジャンタル・マンタルの天文観測器|Jean-Pierre Dalbéra|CC BY 2.0|原典
  • ジョードプルの家並み|Room for thought|CC BY-SA 4.0|原典
  • アーメダバード旧市街の市場|Nakul Chugan|CC BY-SA 3.0|原典
  • サバルマティ川沿いの遊歩道|Chintan Varma|CC BY-SA 3.0|原典
  • チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅の外観|Arian Zwegers|CC BY 2.0|原典
  • マリーン・ドライブのナルマン・ポイント周辺|Humayunn Peerrzaada|CC BY-SA 2.0|原典
  • ゴア、フォンタイニャスの黄色い家と通り|Vinayaraj|CC BY-SA 4.0|原典
  • ラクナウのルーミー・ダルワーザ|Maghnanisimran|CC BY-SA 4.0|原典
  • サールナートに残る塔の遺構|SpeakingArch|CC BY-SA 4.0|原典
  • フーグリー川とハウラー橋|Vyacheslav Argenberg|CC BY 4.0|原典
  • オディシャ、プリーの海辺|Aleksandr Zykov|CC BY-SA 2.0|原典
  • ラード・バザールの腕輪店|Julia Gross|CC BY 2.0|原典
  • フセイン・サーガル湖|Yakshitha|CC BY-SA 4.0|原典
  • フォート・コーチで売られる魚|Vis M|CC BY-SA 4.0|原典
  • ケーララのバックウォーター沿いの家並み|Ingo Mehling|CC BY-SA 4.0|原典
  • ベンガルール、ラールバーグ植物園の花の展示|Sarbjit Bahga|CC BY-SA 4.0|原典
  • チェンナイのマリーナ・ビーチ|Saiphani02|CC BY-SA 4.0|原典
  • チェティナードの邸宅の中庭|Rainer Halama|CC BY-SA 4.0|原典

写真は原典の利用条件(CC BY/CC BY-SA/CC0/パブリックドメイン)に従って掲載。装飾の図版はパブリックドメインの資料。訪問日の営業や提供する料理は、出かける前に確かめてください。